本当は怖いブラック本丸で双子生活 ー番外編ー

「政府主催パーティー?」
「それって絶対行かなきゃダメなの?」
「ダメなのです」

 

 

こんのすけから告げられたその言葉に 落ち込む双子審神者。
政府の会議から戻って来たこんのすけに告げられたのは引きこもり・人見知りには超難のパーティー予告だった。

 

 

「え、二人で?」

「いえ、最低おひとりは参加とのことです」

「まじかよ~~~~~むりぃ~~~~」

「私もむり・・・(ガクブル)」

「ここの本丸立て直し、演練での審神者逮捕に貢献したたあなた方に会いたい政府の要人や新人審神者もたくさんおりますので、必ず来るようにと政府からのご用達です」

「ひえ~~~それもう強制じゃねぇかよ~~~」

「審神者逮捕に貢献したのはきみだからきみ行ってきなよ」

「え、なんだよ、一緒に行かないのかよ」

「うん・・・審神者も政府の人も男の人多いし・・・無理かな・・・」

「まぁ・・・どう考えてもきみは無理だろうね・・・」

「いいしょ、美味しいもの食べれるかもよ?」

「えぇ、パーティーなので今回は豪勢な料理もお酒も用意しているとのことです」

「マジか^p^」

「よだれw」

「では妹審神者様が参加ということでよろしいですね?」

「え、待って、よく考えたらパーティーってドレスコードあるの?ジャージばっかなんだが」

「ジャージばっかwww」

「あとしまむらの三名槍Tシャツ」

「2枚買ってたもんなwww」

「いえ、わたくしもうちの審神者様は乗り気ではないと思う旨を伝えたところ」

「伝えたのかよwww」

「こんのすけGJwww」

「政府から特別にドレスの支給もございます」

「うぇ~~~い」

「喜んだwww」

「どうぞお好きなドレスをポチってくださいませ」

「だよねー、男はスーツでいいけど女はそうもいかんもんな」

「早速きみのドレス選ぼう!どれにする?」

「えー、せっかくだから高くてかわいいのがいいな~!ついでにメイク道具も高いの買っちゃお~~~クリニークとシャネルwww政府で払うだろきっとwww」

「いいね!」

 

 
やはりうちの審神者様もおなごなんだなぁと服選びできゃいきゃいする審神者を後ろから見守るこんのすけであった。

 

 

 

―――そして当日

 

 

パーティー行くのはまぁいいけど
おっさんがたの酒の相手させられんだろ、どうせ!そんなとこさおちゃん危なくて行かせられないじゃん?
美味い物も酒もあるなら私が行くのが妥当だろう。
別に自分の事は全く心配しとらん。
むしろ私の心配は・・・

 

 

 

光忠だ・・・!!

 

 

 

あいつ、あたしがいないと知ったら絶対に離れに来るだろ!?
夜だからひとけもないじゃん!?
やばくね?絶対これあかんやつな?由々しき問題だろ?
さおちゃんにかまってもらえない小狐丸も何かが爆発して奇行に走ることも考えられる。
さおちゃんの身が危ない。心配してる。

 

そこであたしは今日はある対策に出ることにしたのだ・・・!!

 

 

 

