ep.020

い、イケメンとふたりきり!

ヤバい顔ニヤける・・・!

もう、ごほうび過ぎるよ神様~~~~!!

年下イケメン最高!!

 

 

 

 

 

「よろしくお願いします、どうぞお座りください」

 

私が声をかけると、「失礼します」と言いながら私の目の前に座った。

 

わわわわわ

ホント、こんなイケメンにインタビューできるとか幸せすぎる!!

 

(あー私いろんなイケメンの舞台行くけど・・・)

(この子の顔・・・超ドンピシャ好みなんですけど・・・!)

(春馬くんも好きだけど・・・)

(この子の顔最高に好き・・・!)

 

にやけそうになりながらも、インタビューを始める私・・・

ああ・・・ホント幸せ・・・

 

 

 

「では、始めさせていただきますね」

「はい、よろしくお願いします」

「ではまず、当社に目を止めていただいた理由から・・・」

「はい、」

 

 

 

何度か質問のやり取りをしているとわかる

 

(あ、この子頭いいな)

(話すことをきちんとまとめて話せてる)

(すごい難しい言葉もつかえるし)

(さすがだわ・・・)

 

 

そして、

 

 

話す内容も面白い

 

 

 

「・・・ということで、ええですか?」

「あ、はい」

「なんか、インタビューなんて緊張しますわぁ」

 

 

ははっと笑うその仕草すらかっこいいわ

(全然緊張してるように見えないし)

 

 

 

「白石くんは・・・関西出身なんですね」

「そうです」

「じゃあ今は独り暮らし?」

「いえ、ちゃいますよ」

「(彼女いるんだ)(当たり前だよね)そうなんだ」

「前さんは?」

「え?私?」

 

 

 

 

質問しているのは私のほうなのに

(あれれおかしいな?)

(質問されちゃった)

(こんな私にまで気を使って話を続けてくれる白石くんはとても良い子だ・・・)

 

 

 

 

 

「私も独り暮らしじゃないです」

「あー、やっぱり彼氏とかいてはりますよね」

「え!?」

 

 

 

 

(え、なんで!?)(彼氏の話!?)

 

私は目を丸くして驚いた

 

 

 

 

 

「あ、仕事中に変なこと言ってすみません」

「あ、いえ、」

「同期の間でまえさんめっちゃ綺麗やから気になってるやつおるみたいで」

「え!?」

「あ、もしかして結婚してたりします?」

「け、」

 

 

 

 

(結婚!?)

(私が!?)

(え、ってゆうか!)

(その前に私が)

(キレイだって!?)

 

 

 

 

どうしよう・・・

今期の子たち・・・目悪いかもしれない・・・

 

 

 

 

「いえ・・・結婚してません・・・」

「あ、そうですか」

「一緒に住んでるのも妹です・・・」

「え、」

「私、産まれてから一度もモテたことないから・・・」

 

 

 

 

 

なんだか、私の噂がされていると思ったら、急に落ち込んでしまった

 

(私がキレイとか・・・ホント、ないわ・・・)

(どうしてそうなった・・・)

 

 

 

 

 

「嘘や」

「え?」

「まえさんめっちゃモテそうやないですか」

「え、モテたことホントにないですよ」

「せやって、こんなに可愛いのに」

 

 

 

 

 

(・・・・・・・・・・)

 

 

 

 

 

 

思わず、動きが止まってしまった

 

 

 

 

 

 

 

サラッと「可愛い」と言われて、

すごくびっくりして、

 

 

 

 

 

 

 

 

(いや、)(ちょっとそれ、)

(反則だよ)

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな面と向かって「可愛い」なんて初めて言われた!!!

ヤバい、お世辞ってわかってても・・・

わかっててもめちゃくちゃ嬉しい!!!

嘘でも嬉しい!!

 

 

そんで

 

 

(そんなこと簡単に言えちゃうなんて、)

(白石くんは”軽い男”なんだ)

 

 

 

 

「・・・・・・・お世辞言っても何もでませんからね」

「いや、お世辞ちゃいますけど、」

「・・・・・」

「まえさん・・・顔真っ赤ですよ」

「!!!?   も、もうからかうのはやめてください!」

「からかってはいないですけど、」

「じゃあ次は写真撮らせてもらいますからね!!」

「はい、 ププ」

 

 

 

 

(やっぱり笑って!)(からかってるじゃん!)

 

 

 

 

 

 

いくらかっこよくても、こんな軽い男はなし!!

中身が伴ってないとイケメンなんて認めないんだから!!!

 

 

 

 

真っ赤な顔がなかなか戻らないまま、今度は白石くんの写真を撮り始めた

 

 

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