転生したら推しの世界だった話part8■まなみ&さおり

昨年の衝撃の出会いから、1年がたった!!

1年間謙也と会わなかった!!!!なんかけっこうみんな3年になってから仲良くなってた感じしたけど、本当に2年の頃まではあんまり会わなかったわ!!思ったより練習試合もやらないし・・・。跡部海外のプロ選手とかを練習試合に呼んじゃうんだもんな~。ちょっとなんか氷帝ってやっぱり違う。

 

で、いよいよ3年。我々の知っているテニプリの舞台がきました。

3年生になって、まぁいろいろあったよね。

になったり、

がレギュラーになったり。(樺地はずっと跡部といたから今更感あったけど)

でも関東大会ボロ負けしたり。

そして、開催地枠で全国大会が決定したり。(我々は開催地枠あるの知ってたから特に関東大会1回戦で負けても気にしてませんでしたw)

 

いよいよ全国大会で、謙也と会えます。(すごく楽しみ・・・)

 

 

2年のあの立海との試合。

テレビや漫画では「立海の毛利に謙也が負けた」という言葉だけで終わっていたけど、その試合を見ると、涙が止まることはなかった。

正直、ハラテツ&ヒラゼンとの戦いの時はお尻にボールぶつけられたりして、ちょっとお笑いテニス感があった…。

でもね、謙也は真剣だったよ。

本当に一生懸命バトンをつなごうとしているのが、心からわかった。

自分が負けたら後がないというのは、彼にとってとてつもないプレッシャーになったと思う。

そんな中で、寿三郎と戦うのは大変だったと思うよ。

それでなくても3年と2年の試合だ。身長だって違う。謙也が不利なのは目に見えてわかったよ。

だけど、本当に必死に汗だくでボールを打ち返す姿は感動以外の言葉では言い表せなかった。

あの試合を見て、改めて惚れ直した。まじで。あんなに素敵な人いないって思ったし、なんなら吐きそうにもなってたし、本当は今すぐかけよって抱きつきたい衝動にも駆られたよ!!!!

でも今の私、まだ謙也と出会ってないじゃんーーーー!!小さい頃のことなんて忘れてるだろうし・・・絶対毎日ガチャガチャ過ごしてて忘れてるんだろ!!!

だから去年はいろいろと我慢したんだよ!!くそっ!!!!

(ちなみに試合のDVDはさおちゃんが謙也のところだけ編集してくれたので永久保存版だし、写真も印刷してくれたから、ストーカーチックにアルバムが出来た)

 

でも、今年はいよいよ本番だもんね~

全国大会の後に焼肉の王子様あるし、いろいろ会う機会あるもんね~~~謙也3バカが住んでる商店街ウロウロしてるし!でも2年の頃はあんまり来てないっぽいんだよねぇ~。やはりテニプリの物語は3年の時から動き出す感あるよね🤔

たしけという唯一神が越前リョーマという少年を主人公にした時から、物語がスタートしてる感すごいある。

それまでの仲の良さとかあんまり書かれてないけど、その通りで、本当にそんなに仲良くない感じもする。忍足とめっちゃ連絡とってるくせに、ほとんど謙也の話題話さなかったんだぞ???どんだけ設定に忠実なんだよ

もっと話しても良かったんだからいつも「謙也の話しろ!!」って思ってたんだからなやはり忍足とは相性が悪い。

 

 

そんなこんなで、全国大会ですよ🤗

開催地は東京なので、みんなでバスで来ましたよ🤗

あ~~~謙也と会えるの楽しみだ~~~🤗🤗🤗

今年はガンガン仲良くなっちゃうぞ😚😚😚

 

そんな気持ちで臨んだ全国大会だった。

 

 

***

 

 

もうさー、全然トーナメント表とか覚えてなかったんだけど、1試合目椿川学園で、2試合目獅子楽中とだった。

あの最初リョマを好きになって、跡部のメス猫になって、最終的に忍足に落ち着く北海道の女がいるところな。あいつ尻軽すぎて好かん。

そんで獅子楽は元々千歳がいた学校だね。九州二翼。

北は北海道から、南は九州まで!順調にストレートで勝った氷帝ですけどね、3回戦で青学に負けてしまったわ。

これ勝ってれば四天宝寺と戦えたのにね!!残念だったね!!跡部も丸刈りにされてたよ!!

