昨日の今日でプレゼントは用意できへんかったけど
今日は彼女の誕生日や!!めっちゃお祝いするで!!
カンパーーーーイ☆
「おめでとうー!!」
「おめでとさーん!!」
「わー!!!」
「めでたい!!」
「いくつになったん!?」
「やっと21歳になりました!」
「わかっ」
「若いな!?」
「若いわ・・・21てピチピチやん!」
「21の頃なんてまだフラフラしとったで・・・」
「まだ21て若いの?まだ選ばれる?」
「え、何それ?」
「え、だって・・・男の人はみんなJKが好きでしょ?JKじゃないと選ばれないし・・・」
「(まぁちゃん女王候補の話してるな・・・)(まだ女王候補になること諦めてないのか・・・)」
「なんやそれ!!そないなことあるわけないやん!!年齢は関係ないやろ?むしろ中身やろ!(そんなん言うなんてとんでもないヤツやな!)(どんだけ男運ないんや!!)(幸せにしてやりたい・・・)」
「せやで!見た目とか年齢とかやなくてやっぱり人間中身や・・・!」
「でも白石、さおちゃん可愛いしょ?」
「めっっっちゃ可愛い」
「きも・・・」
「キモイはやめたげて・・・!俺も胸が痛いわ・・・!!」
「あ、肉来た!!肉!!!」
「よかったね!焼肉久々だもんね!ほんとに今日はありがとうございます」
「いやこっちのがありがとうやで・・・!一緒に食事してもらえるとは・・・」
「でもこんな高級なお店でどうしようって思ってます・・・:;(∩´﹏`∩);:」
「気にせんといて!!!この日のために働いてるようなものやから!!」
「肉美味いむしゃむしゃ」
「おー、食うたらいいで好きなだけ!!飲み物は?おかわり何飲む?」
「カシスオレンジ」
「酒飲める?大丈夫?」
「飲み会三昧の大学生なめんなよ!」
「そうか・・・まぁ確かに大学生って飲み会は多いけどな・・・そないに飲みに行ってるん?すぐ変なのに絡まれるし心配やわ・・・」
「いや、家好きだから大体断ってる」
「(ホッ)そうか!ほな今日は飲んで食って帰ってや!!!」
俺もさおりちゃんに、飲み物何飲む?と飲み物のメニューを手渡した。
あー、ほんまに今日会えてよかった!!
おめでとう直接言えてよかった!!
「あーあ、ランド残念だったな・・・」
「平日のがすいてるしね」
「ごめんよさおりくん・・・わたしのせいで・・・」
「いやいいんだよ、日曜日楽しも!抜き打ちテスト出来たかい?」
「うん、事前に情報教えてもらってたからなんとか・・・なんも知らないで今日休んでたらマジでやばかった・・・」
「それならよかったよ、卒業できないのはやばいからね」
「そうだね、もう学生はいいかな」
「え、なんで?学生が一番楽しいやん、長期休暇もあるし」
「いやそうだけどさ、やっぱりもう働いてお金稼いで好きなもの買いたいし」
「まぁそれは思っとったなー!」
「けど働き始めたらほんまに学生の頃が如何に自由やったか思い知ったわ・・・せやから今を大事にしてな」
「言うことがおっさんっぽい」
「オッサンやからな( ;∀;)」
「白石さんはおじさんじゃないですよ!」
「いや何なら俺謙也よりもほぼ1つ上みたいなもんやしな・・・」
「え?そうなんですか?学年?」
「学年は同じやけど俺4月生まれやし、謙也3月生まれやからほぼ1年ちゃうで」
「なー、俺子供の頃は嫌やったけど今はなんか得な気ぃするわ」
「え、白石さん4月生まれなんですか?4月のいつですか?」
「14日やで」
「14日・・・!」
「へぇ、414でしらいし・・・語呂合わせかよ」
「あ、ほんとだ!シライシになる!すごい!」
「覚えやすいやろ?」
「はい!絶対忘れません!」
「(めっちゃかわええな・・・)」
「3月いつ?」
「え、俺?」
「うん」
「3月17日やで!」
「語呂合わせじゃないのか・・・」
「え!?なんでガッカリするんや!語呂合わせになるほうが滅多におらんで!!」
新しい肉が来て謙也は素早く焼いてさおりちゃんとまなみちゃんに取り分ける。
俺からしたらこの二人もええ感じに見えるけどどうなんやろ?