ま「えー、ではこれから大事なことを君たちに伝える!席についてしっかり聞くように!そこ!座れ!ふざけるな!」

加「え、待って、主・・・?え?何その恰好・・・初めて見たけどめちゃくちゃ可愛くない?やばくない?桜でそう俺」

ま「だろ、あたしは世界一可愛い」

燭「ドレスアップってやつだね!素敵じゃないか!」

歌「雅だね・・・!いつもそれくらいきれいにしていたらもういうことないよ!」

ま「いや、あたしの格好はどうでもいい!あたしが世界一可愛いのは周知の事実!そんなことより大事な話を聞いてほしい!」

薬「大将、その恰好してるってことは出かけるんだろ?護衛が必要なら俺っちが行くぜ?もう夜になるしな」

ま「そう、もう夜になるんだ。それがとても重要なことである!」

後「ん?護衛なら俺も行くぜ?」

ま「いや、今日は護衛は連れていけないらしい、きみたちは留守番である!」

加「え~~~どこ行くの?俺一緒にいきたかった!!!」

ま「あたしは政府のパーチーに行ってくる!!」

兼「ぱーちー?なんだよそりゃ」

ま「でかい宴だ」

陸「うたげ!!楽しそうじゃの!」

ま「うむ、死ぬほどフォアグラ食べてくるつもりだ」

浦「ふぉあぐら・・・?」

燭「マスターも一緒に行くのかい?」

ま「そう、そこだ!光忠、気になるだろ!!いいかよく聞け!!姉は今回は留守番である!!!」

狐 ガタ 「ぬしさまが離れにひとりとな・・・!?」

ま「ふふふ、早速反応したな、野獣め・・・!」

燭「待って待って、そんな僕らの中にマスターが一人の時を狙って会いに行くような格好悪い男がいると思ってるの?」

ま「思ってるよ(キッパリ) 姉は可愛いすぎるからお前らは信用できん(キッパリ)」

狐「信用してくださいませあるじどの!この小狐、必ずやぬしさまの隣でぬしさまを守ってみせましょうぞ・・・!!」

ま「いやそれが一番あぶねぇんだっつーの!!そこで姉には今夜は離れを絶対に出ないように言い聞かせてある!!てことで今夜は短刀たちの夜戦出陣は控えてもらいたい!!」

五「こ、今夜は夜戦には行けないのですね・・・」

ま「しかし!!!!短刀のみんなには夜戦より重要な任務を与える!!!!!」

前「重要任務・・・!なんでしょうか・・・!?」

ま「今夜、短刀たちだけ入れる結界を離れの周りに張ってあります!!短刀たちは夕飯食べてお風呂入って歯磨きしたら離れにお泊りに行ってほしい!!」

平「ますたぁをお守りするのですね!!!」

ま「そうです!!!きみたちの今夜の任務は離れにお泊りし姉審神者を守ることです!!!」

燭(チッ)

ま(ふふ、悔しがってる)

安「でも、結界張るなら短刀たちが行かなくても大丈夫じゃないの?」

ま「いや、それが”短刀だけ入れる結界”つーのはちょっと難しくて、もろい」

前「なんと!!お任せください!!必ずやますたぁをお守りしてみせます・・・!!」

秋「カオナシさんもいますか!?(キラキラ)」

ま「ごめん、秋田・・・それがカオナシはおつかいに出てていないんだ・・・だからこそ姉が一人でいるから守ってあげてほしい」

秋「わかりました・・・!ひとりでは不安ですものね!!僕が必ずお守りします!!」

乱「わ~~~い♡離れにお泊り~!嬉しい!ますたぁととらんぷやろっと♪」

厚「俺、ゲーム教えてもらうぜ!!」

一「こら、遊んでいないでしっかりますたーをお守りするんだよ」

後「大丈夫だ、いちにぃ!夜は俺たちに任せてくれ!」

ま(ふふふ、これで光忠も近づけねぇだろ!神隠しなんてさせないぜ!!)

今「いわとおし、ぼくがいなくてもひとりでねれますね?」

岩「ガハハ!おう!心配せずとも今剣はますたぁをお守りしてこい!」

愛「離れに泊まりか!祭りみたいで楽しみだな!!」

蛍「えー、短刀だけずるいー!俺も行きたいー」

ま「え」

蛍「ねぇ、俺も行きたいよ、短刀だけ離れにお泊りはずるいー」

小「あるじどの!!小狐もぬしさまをお守りいたします!!」

ま「や、小狐丸はいいわ(キッパリ)あーでも蛍はなぁ・・・いたら姉喜ぶなぁ~~~あ~~~」

蛍「お願い」

ま「わかった」

鶴「きみも小さいのに弱いな!!蛍丸は大太刀だぞ!どうするんだ?」

ま「うむ・・・だから・・・大太刀も入れるようにする・・・また結界もろくなるけど・・・」

蛍「やったー♪」

ま「でも!!太郎次郎石切丸は離れに近づくの禁止!!・・・ってしなくても君たちは大人なだからそんなことしないのわかってるから」

次「しないよ~!夜目きかないしね~、短刀に任せてここで酒飲んでる方がいいわ~♪」

太(コクリ)

