あかん、めっちゃ緊張してきた、
「お姉ちゃんに紹介したいから、うちに来て」
そう言われて、
俺は今、まえ家にいます
けど、実際来たら、姉ちゃんはおらんくて、
「今、姉ちゃん彼氏迎えに行ってるからちょっと待ってて」
って言われたけど
何それ今日姉ちゃんと彼氏に会うとか
それなんちゅーイベントですか・・・
(ハードル高すぎやわ!)
「あーめっちゃ緊張してきた」
「え?なんで」
「いや、やってまだ付き合って1週間も経ってへんのに、いきなり姉ちゃんとその彼氏に会うとか・・・」
「大丈夫だ、向こうも私と初対面だから」
「え、そうなん?」
「大丈夫大丈夫」
「え、姉ちゃんっていくつ?なんコ上なん?」
「んー」
「いつも姉ちゃんとしか聞いてへんかったから情報少なすぎやで」
「大丈夫だ」
「何が大丈夫やねん!!!」
「大丈夫だから」
うちのねえちゃんすごいいい人だから大丈夫だから
そう、こいつは言うねんけど・・・
「・・・いや、でもやっぱ緊張するわ」
「じゃあそんなきみに一個だけ朗報をあげよう」
「え、何?」
「姉ちゃんと彼氏・・・なんと・・・・・・・・昨日付き合ったばっかり」
「え!?」
「だから、きみのが先輩、よかったな!」
「え、よかった・・・のか?」
「うん、よかったな!」
「え、いや、なんも良くないよな!?」
「いいんだよー」
そんなことを話していたら
「ただいまー」と姉ちゃんが帰ってきた
「お邪魔します」と男の声も聞こえて、
(わ!)
(声そっくりやし!!)
(めっちゃ緊張する・・・!)
ドキドキドキドキドキ
ゴソゴソ靴を脱ぐ音がする、
(あ、あかん、)
(めっちゃ緊張する!)
カチャ
リビングのドアが開いた瞬間に、
俺は、
「は、はじめまして!!!!妹さんとお付き合いさせてもらってます!!忍足謙也言います!!!!」
と、思い切り頭を下げた
「・・・謙也?」
そこで聞こえた聞き覚えのある声に、
ガバッ
思わず顔を上げると、
「え・・・白石・・・?」
「・・・・・・あーせやんなぁ」
「ええええええ!!?!!!!??な、なんでお前ここにおんねん!!!!」
「あれ?白石くん、知り合いなの?」
そういって、後からヒョコっと現れたのがまなみの姉ちゃんらしい
(え!)
(姉ちゃんめっちゃソックリや!!)
「ええええええ!!!?姉ちゃんって、え!?」
「いや、病院で会った時めっちゃソックリや思うててん・・・」
「え!?どういうことやねん!?」
「あ、そういえば前に会ったことあるようなないような・・・」
「え、まぁちゃんと白石くんって会ったことあるの?」
「いや、ちょお!!えーーーーーーーーーーーー!!???」
とりあえず、お前は落ち着け!
と彼女に怒られ、
みんなでテーブルを囲んでお茶にすることにした・・・・・・
(いや、まだ頭混乱しとるで・・・)
―――――――――――――
「で、こっちが謙也ね、謙也」
「はじめまして」ペコリ
「よろしくお願いします」ペコリ
「で?」
「んと、こっちが白石くんです。会社の後輩です。」
「会社の先輩なん!?」
「・・・せやねん、4年も先輩やねん」
「わーお前すごいな、よく会社の先輩に・・・」
「いや、謙也よ、きみもだいぶ後輩だったんだけどな」
「え!?」
「春に研修医で来たひよっこが何言ってるんだwww」
「・・・せ、せやったな・・・」
「医者が一番偉いと思ってんなよ!」
「思ってへんよ!!!思ってへんけど、・・・出会った時めっちゃ年下やと思ってたし・・・」
「kwsk」
「まぁちゃん童顔だからね」
「せやねん、まだ20歳くらいやと思ってて・・・」
「・・・・・・あなたの罪を全て許しましょう・・・」
「まぁちゃんご機嫌になったwww」
「簡単やな!」
「いやー、こないだ病院で会った時、めっちゃソックリやったから思わず話かけてもうたけど・・・」
「ああ、あの時・・・」
「そうなの?」
「一緒にお話しせぇへんって聞いたら、逃げられたんやけどな」
「あ!!そういえば!!」
「どうしたさおちゃん」
「その節は、まぁちゃんを助けて頂いてありがとうございました・・・」
姉ちゃんは、いきなり深々と頭を下げた
(めっちゃ真面目やな!)
