「結局スカートで来ちゃったけど・・・」
時間もないのに近くのコンビニに立ち寄った。
「ストッキングストッキング・・・」
(・・・ない!)
「どうしよ、素足じゃ会社行けな・・・あ!」
そーいえば 会社に替えのストッキング置いてあったんだっけ
(ラッキー!このまま会社向かえばいいんだ♪)
そしてアタシは地下鉄に向かう。
(うお座最下位なんて言ってたけど、そー悪くないよね)
相変わらず混んでる朝の地下鉄は
ごちゃごちゃと人がいて乗りづらい。
(間に合うかなぁ・・・)
ぼんやりと天井を見た瞬間 ゾワ っと鳥肌がたった
(ヒッ!)
誰かが
ケツを
触っている・・・・!!!!
(こ、これが痴漢!!!)
(初めて痴漢にあっちゃったよ!)
(痴漢に遭うって、アタシもまだまだ捨てたもんじゃないね)
・・・じゃなくって
(こらしめてやんなくちゃ)
女の敵には、天誅!このアタシに手を出したのが運の尽きだ、馬鹿めが!!
「ちょっと、アンタ!!!人のケツ触ってんじゃないよ!!」
グッと腕をつかんで そいつが近づいた瞬間にすかさず 股間に蹴りを入れた。
(よっしゃー)
ギャア と鈍い声が響いて、ちょうど会社の駅についてアタシは地下鉄を後にした。
(今日の話題は痴漢の股間を蹴り飛ばしてやった私の武勇伝!)
フンフン と鼻息を荒くしながら
「このオッサンが犯人や!なんで俺が蹴られなあかんねん・・・!」
なんて後ろから聞こえる声を後にして会社に向かった。
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