石「短刀たちがいれば大丈夫だろう」

ま「うむ、大太刀のみなさん、信頼してる」

燭「絶対的信頼感!!!!なんかさっきと言ってること違わない!?」

ま「うるさい!ぶっちゃけお前が一番心配なんだ!あとみんな紳士だ!でも普段姉とあまり会えないから気になる人もいると思うから一応近づかないように言っておく!!」

燭「失礼だなぁ、ぼくだって紳士だよ」

獅「えー、俺も離れ行きたい!ますたーとイナイレ語りしたい!!」

ま「気持ちはわかるが夜はやめてくれ頼む、あの人マジで体弱くて急に大きい人きたらビビって心臓止まるからマジで近づかないで、マジでお願い」

歌「大丈夫だよ、今夜一晩だけだろ?短刀もたくさんいるし、僕たちも何かない限り近づかないようにしよう」

ま「短刀たち&蛍!!姉を頼みます!!(さおちゃん鼻血ですぎて出血死決定!)」

へ「主、そんなにますたーを一人にするほど長い時間、主はお戻りにならないのですか?」

薬「いつ戻るんだ?遅くなるのか?」

ま「それが、今回ちょっと政府の偉い人があたしにご執心らしく(性的な意味ではない)多分帰るのかなり遅くなると思うんだよなぁ~」

加「は!?なにそれ!!危ないじゃん!!」

ま「いやあたしは平気だ、どうせおっさんがたの酒の相手するだけだし・・・」

薬「それが危ないんだろ!?俺っちも行くからな!!」

ま「ダメだ、今回刀剣の同伴は認められていない。向こうにちゃんと警備もいるし政府の刀剣男士もいるらしいから大丈夫だ」

乱「絶対大丈夫じゃないよ~~~!心配だよ!」

ま「大丈夫だ、あたしは強い」

兼「椅子取りげーむで一度も勝てないくせに何が強いんだよ!」

ま「みんな大人だから大丈夫」

一「しかし、以前の演習の時のような輩もおりますし・・・」

ま「大丈夫だ!それよりも姉審神者をしっかり守ってくれよ!頼むぞ!!」

 

 

 

こうしてあたしは結界を張り直して、時空の扉を開けてパーチ―会場へ向かった・・・
待ってろよフォアグラ~~~~~^p^

 

 

――――――

 

 

「は!?どういうこと!?」

まぁちゃんからのメールに目を疑った

『短刀たち、寝る準備したらきみのとこにお泊りに行くことになったからー!蛍も行くよ!あとカオナシいないってことになってるからきみ対応してね!!」

 

は!?
ちょっと待って・・・!は!?

天使たちが泊まりに来るだと・・・!?

しかもカオナシいないとか!?
どーゆう設定!?やばい・・・ヤバイ!!!!!
カオナシなしで耐えられる気がしない・・・!鼻血もよだれも垂れ流しだ!やばい!!どうしよう!!

 

(もう!何余計なことしてくれてんだよ!!!嬉しい気持ちより冷や汗すごいわ!!!お覚悟されるわ!!!!ああもう!!!!!)

 

 

さいっこうだな!!!!!!

 

 

そうして私はそそくさとお菓子とゲームの準備を始めるのであった・・・

 

 

――――――

 

 

パーティー会場についてフォアグラを探してたら早速お偉いおっさんにとっつかまった/(^o^)\
なんとか切り抜けたけど他の審神者(男)にもとっつかまった/(^o^)\
またまた逃げたけども今度はおらの担当官にまだ提出してない演習の報告書のことで怒られてるなう/(^o^)\
我がフォアグラはいづこに・・・・/(^o^)\

 

 

――――――

 

 

ピンポーーーーン

 

 

乱「ますたー!泊りにきたよぉーーー!!」
きた!!!!

