お風呂入って途中からディアンヌやヒメコ来てまぁちゃんと何この胸囲の格差…貧困問題ハンパねぇ…ってめっちゃ嘆いたよ。
ふたりに比べたらうちらの胸なんてないと同じだね。凹むよ(ずーん)
「ふたりと風呂入るのやだわ…」
「凹むね」
「圧倒的戦力差」
「ほんとだわ、慌てて出てきちゃったね…」
「いともたやすく行われるえげつない行為」
「とりあえずタグ付けやめよう、余計凹む」
まぁちゃんと部屋に向かう途中たまたまトレーニングルームの前を通った。
「おぅ、お前ら風呂入ってきたのか」
跡部が話しかけてきた。
あ、見たらみんないるわ。氷帝メンバー。
「お前らさっきボート乗ってただろー」
「あ、うん、私は乗ったよ、まぁちゃんは乗ってないよ」
「ガクト!亮!どこいたのさ!あたし探してたんだよ!めっちゃ探したんだよ!(TдT)ダバー」
「屋上のグラウンドでサッカーしてたぜ?」
「なにその屋上のグラウンドって聞いてない(TдT)ダバー 」
「いや、別にいいだろ…自由時間だったし…」
「もう、離れないから…ガクト…(つ´・ω・)っギュッ 」
「わ!ちょ、離れろ!」
「げ、汗クセぇ!!今風呂入ってきたばっかなんだから近寄んな!ガクト!」
「あ、てめぇいっぺん殴るわ」
まぁちゃんとガックンがギャーギャーしてるのを見てたら
ゾクッと寒気が走った
「ええ匂いやわぁ…風呂上りってええなぁ…」
「ひっ」
お、おしたりくん!と振り向くと髪を触られた。ヒィィィィ!!!
「おい、忍足。勝手にそいつの髪に触んじゃねぇ」
跡部がたしなめてくれたから離れてくれた。あーよかった。さすが跡部。
忍足くんはメガネ外したらかっこいいと思うんだけど喋り方や声や行動がちょっとアレがアレなんで苦手なんです。うん。
「キモタリ、お前さおちゃんに近寄んなよメガネかちわるぞ」
「やってみぃや、やれるものならな」
「お前調子乗んなよ?w千の技持ってるか知らんがあたしはその上を行く」
「な…なんやと(ごくり)」
「いやきみ一個も技持ってないしょ、いいから行くよほれ」
トレーニングの邪魔しちゃ悪いからさ、
そう言ってまぁちゃんを引きずってトレーニングルームを後にする
「ガクトー!亮ー!寝てるけどジロー!後であそぼーね!!」
まぁちゃんが手を振ると
「やだわ」
「おれもやだわ」
「むーりーzzz」
そう答える3バカにまぁちゃんがきれていたw
いや、いつもどーり。
「なんだよあいつら!せっかく遊んでやるって言ったのに!ムカムカ」
「いや、しょうがないしょ、自主錬しなきゃいけないんでしょテニス部」
「強豪は厳しいな…むっ」
広い部屋の前につくと、ドタバタと音が聞こえた。
まぁちゃんは何かを感じたのか立ち止まった。
つられて私も立ち止まり、中の様子を伺った。
(なんだ?)
(ドタバタしてるけど)
その時
ガンッ
「!!!?!?」
思い切りドアが開いて
「ってーな!テメー、やりやがったな!?」
中からコーイチくんが飛び出してきたのだ!
「わっ!」
「あ?お前らか、どーした?」
「それはこっちのセリフだよ!もー!ビックリしたァ!」
「わりぃわりぃ、今みんなで枕投げしててよ」
(あ、ここ、男子の部屋なんだ)
(枕投げ!?)
(てか、コーイチくんたち枕投げ好きだよね)
(中学の卒業旅行のときもやってたよね…)
(なんか必殺技とか出してたし…)
そんなことを思いながら
「楽しそう!あたしもやりたい!」
「!? まぁちゃん!?」
「は?あぶねーぞ、お前らみたいのがウロウロしてっと」
「大丈夫、ドッチボール得意だから枕投げも得意なはず」
まぁちゃんがそう言って無理やり中に入っていった。あわわ、どーしよ
「あ、さおりちゃんもいるじゃーん!入んなよ」
ルカに誘われて、じゃあ少しだけねと部屋に入った。
「お邪魔しまーす」
見ると結構な大部屋で、20人くらい男子がいた。
うわぁ
「あ、さおりちゃーん!まなみちゃんもいるじゃーん♡」
そう言って手を振るのは徹くん
「…なんだ、知り合い?」
笑顔で(だけど目は笑ってない)ルカが言って
「名前で呼ぶたァすこーし馴れ馴れしいわなぁ」
と、コーイチくんは手をポキッと鳴らした
わー、怖いからやめて!!