 

そんで、いよいよ四天宝寺VS青学だ~~~~😊😊😊

めっちゃ張り切ってみる~~~~😊😊😊

 

「いよいよだね」

「だね」

「はぁ~~~・・・この試合めっちゃテニミュで見たなぁ・・・白石くんの歌うたえるくらい見たよ私・・・」

「知ってる」

「俺だけのテニス・・・ん~あぁ~エクスタシー♪」

「歌わなくていいよwww」

「なんか、去年白石くんに会ってさ、姿見てるしさ、」

「うん」

「白石くんの試合もテニミュで何回も見たから割と冷静」

「うん、おらも謙也の試合はないからな」

「ヒデとハルの時から見守ってきたからな白石くんの試合は!」

「テニミュと違うしょwww」

「違うけど、でも、今日は割と冷静でいられるわ」

「うん」

「心して見る」

「うん、見よう」

 

 

こうして、試合は始まった。

 

 

 


 

 

 

テニミュで見た!!!

 

 

ほんと、何十回と見た!!!めっちゃ見た!!!!

「ちゃうちゃうんとちゃうん」って割と白石くんのセリフの中で好きだったりするし、汗だくになってボールを打ち返しているところも見た!!!!

 

 

(何十回も見たのに・・・)

 

 

ぐすっ・・・

 

 

やっぱり私の頬から涙が伝う。

 

 

だって、テニミュと違うもん・・・

あそこで試合してるの白石くんだもん・・・

役者さんじゃなく白石くんが、真剣にボールを打ち合ってるんだよ・・・

 

3年生になった白石くんは完全に私の知っている白石くん。

白石くんの想いとか私知ってる。

2年生の時から部長で大変で、勝ちたいって気持ちだけは一番強くて、つまらないけどパーフェクトなテニスを目指してバイブルなんて呼ばれて。

だから、わかるよ白石くんの気持ち。

不二くんと戦ってる今も、ずっと頭の中は勝つことだらけで。

いろんな背景を思い出したら涙が止まらないよ・・・

 

 

白石くんがかっこよすぎて死ねる

 

 

割とマジで死ねる。だって、あそこで試合してるの白石くんだよ!?

去年の謙也の試合は跡部財閥がプロのカメラマン雇って撮影してたけど、今年は特に用意がないようだったから、榊グループで用意してやったわ。

部で普通にカメラで録画はしてるみたいけど、わたしは!プロ仕様が!見たいの!!

白石くんの試合を目に焼き付ける。テニミュと違うんだ・・・この試合は1度きり・・・

 

(去年のまぁちゃんも、こんな気持ちだったんだろうなぁ・・・)

 

結果が分かってる分、他の人よりは余裕があるのかもしれないけど、やっぱり本人を目の前にすると、余裕なんてあるはずがない・・・

テニミュでハイタッチをした時みたいに、緊張してるし、きっとあんまり覚えていないんだろうな・・・この試合・・・

 

私はただただ白石くんの試合を見つめるだけだった。

 

 

***

 

 

「ねぇ、タカさんと師範の試合怖すぎたんだけど😖😖😖」

「まじで、生のテニヌやべぇ😖😖😖この世界の人間頑丈すぎない・・・???もう死んでるよね????あれ、前の世界では死んでるよね???」

「怖すぎて私ガクブルした😣😣😣思わずトイレ行った😣😣😣」

「ほんとな、あの骨がミシミシってする音、リアルで聞いて顔面蒼白です😣😣😣」

「テニヌがやばい・・・😣😣😣ほんと、金ちゃんとリョマの試合もなんか空飛んでてやばかった😣😣😣」

「普段から、ガクトやたら飛ぶなって思ってたけど、金ちゃんとリョマすごかったな😣😣😣壁走ってたし😣😣😣」

「テニヌの本気を見たね😖😖😖」

「テニヌの本気を見た😖😖😖」

 

 

「おら、お前ら、しゃべってねぇでもっと食え!!」

 

 

跡部に怒られた(´・ω・`)

今何してるかって、焼肉。

 

こ れ か ら

 

焼 肉 の 王 子 様

 

です!!!