 

 

 

天使たちが来たよ!!!!あぁもうどうしようど、どうしよう!!!

 

 

 

さ「ど、どうぞ~~~」

前「お邪魔します!」

平「今夜は全力でますたーをお守りいたします!」

今「ぼくたちがきたからもうこわくないですよ!」

さ(ある意味色々こわい^p^)

秋「ますたー!一緒に寝ましょう!」

 

 

 

いっしょにねましょう ねましょう ねましょう ねましょう・・・ (エコー)

 

 

 

さ「ね、寝よう!!一緒に寝よう!!その前に少し遊ぼう!!!色々ゲーム用意したから・・・!!(鼻を抑えながら)」

乱「わ~~~知ってる!これぱじゃまぱーてぃーって言うんでしょ?わーい!たくさんあそぼ♪」

五「楽しみです~~~」

蛍「俺、枕投げってやつしてみたーい」

愛「お前の力で投げたらみんな死ぬわwww」

さ(はー、もう、天使しかおらん、どないしよ、。どないすればええんじゃ・・・!)

 

 

パ ジ ャ マ 姿 が ま ぶ し く て ・ ・ ・ !

 

(ごちそうさまです・・・!!!!)

 

 

 

―――――――――――

 
結界張った上に短刀くんたちを泊りに行かせるなんて本当に信用ないよね。
主がいないってだけで僕がお姉さんに会いに離れに行くと思ってるのかな?

 

 
・・・・・まぁ、行くけど!

 

 

 

(なんなら一人で寝るのは怖いでしょ?って優しく一緒に添い寝くらいしたのにな)

 

 

 

でももうお手上げだ
結界はもろそうだから僕でもくずせそうだけど
短刀くんたちは無理だね!
夜目効くし、機動は早いし、なんといっても偵察力はバツグンだ。
僕が近づいただけで気がついちゃうよね。
(あーあ、残念だけど今回は諦めよう)

 

 

へ「行くべきだろう」

 
そう、長谷部くんの声に耳を傾ける。
みんな離れのますたーは夜戦に強い短刀たちがついてるから特に心配してないけど
政府の宴に行った主のことはとても心配しているようだった(僕だって一応心配してるよ!)

 
鯰「でも大丈夫って言ってましたよ?」

一「いや、けれど前の逮捕された審神者の時の演練に私もついて行って思ったけれど、主は意外と周りを気にしてギリギリまで我慢なさるんだよ」

蜂「それは俺も感じたな。空気を読むってやつか?外に出るとちゃんとしてるお嬢さんというイメージだった」

師「・・・ってことは、嫌なことしてくるおっさんいても人前だとなんも言えねーよなぁ」

日「・・・で、二人きりになったときは手遅れってやつか」

兼「あいつ、力よえーしな・・・」

浦「こないだの腕相撲大会、弱すぎて驚いたもんなぁ」

へ「・・・こうしてはいられない!!すぐにお迎えに上がらなくては!」

次「でも政府の宴でしょ?勝手に言ったらそれこそ空気ぶち壊して主激怒しそうじゃん?」

宗「それはありますね・・・主のことだから上手くやるのではないでしょうか?」

へ「そんな悠長なこと言ってられるか!!」

燭「まぁまぁ長谷部くん、まだ時間も早いしとりあえずもう少し様子を見ようよ」

へ「何をのんきな!!!俺は行くぞ!!今すぐ!!」

 

 

時空の扉に飛び込みそうな長谷部くんを止めながら
こっちはこっちで揉めていた・・・
ふー、やれやれ・・・

 

 

――――――――

 

 

フォアグラみつけらんねーしな
さっきから政府の偉い人っておっさんが肩に手をまわしてきて離さないわけだよ
でもさ、これさ、逆らったら審神者おろされるかもしれんじゃん?
そしたらさおちゃん絶対うちの子に会いたいって号泣するし、せっかくの安定した高給取りなのに無職になるわけで
なによりも愛する御手杵に会えなくなるじゃん????????