けどまなみちゃんは男が苦手らしいし・・・
謙也も昔に比べたら老けたけど同い年の中では若く見えるほうやから・・・
いや昔からチャラく見えてたしな・・・
俺的にはお似合いやと思うんやけど、男苦手な女の子にしたら謙也はちょっとハードル高いんかもしれんな・・・
けどよく気ぃ利くしええやつやと思うんやけどな・・・
うーん・・・
「ランド久々だね、楽しみだな」
「ね、天気いいといいねぇ」
「うん、週末混みそうだから周る場所もう一回見直さないとね」
(ええなぁ、ディズニーランド)
(俺も行きたい・・・けど)
(言えへんよなぁ、2人で行くって楽しみにしとるしなぁ)
(ずっとランド行く話しとるもんな・・・!)
普段ならガンガン行けるんやけど・・・
さすがに俺もええ年やしな・・・
あとさおりちゃん相手やとなんかグイグイ行けへん・・・
可愛いウサギさんやもんな・・・
ここは二人の楽しそうな様子見てほのぼのする余裕ある大人を演じ・・・
「なぁ、それなんやけどさ、週末やったら俺も行ったらあかん?」
!!?
謙也!!?!?
嘘やろ!?!?!!?
よう言うたな!!?!?
(え、ちょ、ちょ)
(絶対に ダメ って言われるやつやん!!?!?)
(攻めるな謙也!!!!!)
「いいよ」
ほら言わんこっちゃないやろ・・・
いいよ、て・・・・・・・・・・
え
「・・・ええの???」
「ん?白石も一緒に行きたいの?」
「え、めっちゃ行きたいけど・・・ええの・・・?」
「一緒に行ってくれるんですか!?ランドは子供っぽいって思われるかなーって誘えなくて・・・」
(え、かわええ)
(まって)
(まって)
「いや俺ランドも行きたいしさおりちゃんとならどこにでも一緒に行きたいで!?!?(本音)」
ハッ
ま、まなみちゃんめっちゃ引いとる・・・
「あ、や・・・うん・・・すいません・・・」
「よかったぁ!楽しみですね!!(ニコ)」
「天使・・・」
「天使やな・・・」
「さおちゃん天使・・・やだ・・・私を見捨てないで・・・うぅっ」
「ほな、行ってもええんやな?」
「いいってば、しつこいなぁ」
「いや、あかんかと思うてたから」
「ダメなわけないよね、人数多いほうが並んだりファストパス取ったり楽だし、むしろ車出してくれないかな、東京駅行きはいいけど帰りは本当にしんどくてさ」
「お、本音!」
「だってさおちゃん体力ないしさ・・・疲れちゃうからさ、時間も忘れて楽しませてあげたいし」
「いや私は別にいいんだよ、大丈夫だよ」
「大丈夫じゃないよ、きみひ弱だからね、とても心配だよ」
「え、ひ弱なん?めっちゃ心配・・・儚げやもんな・・・」
「体力ないだけで儚くはないですけど」
「よっしゃ!ほな車出すからみんなで楽しもうや!」
「うん、朝6時につくように行きたい」
「え!?!?6時!?」
「うん、並ぶから」
「え・・・寒いで・・・?体大丈夫なん・・・?」
「うん、でも朝から行かないとダメだから。どっちにしても始発で行くつもりだったし」
「そ、そうなんか!よし!俺も白石も体力は昔からあるんや!任せとけ!!」
こうして俺たちのディズニーランド参加は決まった。
よっしゃー!一緒に行きたかったし謙也のおかげや!!謙也に感謝!!
ディズニーランドでさおりちゃんに誕生日プレゼント買うたろ!!
