関東テニス部飲み会に双子を呼ぶっちゅー話になって、いやいや来ぃへんやろと思うてたらホンマに双子が来よった・・・
「ちょっと!なんか高級車に乗った黒服に拉致られたんだけど!!跡部!!お前の仕業か!!」
「カタカタ(((;゚;Д;゚;)))カタカタ」
「さおちゃん怯えてんだろうが!!!」
当然のように怒り出すまなみ・・・
ねぇちゃんの方はめっちゃ怯えとった・・・
(そらそうや!)(俺でも拉致られたらビビるわ!)
「さおりちゃん!!ここ、おいで!こっちやで!!」
「!? 白石くん!」
白石がそう声をかける
ねぇちゃんは白石を見つけると、ほっとした様子で白石の隣に座った
うん、もうあれはあれやな
完全に世話係になっとるな白石
ほんで、ねぇちゃんのほうも依存になりはじめとるんちゃうかな・・・
ちょっとやばいなあの2人は・・・
ほんで、俺のほうはというと・・・
ソワソワ
(ま、まなみ!)(俺の隣、座らへんかな・・・)
「ま、まな・・・」
そう思って声をかけようとしたんやけど、
「あ、ちょたーーーーー!!!ちょたがいるーーーーー!!」
鳳の姿を見つけ、大喜びで鳳の隣に座ってしまった・・・
え・・・
なしてそうなる・・・
(ねぇちゃんみたいに、謙也♥って隣に座る展開はないんかい!)
(・・・って、ないよなぁ・・・まなみやし・・・)
「ちょたー!相変わらず可愛いね結婚してください」
「でたwwwまなみのプロポーズwww」
「ま、まなみさん・・・すみません、俺、まだ弁護士になって新米なので結婚はちょっと・・・」
「ふられたwww」
「まなみフラれたwww」
「ざまぁwww」
「おい、3バカそこに並べ!!ぶん殴る!」
「誰が大人しく並ぶかよ!」
「長太郎も真面目に答えなくていいんだぜ」
「で、でも・・・」
「大丈夫だよ・・・ちょた・・・アタシチョタが一人前になるまで待ってるから・・・」
「鳳とお前が釣り合うわけねーじゃんwww」
「ったく、相変わらずだなお前も」
「跡部!!アンタなんなの!?舞台終わって外に出たら黒服に拉致られて怖かったわ!!!ふざけんな!!」
「迎えを寄こしただけだ」
「大体なんでうちらが見る舞台知ってんのさ!こわいわ!!」
「俺様に不可能はない」
「ホント怖すぎるわ!さおちゃんめっちゃ怯えてたからね!!」
「跡部、なんでこいつ連れて来たんや、ねぇちゃんだけで良かったやん」
「てめぇ、めがねかちわるぞ」
「そういうとこやで俺がお前を嫌いなとこは」
「臨むところだこの変態メガネ」
ぎゃーぎゃー
(なんや、あいつ)(めっちゃ楽しそうやんけ)
向日達と飲み仲間と言っていたから、きっと跡部や鳳とも面識があるのだろう、
氷帝メンバーと楽しく話している彼女をみて、
そう思った
モヤモヤ
(・・・なんやねん)
まなみが氷帝メンバーとぎゃーぎゃー騒いでいると・・・
「やっほー☆俺千石清純!まなみちゃんって言うの?きみめちゃくちゃ可愛いね!」
(う、うわぁ!)(千石のやつ・・・!)
すかさずまなみの近くに座り、まなみに話しかける千石・・・
中学の頃からナンパしてただけあって、めっちゃ自然に近づくな・・・さすがやで・・・
そんな千石を冷たい目で見て、肩に伸びてきた千石の手を ペチン と叩くまなみ・・・
こっちも相変わらずやな・・・
「くっそ!こうなったら飲んでやる!!タダ酒飲まないのはもったいない!!」
「え・・・まなみちゃん・・・俺のこと無視しないでほしいなぁ・・・」
「ムリムリ、こいつチャラい男めちゃくちゃ嫌いだから」
「っつーか、こいつナンパするって千石すげーwww」
「酒もってこーーーい!!」
「お、その飲みっぷりいいな!ハハハ!!ほら、こっちの残ってる食いもんやるよ!!」
「やったぁ!うひょー!おいしそうだー!」
「バネ、餌付けみたいになってるよ・・・」
「松前漬けを待つ間、餌付け ・・・プッ」
「ダビデ!!」ドカッ
「ちょ!バネさん!ここではやめて!!」
「’`ァ,、ァ(*´Д`*)’`ァ,、ァ」
「え!?きみどうしたの!?」
「(´ρ`) イケメンがいる・・・」
「サエのことか?」
「・・・んーん モジ((*´ε` *))モジ」
「じゃあ・・・ダビデ?」
「(・∀・)ウン!!」
「マジで!?ハハハ!よかったなぁダビデ!!ほら、飲め飲め!」
「カンパ─(*´ω`)o∪☆∪o(´ω`*)─イ」
「乾杯して完敗・・・ップ」
「ダビデ!!」
「いって!!バネさん!!」
「イケメン・・・(´ρ`)」
「よ!俺とも飲もうぜ!」
「あ!リョーガさんあっちの席いっちまったぜ!どーする越前!?」
「・・・ほっときなよ」
「俺越前リョーガ、乾杯しよーぜ」
「これまたイケメン・・・(´ρ`)」
「ははっ、ヤローと飲んでてもつまんねーからな!来てくれてよかったぜ!」
「だが、断る」
「え!?」
「チャラすぎwww」
「チャラくねーよ!俺めちゃくちゃ真面目」
「うそくさwww」
「嘘じゃねーって」
「うそくさいよwww」
「ほんとほんと、お前すげーいいな、かなり気に入ったわ」
「www それうけるwww ねぇわwww」
「ハハ、そのハッキリ言う感じがいいじゃん」
今度はリョーガに口説かれ始めたまなみ・・・
え?何?
なんでこんなことになっとるん?おかしいやんか
(そういやこいつ・・・)(前にナンパされとったなぁ・・・)
(こいつ・・・モテるんか・・・)
モヤモヤ
(なんやねん、さっきから・・・)
(なんや、モヤモヤするわ・・・)
氷帝メンバーならまだしも、
他の男とあいつが楽しそうに飲んでいるところを見るのは、おもろくない
(あー、もう、)(めっちゃ嫌かも)
けど、
楽しく飲んでるところを邪魔するなんて出来ない俺は、
いつもなら率先して騒ぐであろう飲み会の席で、一人静かに飲んでいた
ストン
(え?)
そんな俺の隣に座ったのは、
「はぁ、疲れた」
彼女やった
「え?今あっちで飲んでたんとちゃうの?」
「ん?逃げてきた」
「え、そうなん?」
「うぜぇわwwwこんなとこでナンパとかいいわwww」
「・・・けど、イケメンって言うてたやんか」
「ああ、イケメンめっちゃ多いなwwwなんだこの集まりwww」
「イケメンと飲んでるほうが楽しいんとちゃうの?」
「いやー、あんまりイケメンすぎると緊張するしょwww」
「・・・そんなもんなん?」
「うん、それにさ、」
「おん?」
「やっぱり、あんたの隣が一番いいわ!」
そう、ニコッと微笑んだ彼女に
(あ、あかん・・・!)(今のは、)(反則やろ!!)
完全に落ちた俺は、
このあと、まともに彼女の顔が見れないまま、
けど隣は絶対に譲らずに楽しい時間を過ごした