 

 

無理・・・!そんなん耐えれない・・・!!

 

 

はーしかたねぇ、これ終わるまでの我慢だわ!!
さおちゃん連れてこなくてほんとよかったよ、あの人こんなの死んじゃう!
さおちゃんのためにも、俺は、耐える!!!!!

 

 

―――――――――――

 

 

「ますたー!次はこっち読んでください!!!!!」

 

 

え、今ですか?
短刀ちゃんたちに囲まれながら絵本読んであげてますけど???
え、大丈夫かって???

 

大丈夫なわけないだろう!!!!!!
終始顔にやけっぱなしだわ!!!!!!!!ふざけんんあなんだこの天国は!!!!!私もう死んだのか!?!!?ありえないだろ!!!(動転)

 

だめだ、これ絶対逮捕されるわ
パジャマ姿の短刀ちゃんたちに囲まれてさ
2階の寝室じゃ狭いから1階にたくさんお布団敷いてさ
みんなでゴロゴロしながら絵本読んだりゲームしたり漫画読んだり好きなことしててさ
これから短刀ちゃんの寝顔拝めるんでしょ?え?まぁちゃん私のこと殺しにきてるの?もうやばいんだけど最高死ぬ

 
薬「大将、大丈夫かな・・・」

 

 

窓辺から動かない薬研を見つめる

あぁ、ほんとまぁちゃんLOVE勢の薬研、ゆるぎねぇ!!
あの可愛さ私にも向けてほしい・・・あー可愛い・・・!

 

さ「大丈夫だよ、政府のパーティーだからおかしなことはおきないはずだよ」

薬「でも・・・審神者も政府のおえらいさんってやつも男ばっかなんだろ?」

さ「うん、まぁ」

薬「・・・大将にご執心のやつもいるって大将言ってた」

さ「(なにこれクソカワ)大丈夫だよ、まぁちゃんあしらうのも上手いし・・・」

 

薬研もこっちおいでよ、今暖かいミルク作ってあげるからね、そう言って立ち上がって牛乳をチンして
レンジから取り出そうとして

 

 

さ「あつっ・・・!!」

 

ガチャン!!!!

 

チンしすぎて熱くなったカップを落として 割ってしまった

 

 

さ「あ、っつ・・・!!」

 

 

瞬間、短刀ちゃんたちが私を囲う

大丈夫ですか!?やけどしましたか!?

そう口々に聞こえる中、私はすぐに大将組に連れられ シャワーで赤くなった足と手の指を冷やされた(早すぎて何が起きてるかわからない)

 

 

乱「足におもいっきりかかったね、足真っ赤だよ!?大丈夫!?」

厚「手の指の方はどうだ?」

後「ますたー、他にやけどしたところないか!?」

薬「あー、これ薬塗らなきゃだめだな、ますたー薬あるか?」

さ「えっと、胃薬とか鎮痛剤はたくさんあるんだけど・・・やけどの塗り薬はない、と思う・・・」

薬「そうか・・・なぁ、乱、冷凍庫から氷持ってきてくれ、布にくるんで」

乱「わかったよ」

 

 

後藤と厚が他の短刀たちに 大丈夫だと言ってる声が聞こえる。さすが大将組は少し大人なだけあってしっかりしてる。
どうやら平野くんと前田くんが割れたコップを片付けてくれたらしい・・・
破片でケガしなかったか心配だ;;
しかし私はどうしてこう・・・まいどまいどケガばかりして鈍いのだろう・・・バカすぎて泣けてくる・・・
せっかく楽しかったのにみんなに心配をかけてしまった・・・しにたい・・・・

 

 

乱「氷持ってきてよ!」

薬「おう、ありがとな、ますたー、いったん足拭いてこれ巻いて・・・」

さ「あ、うん、ありがとう」

薬「いくぜ」

さ「え?」

 

 

行くってどこへ?