「わー!あの、あれなの、親同士が仲良くて赤ちゃんの時から遊んでる…幼なじみみたいな感じ」
「え?さおりちゃんとまなみちゃんの幼なじみは俺達とあの3バカだけだよね?(ニッコリ)」
「それ以上はいらねぇよなぁ(ニヤリ)」
「ちょちょちょちょっとお~なんかあの人たちめっちゃ怖いんだけど岩ちゃあん」
「及川が悪い」
「なんで!?」
「…ま、でもこっちは赤ん坊の時から遊んでっからなぁ」
どっちがホントの幼なじみここでハッキリ決めとくか(メラァ)
そう、岩ちゃんは瞳に炎を宿した…(ひぃーーーーー!!!!)
「いや、だから両方幼なじみなんだよ?」
慌てていう私に
「さおりちゃんはちょっと黙っててね(ニッコリ)」
「お前は心配しなくていーから(メラァ)」
ルカと岩ちゃん燃えすぎ…!
「お前誰」
「ひどくないまなみちゃん!ひどいよなんなのもー!」
まぁちゃんが徹くんをからかっている間にバトルはスタートしたのだった
カーーーーン!
「行くぜ!!及川!枕トスしろ!」
「オゥケィ!岩ちゃん行くよ!」
必殺☆幼なじみスーパーアタァァァァーーック!!
ズバァァァン!!!
すごい勢いで枕がコーイチくんの顔をかすった
「…ほぅ、やるじゃねぇか」
にやりとコーイチくんが笑った
「こうでなきゃなぁ!行くぜ!多威牙☆毘偉無( タイガービーム )!!!!」
ズギャァァァァァン
「ギャー!!!」
徹くんの腹部に枕が直撃し、徹くんは倒れた…
ちーん
いやいや、なにこれ…
「わたしのために争わないで…!!」
まぁちゃんはヒロイン気取って楽しんでいる。
だめだ、ツッコミ不在だ
でもさっき黙っててって言われたから私は何も言わない。つーん。
「ひゅー♪やるじゃん、コウ!んじゃ俺もいくよ!チェンジ☆ルカレンジャー!!!」
ババァァァァン!!!!
「ふっ!甘いぜ!」
岩ちゃんがさっと避けた
「やるな…」
「そっちこそ…」
ドタバタ
「大変だ!リヴァイ先生が来たぞ!!!」
「!?」
「やべぇ、一時休戦だ!隠れろ!!」
え!?
え!?
えぇ!?
か、隠れるの!?(私何もしてないけど)
どこに隠れよう?
→押し入れの中(ピッ)
机の下
布団の中
(とりあえず、押し入れに…)
モゾモゾ
あれ、誰だろ
私誰かとくっついて…
「…シャンプー、いい匂いだ」
(カァァァ)
(や、やだ、)
でも…
…暖かいな…
(ときメモ風 暗転)
「先生行ったぞー!もう大丈夫だ!」
(ほっ)
モゾモゾ
誰だか知らんけど恥ずかしいから急いで出なきゃ
「あっ」
「さおりちゃんだったんだ!俺ってラッキー♪↑」
そこにいたのは、
「あれ!?千石くん!?」
「ほんと、ラッキー☆今日すごいいい1日になったよー↑」
千石くんだった!
いや、千石くんいたんだ!
桜井兄弟VSバレー部幼なじみしか目に入ってなかったけど…
そう思っていたら
「誰だお前!ほんと、誰お前!てか誰!!」
まぁちゃんの叫び声が聞こえた。
ちょ…
「野村です」
いや、ほんと誰!!!
ズガビ━━Σ(ll゚艸゚ll)━━━ン!!
「誰!」
「テニス部の野村です」
「だから誰お前!!!?」
「ふふふ、僕の特技お教えしましょうか?」
「え!?」
「僕の特技は見ただけでスリーサイズがわかる…そして触れた今!僕は完璧にあなたのスリーサイズを知ることが出来ました」
「ちょ…!お前か!コーイチったら今日はずいぶん大胆♡と思ったら…お前だったのか!!」
「いや、俺がテメーにそんなことするかよ…」
「まえまなみさん!あなたのスリーサイズ上からはちじゅ…」
「ギャアアアァァァ!!言うな!!!殴る!!!!」
「いいのかい?そんなことをしたらきみのスリーサイズSNSに投稿するよ」
「単なるいじめじゃねぇか!!!」
「ふふふ」
「ちょ、わかった!!わかった!あたしの可愛い友達紹介するからやめろ!!!」
「…ほう」
「ほうじゃねぇ…!ほぅじゃねぇよまじお前なんなの!ムカつくけど仕方ない!誰か差し出すから!やめて!!!」
「いいでしょう」
「くぅぅぅ」
珍しく動揺するまぁちゃん…
謎の野村くんという彼が恐ろしくて
ガクブルしながら瀕死のまぁちゃんを連れて部屋へ戻ったのだった…
_:(´ω`」 ∠):_