クロスオーバー俺得学園7

入学式 初日で私は悟ったのだ。

「お前らのことは甘やかさねぇし、おれに従わねぇなら全力でぶっ潰す。体育と主要5教科は俺が担当すっからそのつもりで。まずは自己紹介なんざしなくていいからこのプタ小屋みてぇな汚ねぇ教室を掃除する!掃除用具を持て!」

やべぇ、このクソちび教師イカレてる

「ねぇ、コーイチこのチビ教師やばくない……ってかなんで雑巾持ってんの!?」
「あぁ?せんせーが掃除するっつったからじゃねーか」
「はっ!?」

見るとクラスのヤンキー風の男どもは素直に掃除を始めている

えっ、なんで!?

「ちょっと、なんであんたあんなチビの言うこと聞いて…」
「は?つかテメェチビチビ言うんじゃねぇよ!ちゃんとリヴァイ先生って呼べ!」
「は!?」
「人類最強…イカスじゃねぇか」

はぁぁぁぁーーーーー!!!??!?

(マジかよ…)
(この教師…不良たちの憧れ、伝説の人類最強の男リヴァイ…)
(1年の時に問題児の根性叩き直すって魂胆か…)
(ただの目つき悪いチビじゃん…)
(そして刈り上げ…)

どこをどう憧れりゃいいってんじゃ!!

(マジこのクラスクソだな)
(てかなんであたしがこのクラスなの)
(\(^O^)/オワタ)
(1年は捨てる)

そう思った入学式から  早1週間…

なぜかみんなタイヤを縛り付けてひたすらグラウンドを走るという刑罰と言う名の体育の授業を受けているところだ。
なんだこれ。軍隊では生ぬるい。多分ここ刑務所。ほんと私何した。

「ぜーぜー、マジ無理もう死ぬコーイチ愛してるから助けて…」
「あ、あほか、俺だって、きっついわ…」
「じゃ、ジロ、ここはいっちょ男らしく…ゼーゼー」
「む、無理だC~、俺も限界だC~…はぁはぁ…」
「な、なんで、こんな、問題児、クラスに、あたしを、入れるかな、」
「お前が、一番、問題児っじゃ、ねーか、」
「傍若無人、って、みんな言ってたC、」
「アホか!あたし、ほど!かよわい!女の子!いねーだろ!!箸より、重いもの、もったこと、ねぇ、わ!」
「確かに、おめー、体力は、ねぇわ、な、」
「他の奴らなら、まだしも…あたしに、この仕打ちは、ほんと、ひどい…ディアンヌも、なまら天使で、爆乳だけど、異常な怪力だからね、こないだ、体育館倉庫で…G出てビックリして、鉄球握りつぶしてたからね…」
「え…?」
「マジかよ…」
「あんな重い、鉄の玉、軽々と握りつぶすんだから、お前らの金の玉なんて、たやすく潰せるよな…」
「や、やめろやこらぁ!こえーこと、言うな!」
「うわぁ~、金玉ヒュンってしたC~」

「おい、そこの3人。てめーら余裕あるみてぇだな」

やばい、クソちびリヴァイきた!!

「タイヤ増やして走れ」

そう言ってやつは私たちのタイヤを増やした…

「げ、まじっかよ、おめーのせい、だ!」
「ぜー、ぜー、し、死ぬ、C~」

コーイチタイヤ4つ→6つ
ジロータイヤ3つ→5つ
そしてアタシのタイヤが1つから2つになったところで
(あ、これもう無理(白目))

「はーいはーいはーい!クソち…じゃなくて、先生!はーい!!」
「なんだ、まえ」
「生理痛で!!お腹!痛いです!!」
「あっ、こら、お前っ!ずりーぞ!」
「卑怯だC~!!」

体育見学させて下さい!!!

一か八か、叫んでみた。

(これで無理ならPTAに直訴してやるっ)
(うちのPTA怖いんだからな!)
(長谷部とか)

「………」

ジーッとあたしを見つめるクソちびリヴァイ…
まぁダメだろーな、こんなんで許されるなら人類最強じゃねぇしなぁ…

「………わかった、木陰で休んでろ」

やっぱりダメかぁ………

!!?

(えっ!!?)
(い、いいの!?)

リヴァイは私の腰に特殊な器具でついていたタイヤをカチャリとはずし、
「大丈夫か、肩貸すか」
と、初めて優しいこと言った

「ずりーぞ!まなみテメェ!!」
「嘘つくなCーー!!」

コーイチやジロがそう叫ぶと
ムッとしたチビリヴァイが 叫んだ。

「お前ら!よく聞け!!」

タイヤを引きずり走っていたみんなが、足を止めてリヴァイを見た

「女ってのは、子供を産む…」

ゴクリ

(一体何を言う…)

「子孫を残す………だから、とうとい!!(どーん)」

(わー)
(こいつただのバカだー)

そうか、女を武器にすれば意外と効果あるのか。

(人類最強もたやすいな)

間に受けて、ウッス!!とか叫んでる単細胞のヤンキーどもは無視して

「まなみー!無理しちゃダメだよー!」

と言いながらタイヤ20個つけて軽々と走るディアンヌを応援するのであった。

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