と思ったら

 

 

蛍「運ぶなら俺に任せて」

 

 

突然登場した蛍ちゃんに まさかの お姫様抱っこをされ

 

 

さ「え!?え!?ちょ、ま、え!!?」

 

 

おろして!重いし!とか騒ぐものの 全く聞き入れてもらえず 軽々と私は

本丸へと  運ばれた

 

 

(ひぃーーーーーーーーーーーーーーーーー)

 

 

まぁちゃんに離れから出るなと言われたのにぃぃぃぃ!!!!!!!!!

本丸には なんだなんだと、大きな刀剣たちが縁側に集まってきて

 

(あ、これ 死んだわ)

 

私は 終了の鐘が頭に鳴り響いたのだった・・・・

 

 

――――――――――

 

 

 

「いやいやこんなかわいらしいお嬢さんがとても優秀な審神者だとはねぇ」

 

ベタベタベタ

あーーーーうぜーーーーーーーー
マジできれそーーーーーーーーーーー

 

どうも審神者は男ばっかだし、政府関係者も男が多いみたいで
必然的にみんな酒の相手にあたしの元に寄ってくるようだ
おっさんホイホイだしな!!!まぁこうなることは予想ついてた!!!!

それにしてもうざい
担当官のやつどこ行ったんだよ・・・
助けてくれよマジで・・・

 

そう思っていた時

 

 

「失礼します、あちらに首相の秘書の方がご挨拶をしたいとお待ちです」
頭を下げた男がそう おっさんに告げた

 

「・・・っち、首相の秘書なら無視できんな・・・きみはここで待っていなさい、すぐに戻るからね~」

 

おっさんは渋々どこかへ行ってしまった
(誰が待つかよくそがw)

 

 

「大丈夫?」

 

 

頭を上げたその男は

 

(お!イケメン!)

 

優しく微笑んだ

 

(でもタイプじゃない!)

 

さっきまでおっさんばかり相手してたから若いイケメンが来ただけでタイプじゃなくてもありがてぇ・・・

 

 

「ありがと、助けてくれたんでしょ?」

「うん、バレてたか」

「すぐわかった」

「きみ、有名な双子審神者の妹さんだろ?」

「有名なの?知らんけどwww」

「すごい有名だよ、顕現と刀装作りもトップの成績だったって」

「そうかー、有名なのか」

「向こうでもう少し話聞かせてくれない?セクハラおじさんの相手するよりいいだろ?」
(ま、その通りだな)

 

そう思い、あたしは男と飲むことにした。

 

 

―――――――

 

 

次「主!!!大丈夫!?」

 

 

ここはなんだ地獄なのか・・・
天国から地獄へ・・・
自業自得にしても これはない・・・

やけどをした私は、薬研がやけどに効くいい薬を持ってるとかで
蛍丸に抱えられて本丸に連れられてきていた
そして心配した大きな刀たちに囲まれて

表情筋を殺した。

 

 

厚「可哀想に大将・・・・」

後「真顔になるくらい痛むのか・・・」

 

 

いや違う
痛いんじゃない
圧倒的なイケメンと筋肉の暴力におびえているだけです
マジ笑えない

 

 

薬「よし!これでいいぜ!」

秋「主君、大丈夫ですか?ヒックヒック」

五「まだ痛みますか?ヒックヒック」

さ「あああああ大丈夫!全然大丈夫だから!!痛くないから泣かないで~~~泣かせてごめんね~~~」
自分のドジのせいで短刀ちゃんたちを泣かせてしまった
自害したい

 

 

鶴「やっぱりますたーはカオナシの契約者だけあるな!ケガをするところなんてそっくりだ!」
さ(どきぃ!)

ば、ばれて・・・ないよね!?あああもうほうんと私のどじ!!あほ!!!!ばかやろう!!!