そんなこんなで焼肉の途中
さおりちゃんがお手洗いに席を立って、俺も行って。
ちょっとさおりちゃん出てくるかなーって待っとった。
「わ、白石さん!」
「さおりちゃん!あっ、待ってた訳とちゃうで!?俺もトイレきたから・・・(まあ待ってたけど)」
「なんかすごいたくさん食べちゃってすいません・・・特にまぁちゃんが・・・」
「え!?そんなん気にせんといてって!社会人何年目や思うとんねん!全く気にすることないで」
「でも・・・」
「誕生日やから、な?気になるならまたご飯作りに来てくれへん?グラタンほんまに美味かったわ、また食べたくてしゃーないねん」
「わ、ありがとうございます・・・!また作りに行きますね!次もグラタンがいいですか?」
「あ、せやな、次は・・・春巻きで!!」
「わかりました!!」
「・・・な、さおりちゃん、さっきも謙也と一緒に言うたけどさ」
「え?」
「・・・お誕生日、おめでとうな。生まれてきてくれておおきに」
ほんまに心から。
きみが生まれてきてくれたこの日は 俺にとって特別な日になった。
出会ってくれたのも 俺を好きになってくれたのも 彼女になってくれたのも
全部奇跡で、めっちゃ感謝しとる。
ここまで想える子に出会えたって、俺すごいやん。幸せ者や。
歳離れとるし可愛い子やし
心配なことも多いけど、ずっとずっと大切にしようて 改めて思うた。
「・・・ふふ、ありがとうございます」
さおりちゃんがニッコリ笑って言うから
ドキッ
そんなことで胸が弾んで。
(うわぁーーーーー)
(だき!しめ!)
(たい!!!!)
(けどここはお店やから ガマン・・・・!!!!!)
ふぅ、と深呼吸して 席戻ろうか と一緒に席に戻った。
特別な今日の楽しい夜はこうして過ぎて行った。
さおりちゃんと白石が席を立って
むしゃむしゃと肉を喰い続ける彼女をじぃっと見つめた。
(・・・小動物みたいやな)
(まさか今日会えると思うてへんかったし、ディズニーも一緒に行けると思わへんかった)
勝手に始まった恋やけど
なんども拒否られたけど
今度は 受け入れてもらえるんかな、てバレンタインからなんとなく淡い期待を抱いている。
「はぁ、お腹いっぱいだ」
「よかったなぁ」
「こんな高級な焼肉初めて食べた・・・幸せ・・・」
「そうか!そらよかったわ!!」
「ふぅ、今日ディズニー行けなくてもまぁこれはこれでよかった・・・」
「あー、週末一緒に行けるしなぁ、楽しみやわ」
「楽しみなんだ?」
「そらなー、ここ数年で一番楽しみや」
「ウケる」
「な、今日プレゼント用意でけへんかったからディズニー行ったらなんかプレゼントするわ!」
「え!?焼肉・・・おごりじゃないの・・・?:(´ºωº`):フルフル」
「おごりやで!??」
「じゃあこれがプレゼントでいいよ」
「いや!そーいうわけにはいかんで!ちゃんと形に残るもの贈りたいねん!」
「・・・」
「なんでもええで、なんでも好きなモン・・・」
「・・・」
「え・・・重い・・・?」
「・・・・・ううん、嬉しい」
ありがと
そう言うと彼女は デザート何食べようかな! とメニューを開いて顔を隠した。
もしかしてこれは 照れてるんかもしれへんな、と。
いつも強気な彼女の滅多に見せない デレ に
俺まで カァァァ と顔が赤くなった。
これはもうディズニーで決めるしかないな、なんて思いながら。
戻ってきたさおりちゃんにもデザート勧めて
こうして好きな子の誕生日を一緒に祝える日に感謝した。
焼肉のあとはカラオケ行って盛り上がって 彼女たちを家まで送って解散したで!
ほんまに楽しい1日やった!
ディズニーランド、楽しみやで!!めちゃくちゃ盛り上げたるからな!!