 

 

いろいろぶっ飛ばした感あるけど、正直、白石くん以外どうでもいい⊂(^ω^)⊃ブーン

 

ど、ど、ど、ど~でもいい~♪って歌っちゃうくらいどうでもいい⊂(^ω^)⊃ブーン

 

明日はいよいよ決勝戦で、その前の焼肉の王子様です!!!

 

(へっへっへ、これが楽しみだったんだよね~~~)

(まぁちゃんも緊張しているのか、全然話さないけど)

(楽しみだったんだよねぇ~~~)

 

先に私たち氷帝がお店で食べてて、青学、比嘉、六角、四天がやってくるんですよ!四天宝寺は多分今頃駐車場で流しそうめんやってる~~~!!今来るから待ってるんだ!!

 

わくわくわくわくo(^o^)o わくわくわくわく

 

ぶっちゃけ、あまりの緊張に、私もまぁちゃんも全然お肉食べれないwww

あの胃弱体質の前世と比べて、やはり今世はまだ若いし、普段はお肉大好きなんだけどさ!!

緊張しすぎて、吐きそう!!何してても吐きそう!!!

あ~~~~~~~~~

 

 

「跡部、青学が来てるみたいやで」

「なに?」

 

 

ktkr

 

 

いよいよ白石くんとご対面だ~~~~~!!!!

 

 

何枚もの襖があいて、VIPルームで焼肉を楽しんでいた私たちの前に、各校のイケメンが勢揃いになる。

みんながこちらを見ている。

 

 

 

はあああぁああああ~~~~~~~四天宝寺いた~~~~~~~~~~~死にそう~~~~~~~~~~

 

 

 

急な息切れ動悸でめまいがする。

白石くんの姿を見つけて、見たいんだけど、恥ずかしくて見れない。

はあああ、心臓痛い。助けて。

 

 

「やばい・・・BBAには刺激が強い」

「わかる」

「ちょっとやばい謙也そこにいる」

「わかる」

「しにそう」

「わかる」

 

 

もう語彙力も低下するよね!!!だってそこにいるんだもの!!!!大好きな彼ピッピがそこにいるんだもの!!!!

 

 

なんかよくわからないけど、各校対抗で焼肉大食いバトルをすることになった。(知ってた)

何がうけるってメガネが解説に回ったのがうけるよね。私たちは、席を近くに移動して、その様子を見守る。

我々が見守ってあげるよ(温かい目)

 

 

こうして、戦いの火ぶたは切って落とされたのだった・・・

 

 

 


 

 

 

結論から言うと、半裸の白石くんが見れて幸せでした!!

(隠し撮りはばっちりです)

 

甲羅を飲んで興奮して脱いでしまった白石くんがかっこよすぎた

もう、何あの筋肉!!!!!もう物理的に●RECしたわ。

盛り上がってて気づかれなかったと思うけど、まじで一部始終を撮影した。これあとでまぁちゃんと見返そうと思う。

はぁ・・・白石くん素敵・・・

 

って、すぐそこにいるんだけどね!!!

すぐそこの席にいるんだけど、BBA緊張しすぎて全然話に行けないの!!!!

 

焼肉バトル終了して、なんかみんな乾汁飲んで倒れたりしてたけど、結局また復活したらどんちゃん騒ぎをはじめて。

我々的にはものすごくうれしかった。

ということで、今各校入り乱れてて交流中。

 

でもBBA緊張して白石くんのところいけない。

どうすればいいの。

 

 

 

ちなみに、まぁちゃんどこ行ったと思う????

 

 

 

早々に六角の卓に行きましたけど???