 

燭「鶴さん、そんな言い方ないだろ?マスターだって好きでけがをしてるんじゃないし」

鶴「わかってるさ!心配してるんだぜ、おれは」

狐「ぬしさま!大丈夫でございますか!?この小狐がぬしさまの看病を手取り足取りさせていただいますゆえ」

さ「だいじょうぶですのでけっこうです(真顔)」

薬「しかし、また離れで寝るのは心配だな」

さ「え、なんで!?」

薬「離れの冷凍庫、あいすはたくさんはいてったが氷が全然なくてな」

さ「え!大丈夫だよ・・・!」

薬「いや、定期的に氷は変えた方がいい」

さ「じゃ、じゃあ!本丸の氷もらっていくよ!!」

厚「そしたら冷凍庫開けなきゃなやねーだろ?」

後「大将、あいすだいすきだから溶かしたらめちゃくちゃ怒るぜ?」

さ「い、いいよ!!みんな食べていいよ!!!新しいの買ってくるから!!!!!」

乱「でも冷凍庫のアイスもう今期間終了してて売ってないから絶対食べないでって言ってたよ、主・・・」

さ「(゜-゜)」

薬「離れから誰かが本丸に氷取りに来てもいいけど・・・」

さ「いや・・・!短刀ちゃんたちにそこまでさせられないよ・・・!大丈夫!本当に平気だから!!」

一「やけどを舐めてはいけませんぞ!!!」

さ「ひっ・・・!!」

鯰「そうだよ・・・!!火はこわいんだ!!!!」

骨「だめだ、帰ることは許さない」

御「ちゃんと冷やせよ・・・後悔するぞ・・・!」

さ「うぅ・・・」

 

 

どうやら焼失組のトラウマスイッチを押してしまったようだ・・・

 

私は

 

みんなに止められ

 

離れに帰ることは許されず

 

本丸で みんなと 一夜を過ごす羽目になった・・・・

 

・・・・・まぁちゃんはよ帰ってきてくれ(白目)

 

 

――――――――――

 

 

油ギッシュなおっさんにべたべた触られてこころ折れそうだったあたしは
若い男に誘われてホイホイ人のいない一室へとついてきていた。
フォアグラ用意してくれたし、うまい酒もあるし、このままパーチ―お開きになるまでのんびり寝てようかなwなんて

 

思っていたんだけども・・・!!

 

油断 しとったわ

 

 

「きみ、可愛いよね。実は前に演練で見かけたときに一目惚れしてさ」

 

 

多分こいつの持ってきた料理か酒に薬盛られたんだと思うよ

体うごかねーんだわ!!!!

 

 

(あー、やばい)
(しかも飲みすぎて結界張れない)
(まずい)

 

 

「僕の物になってよ」

 

 

ゾワワワワワ

 

あーーーー無理!!!!!
タイプじゃないって思った時点でやめときゃよかった!!!!
おっさんばっか相手にしてたから失敗した~~~~
だいぶ飲んでたし判断にぶった~~~~~
あーーーーーーーおてぎねぇぇぇぇぇたすけてぇぇぇぇぇぇぇぇぇ

 

 

男の唇が近づいてきた
やばい
マジで
しぬ

 

もういっそキスした瞬間に吐いてやろうと 嗚咽準備をしたところ

 

 

 

バタンッ

 

 

 

加「主!!!!!!」

 

 

!?

 

 

へ「主!ご無事ですか!?」

安「てめぇ・・・!!!うちの主に何してんだ・・・!!!!」

に「おやおや、男の風上にもおけないねぇ」

伽「・・・死ね」

兼「・・・おう、死んでもらおうか」

 

 

飛び込んできたのは  うちの可愛い刀剣男士たちだった・・・!!!!

 
(うわ)
(ちょっと)
(これはマジで嬉しい・・・!!)