「いえいえ、こちらこそ、看病していただいて・・・」
「私が献身的に看病するもんだから、惚れちゃったんだって!」
「・・・いや、まぁあながち間違いではないけども、そんな言い方されたらめっちゃ恥ずかしいからやめて!」
「えー、すごいラブラブだねきみたち、ホント良かったよ、まぁちゃんホントよかった」
「いや、きみもなwwwってか、さおちゃんと付き合うとか勇者www」
「え、なんでさ!」
「さおちゃんめんどくさい女だからwww」
「えーひどい」
「あ、でも、こいつ酔ってさおちゃんにキスしたんだっけ?」
「え!?ホンマに!?」
「あー・・・はい・・・」
「万死に値するからねそれ、マジ童貞みたいなことやめろって思ったわ」
「・・・いや、ほんまにすみませんでした・・・」
「え、それ信じられへんわ、ありえへん」
「え?なんで?」
「こいつ、そんなこと絶対せぇへんねん」
「そうなの?」
「むしろ学生時代からきゃーきゃー言う女嫌いで、酒飲んだ失敗談も聞いたことあらへんし・・・」
「ほら!な!せやから言うたやろ!!俺ホンマにあん時初めてやねん!!あんなことしたの!!!」
「ふーん・・・そうなんだ」
「ほんまなんやって、ほんまに・・・さおりちゃんがあまりにも可愛くてつい・・・」
「え、キモイ、こういうこと平気で言うやつか」
「いや、知らん、あんまり女の話きいたことあらへんから知らん」
「やって、めっちゃかわええやんか!!もう俺ずっと会社で見るたびかわええなぁと思うててんで!隣の席になった時とかホンマどないしようかと思ったわ!」
「会社でさおちゃんに興奮していたと・・・なかなかの変態だな」
「変態なのは否めんな」
「・・・いや、白石くんそれ引くわ・・・」
「え!?引かんで!?」
「けど、こないだ、そんな話いっこもしてへんかったやん」
「いや、お前入院しとるのにでけへんやん!」
「まぁなぁ」
「あの後、みんなでランチ行って、みんなに相談しててん」
「あ、そうなん?」
「ユウジにめっちゃ怒られたわ・・・」
「あー」
「酔ってキスするとかアホかって」
「え、誰そのまともそうなやつ、こないだいた?」
「いや、ユウジまともやけど、ある意味一番まともやないから」
「ホンマ、ええ奴やけど、ちょっと変わってんねん」
「こないだのイケメン集団の一人でしょ?」
「え!?イケメン集団ってなに!?」
「こいつらの友だち、めっちゃイケメン」
「えええええ!!!?マジで!!!!?めっちゃ会いたい!!!!!」
「え!?なんでそんな食いつくねん!」
「白石よ・・・きみはまだ知らないな・・・さおちゃんが真の変態であることを・・・」
「やめてよ!変態じゃないよ!!」
「え、どんな!?」
「やー、もう、まぁちゃんやめてよー!」
「さおちゃん好きそうなのいたわ」
「え、ホント!?」
「食いつきハンパないな!!」
「ピアスの・・・」
「ああ、財前?」
「絶対さおちゃん好きだと思う」
「え、会いたい」
「あかん」
「うけるwwwうけるな白石www」
「今度、飲み会あるから来たらええよ」
「謙也!余計なこと言うなや!!」
「行きたい!!!」
「よし、乗り込もう!」
「来る気満々やな!!」
そんなくだらない話をして、
ほんで、結局
4人でめっちゃ遊んで、
(あーよかった)
(白石で良かったわ・・・めっちゃ緊張して損したわ)
(めっちゃ楽しいやん、4人で遊ぶの・・・!)
まぁでも、
今度会うのは2人がええな・・・
そんなことを考えて、次のデートはどうやって誘おうか考えていた