クロスオーバー17

やべぇめっちゃ木兎ウケたわ!エアDJしてたさwww腹筋崩壊www

ご飯食べ終わって、そうまぁちゃんが楽しそうだったから本当に安心したよ!!!
まぁちゃんこのまま友達作らず終わるかと思ってたからよかった!!
明るい人はノリがいいから仲良くなりやすいんだなー!

そんなことを考えながら、まぁちゃんと一緒に宿泊施設をウロウロ探検していた。
ここ、運動場たくさんあるし図書室もあるし、さすが研修とか各部活の合宿所なだけあってなんか色々あるよ。結構楽しい!

「あっちは何だ?」
「あ、広間あるよ。テレビもある」
「へー、すげーな」
「お風呂も温泉らしいよ」
「温泉入りたい」
「じゃあお風呂入る準備して入ろうか?」

ディアンヌたちも来るかなーとか話していると

「お、よう会うなぁ、まえさん」

また白石くんに会った!
会いすぎだわ!

「白石くん、よく会うね」
「ほんまやな!」
「運命、ちゃうかしらん♡」
「あ、小春ちゃん」
「はぁいさおりん♪」
「なんや、なんでもう名前呼びしとるんや小春!浮気か!」
「(ドキッ)ご、ごめんね、ユウジくん…」
「ユウくん!女の子怖がらせたらあかんやないの!」
「さっきのホモの人だ」
「あ、お前さっき席かわってくれたやつやな!ちゅーか俺ホモちゃう!小春が好きなだけや!!」
「…情熱的だね」
「せやろ!お前話わかるやん!」

白石くんは小春ちゃんとか数人の集団でいた。初めて見る人もいるぞ。

「白石、こんむぞらしか子たち知り合いとね?」

背がすごく高い人が言った。
すごい高いな!太郎さん…くらいあるのかな?

「あぁ、こっちは同じクラスのまえさんや!小春とユウジはさっきバスで同じになったから知っとるんやけど…」
「あぁ、こん子が噂のまえさんたいね!」
「え…噂って…」
「あっ!勘違いせんといてな!?さっきも言うたけど悪口やないで!まえさん、ええ子やからそーゆー話しとっただけやで!?バカにしとるわけでも、からかっとるわけでもなくてやなぁ!」
「(必死…)うん、わかったよ…」
「むしろ、あんなええ子この世におるんやな天使ちゃうかとか言うてたで」
「ユウジ!!な、なにを言うて!!」
「まぁ天使は小春ただひとりやけどな…」

変なこと言うてごめんなぁぁぁ、とまた白石くんは謝った。
そんな必死にならなくていいのに。
イケメンなのに気さくでイイ人だなぁ。
てか中身も伴ってるイケメン多いな!
跡部も新開くんも白石くんも牛島くんも親切だわ!仁王くんに至っては頭ナデナデしてくれたんだよ。思い出したら死にそう!ほんと幸せ過ぎる!!

ふと、まぁちゃんを見るとまぁちゃんはじーっと背の高い方言男子を見つめていた。
どーでもいいけどこの人モジャモジャだな。銀さん並みの天パだね。

「どげんしたと?」

テンパの人がしゃがんでまぁちゃんに訪ねた。

「……もじゃ」

あ、まぁちゃんもそう思ってたんだw

「あ、あぁ~、俺んこつたいね?天然パーマたい、モジャモジャなると」

ははは、とその人は笑った。すごく、穏やかな人だ!

「……もじゃ、いーな」

穏やかな人が好きだからなまぁちゃんw釘付けだわw

「まえさん、どこ行くん?」

再び白石くんが話しかけてきた。

「あ、今ちょっと施設見て回っててね、これから部屋に戻ってお風呂行こうと思ってたんだよ。白石くんたちは?」
「今研修室でテニス部の集まりあったんやけど、そこに携帯忘れたやつおって取りに行ってるから待ってんねん」
「あ、そうなんだ」
「俺達みんな大阪の同じ中学から来とるからついつい集まってまうねん」
「へー、同じ中学なんだ」

そんな話をしていると、すまーん!!!と大きな声と足音が聞こえて私たちは振り向いた。

「お、きたきた」
「携帯あったわー!」
「お前ほんま焦りすぎやで」
「すまんすまん、って、女子がおるやん!」
「あぁ、同じクラスのまえさんや」
「ええな!俺のクラス女子おらんわ!まえさんか、よろしくな!まえさん!」
「あ、うん、よろしくね(明るい人だな)」
「ってかそっちにも女子おるやん!てか、ソックリやん!なんなん!え、双子なん!?」
「(めっちゃうるさいなこの人)あ、うん、双子の妹のまぁちゃんだよ」

見るとまぁちゃんはすでにモジャの人に肩車されていた。なぜ…。
そーいやモジャの人名前聞いてなかったわ。

「え、めっちゃ肩車されとる!なして千歳女子肩車しとん!うらやましーやん!なにしとん!」

(よくしゃべるなこの人)
(落ち着きないな)
(イイ人そうだけどとにかく落ち着きないわ)

「謙也落ち着けやw」
「小春~♡俺も肩車したろか~♡」
「あ~ん♡恥ずかしいからあ・と・で♡」

(…ちょっと待って)
(イケメンに、オネェに、ホモに、モジャで九州弁…)
(そりゃこの落ち着きない人金髪にしたくもなるよなw)
(いや、落ち着きない人もなかなかだけど)
(名前早口で聞こえなかったしw)
(すごいキャラ濃いなー、このグループ!)
(面白いけどついてけないわ…)

「あ、じゃあ私達お風呂いくから…」
「せやったな。ゆっくり入って早う寝てや?疲れたやろ」
「(ジーン!)(白石くん優しい!)うん、ありがと。白石くんもね?」
「うわ、めっちゃ嬉しい( 笑 )テンション上がるわ!残念やけど、これから自主練あんねん、テニス部」
「あーそうなんだ、大変だね、がんばってね」
「おおきに!めちゃくちゃがんばるわ!」
「よかったわねぇ、蔵りん♡」
「鼻の下伸びとんで白石w」
「イヤッ!ちょ!何言うとんねん!そんなんとちゃうから!!」

ご、ごめんな、まえさん!ほな!

そう言って白石くんはみんなを連れて言ってしまった。
いやー、今日イケメンたちとたくさんふれあうことができて幸せ過ぎたわ!いい夢見れる!

「モジャ…行ってしまったモジャ…」
「まぁちゃん、よかったね優しい人で」
「うん、モジャ気に入ったわ!優しいし九州弁かっこよかったわ!」
「方言いいよね、白石くんの関西弁萌える」
「わかる、関西弁生で聴くとやばいね」
「ね」

じゃあ我々も風呂入りに行くかー
と、部屋へ向かったのだった。

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