 

 

来たのは加州、長谷部、安定、にっかり、大倶利伽羅、兼さん・・・
短刀がいないところを見るとちゃんとさおちゃんをお守りしているようだな!安心だ!
そして打刀中心ってところが夜戦と室内を視野に入れててこの子たち賢いwwwあたしより賢いwwwえらいwww

 

 

 

「「「「ぶっ殺してやる・・・!!!」」」」

 

 

 

あ、やべ/(^o^)\
血の気多いやつらばっかだ/(^o^)\
これこの男マジで死ぬわやべぇ/(^o^)\

 

 

「ま、まてまてまて!!!お前ら!!落ち着け!!!!」

 

 

ほんとに殺しちゃったらなんかいろいろやばいだろうがーーーーー!!!
と思っていたら
ドタバタとスタッフの人が駆けてきた。
ホッ!
よかった!

 

 

男はその場で御用となり
私は一応検査を受けてから すぐに本丸へと帰してくれた。
一応刀剣男士たちが来ちゃったのは主の危機を察知してーとかなんとかでお咎めなし。よかった。

 

 

ま「はー、ほんときみたち最高!でも、なんで来たの?」

へ「主の帰りが遅いからですよ」

加「主は女の子なんだからね!!絶対日付変わる前にかえってこなくちゃダメ!」

安「そうそう、ほんともう男がたくさんいる場所に一人で行っちゃダメだよ!」

兼「いちおー女なんだからな!」

ま「いちおーとはなんだ!・・・でも、ありがとう」

 

 

ほんと過保護だなーと思いつつ
今回は感謝せざるを得ないのだった。

・・・帰ったらなんか買ってやろっと!!

 

 

―――――――――

 

 

「・・・で、なんでこうなってるの」

 

本丸に帰宅すると
大広間でめっちゃ布団敷き詰めて さおちゃんを囲んでみんなで寝ていた

 

「わぁぁぁん、きみぃ、遅かったねぇぇぇ」

「おいwwwきみ離れから出るなって言っただろwww何してるwwww」

「色々複雑すぎて全然寝れない;;」

 

短刀ちゃんたちの寝顔可愛すぎるけど他の刀の人たちいて緊張するし助けて!とさおちゃんは泣いていた
しかしさおちゃんの周りは眠ってる短刀たちでがっちりホールドされ、さおちゃんも起こせないからと身動きとらないし別にあたしも助けに行くことはないwwww
なんだかんだ幸せそうだからいいかwww

 
薬「主、大丈夫だったか?心配してたぜ」

 
薬研があたしの留守の間に起きた出来事を教えてくれた。
幸いさおちゃんのやけどはよく冷やしたから大事には至らなかったようだ。よかった。
しかしドジっ子だなあの人・・・
きっと離れで浮かれすぎたんだろうな・・・ばかちんだな・・・
まぁ今回はあたしも危機を回避できなかったし人の事言えないから・・・・
あぁ・・・なんか・・・
ホッとしたら・・・眠くなって・・・きた・・・

 

 

さ「ちょ、きみ・・・!!行かないで!?ひとりにしないで!?てか離れ戻るなら連れて帰って・・・!」

ま「いやきみ足痛いし、そもそもそんな寝てる短刀に囲まれてたら無理だわ・・・連れていけない・・・」

さ「うぅ・・・短刀ちゃんたち起こせない・・・」

ま「幸せだろ」

さ「複雑だけど幸せ」

ま「ならいいしょ・・・光忠残念だったなwこれだけホールドされてたら近づけまいwww」

燭「・・・でも、短刀たちと遊んでるますたーの笑顔が見れたから今日はそれだけでよかったかな(ニコ)」

ま「(きもい)まぁ、紳士的に・・・な・・・・」

燭「って、きみも大丈夫かい?なんだかフラフラしてるけど」

ま「だめ・・・つかれた・・・眠い・・・化粧落とさなきゃ・・・でも・・・・」

 

 

フラフラーと、御手杵の元を目指して・・・

たどりつけず私はその場に倒れて 意識を失った。

 

さ「わー、寝ないでーーー」

 

さおちゃんの言葉など聞こえず
私は深い眠りに落ちる。

 

 

色々危機感を感じているのか さおちゃんはその日は一睡もできなかったらしい

 

 

みんなでお泊りもたまにはいいかも と思った私は
今度は御手杵の隣に寝るべく、また本丸お泊り会を計画するのだった。

 

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