 

 

 

私置いてけぼりですわ。(;´д`)トホホ…

 

 

今は、本当に部屋の端っこで、一人でジュース飲んでる。乾汁じゃないよ、本当にジュース。メロンソーダ飲んでる。美味しい。

でも緊張してずっと吐きそうでやばいんだわこれがまた。まじで死ぬかもしれない。

一人でいいから、本当に目立たず静かに飲んでる。ぼっち最高。白石くんを観察できて最高。

 

 

ぼーっと白石くんを見つめる。

 

 

白石くん、すごく楽しそう・・・

バネさんと話が合うみたいで、バネさんの隣にいる。

(そして、なぜかまぁちゃんはその近くのダビくんの隣)

 

ああ・・・なんかずっと焼肉の王子様の時には白石くんと一緒に話すんだ!!ってずっと思ってたけど、なんかこの空間にいるだけで私いいや・・・

話すの緊張しちゃって、リバースしそうだし、こうして笑顔で楽しそうにしてる白石くんを見てるだけでいい・・・

それだけで私幸せだな・・・

 

そう思っていた時、私の隣に、

 

「眠い」

 

と、ジロちゃんがやってきた。

 

「ジロちゃん、寝てたんじゃなかったの?」

「比嘉のやつらが暴れて蹴られて起こされた」

「あ、ほんと?大丈夫?」

「ちょっと寝かせて」

 

そういって、ジロちゃんはゴロンと横になった。

 

 

 

 

私の膝に。

 

 

 

え・・・これって・・・

ひざまくらじゃん・・・

 

 

 

(いや、ぶっちゃけたまにしてたけども)

(今世の私の体もやわらかいから、たまに膝貸してたけれども)

(今???今は白石くんに見られちゃうよねぇ・・・?)

(というか、思春期のDCにこんな姿見られたら・・・)

 

 

 

「あーーー!!ジローまたさおりの膝で寝てやがる!!!」

 

 

 

そんな風にがっくんの大きな声が聞こえた。

 

あ、これは・・・死亡フラグ・・・?

 

 

 

ギギギと顔を上げた先に、白石くんがこちらを見ているのが見えた。(ついでに目があった)

もちろん、見ているのはその場にいた全員で、私は注目をあびてしまったのである。(オワタ)

 

 

 

「じ、ジロちゃん、起きてよ・・・」

「やだーさおりの膝きもちいC~」

「え、いいなー!!!ぼくも女の子に膝枕されたい!!!」

「というか、なんで女子がここにいるのですか?」

 

 

 

そういわれて、「ああ」と跡部は思い出したように口にする。

 

「うちのマネージャーのさおりとまなみだ」

「双子なんだぜ」

「お、そしたら敦と亮と一緒だな!」

 

 

あーもう跡部!余計なこと言わなくていいから!!ほっといていいから!!!

 

 

そう思ったけれど、

 

 

(チラッ)

 

 

やっぱり彼の方を見ると、こちらを見ていて、

 

 

(ああああ~~~もう目立ちたくなかったのに~~~~)

 

 

けれど、予想に反して彼は、

 

白石くんは、

 

スッと席を立ったと思ったら、

 

 

(え?)

 

 

私の隣にやってきた。

 

 

「きみ、まえさおりちゃん?」

 

 

私の前に来てそう聞く白石くんに何も言わず固まる。

多分私の顔は真っ赤だろう。

 

 

 

 

 

 

 

白石くんが目の前に

 

 

 

 

 

 

 

鼻血でそう。

 

 

目の前の顔がイケメンすぎて、息が止まりそうになる。

 

 

っていうか、白石くんが目の前にいる。

 

 

そして、パニクッていて、思考が停止してしまっていたけど、

言ったのだ、彼から。

 

 

私の名前を。

 

 

 

私が返事が出来ないで固まっていると、私の膝から「そうだよ~」と私の代わりに答えるのんきな声が聞こえる。

 

その返事を聞いて、「やっぱり」と白石くんは笑う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おれ、白石蔵ノ介!昔会ったことあるよな!?覚えてへん!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(இдஇ )ブワッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の涙腺は崩壊して、私はそのまま固まって動けなくなったのだった。

 

 

 

 

 

つづく

 

 

 

 

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