学園祭3日目!!
今日で学園祭も終了!がんばらなくちゃね!!
白石「あ、前さん!」
さお「え?あ、白石くん、おはよう・・・」
白石「あ、あんな、前さん、今日後夜祭の時・・・」
田所「おーい!!前!今日の予定なんだけどよー」
さお「あ!ご、ごめんね、白石くん、また後で・・・」
田所くんに呼ばれて逃げるように行ってしまった。
うーん、感じ悪かったかな!
(でも白石くんに話しかけられると胸苦しくて息できなくなるし・・・)
(申し訳ない・・・)
色々なことを思いながら
それでもまた今日は忙しいから
ドタバタと白石くんのことは考えずに済んでいた。
宍戸「さおり今日受付だろ?」
さお「あ、うん」
今日は私はオバケ役じゃなくて受付!!
でも浴衣着てるよ。浴衣いっぱい持ってるから今日は昨日と違う柄。
黄瀬「さおりっち~!今日の浴衣も可愛いっすね♥」
ヒノエ「ヒュウ!最高だぜ、姫君!」
クリス「あぁ、日本人女性はやはり和装が似合うな、美しい」
レン「可愛いよ、プリンセス☆」
ヒエッ・・・!!
今日レンいる・・・!!!!
ひゃあああああ!!!!!!!
可愛いって言われた!!!ひゃあああああああ!!!!!
(チーン)
宍戸「・・・おい、魂抜けてるぞ」
さお「りょ、りょ、りょ、亮ちゃ・・・レ、レンくんが・・・かわい・・・ってあわわ」
宍戸「わかったわかった、わかったから受付しっかり頼むぞ!!」
さおり「だめむりいかないで」
宍戸「おい、もう始まるぞ!俺オバケ役だからな!じゃあな!」
(ピエーーーー)
(もう心臓バクバクして受付まともに出来る気がしないわ!!!!)
(3回死んだ・・・)
(もう無理・・・)
0(:3 )~ (‘、3_ヽ)_チーン
芦戸「さおちゃーん!!!」
梅雨「遊びに来たわよケロ」
八百万「お化け屋敷・・・初体験ですわ!プリプリ!」
さお「わ!三奈ちゃん、梅雨ちゃん、ももちゃん、来てくれたんだ!」
梅雨「昨日は忙しくてなかなか来れなかったのよね」」
芦戸「朝一で行こうってみんなで3人で話してたんだ!」
八百万「わたくしたち午後からクラスの出し物の当番ですの」
さお「あ、そういえばヒーロー科まだ行ってなかった!ヒーロー科って何してるんだっけ?」
芦戸「うちのクラスは超リアル脱出ゲームだよ!」
さお「あ!!!あれヒーロー科なのか!!私脱出ゲーム好きで絶対行こうと思ってたんだー!」
梅雨「楽しいわよ、遊びにきてちょうだい」
さお「うん!あとでまぁちゃんと行くね!!」
八百万「わたくしもお化け屋敷ははじめてですの!楽しみですわ!!」
さお「初めてなの?結構怖いよ!楽しんできてね!」
私は教室を少し開けて 3名様ご案内でーす と声をかけ
3人を通して扉を閉めた。
お化け屋敷は結構みんな面白がって入ってくれるから大盛況で絶え間なくお客さんが入ってくる感じだよ。
私もワタワタと受付して忙しく時間を過ごした・・・・・・・
「人妻はどこだーーー!!」
( ゚Д゚)!?
あれ・・・ちょっと待って・・・
廊下の向こうから聞こえるこの声って・・・え・・・あれ・・・まさか・・・
包丁「人妻はいずこ!!!あ!!!主!!ねぇねぇ、人妻ってどこにいるの!?」
あああ~~~~~~😨
ほ、包丁くん~~~~~😨
さお「え、ええ~~~どうしてぇ~~~!?どうして包丁くんがいるのぉ!?学校は~~~!?」
包丁「え?今日土曜日で休みだけど・・・そんなことより人妻は!?ねぇ、16歳から結婚出来るんでしょ!?」
さお「いや結婚は出来るけど16歳で結婚してる人なんてほぼいないよ・・・うちの学校にはとりあえずいない」
包丁「ええ~~~!!!?そ、そんなぁ!!!!!」
さお「ま、まぁまぁ・・・お菓子あげるから・・・」
包丁「わぁーーーい!!お菓子!!へへ、人妻じゃないけど主は好きだなぁ俺・・・なんか人妻みたいな落ち着きあるんだもん」
さお「え・・・?ありがとう????(褒められたの?あれ?)」
乱「あーーー!!いちにぃ!!いたよ!包丁見つけた!!あ!あるじさんと一緒だ!!!」
あ!!!
乱ちゃん・・・!!!!!
(そっか今日土曜日なんだ!)
(小学校もお休みだ!)
ひょっこりと顔を出した乱ちゃんの後ろを、慌てたいちにぃが走ってきた。
一期「こ、こら!包丁!!いきなり校門から走り出すから探したじゃないか!」
包丁「だってぇ、人妻がさあ・・・」
一期「だってじゃない!あっ、主、包丁がご迷惑をお掛け致しました・・・」
さお「あ、いや迷惑ではないですけど・・・えっと・・・」
薬研「いちにぃ、駄目だぜ。外ではその呼び方は禁止だろ?な、さお姉。遊びに来たぜ」
さお「(ドキ!)(薬研にさお姉と呼ばれるとドキッとする!!)薬研も、みんなも!来てくれたんだ!」
前田「しゅく・・・さお姉、浴衣姿が素敵ですね」
平野「えぇ、やはりさお姉は和装もとても似合います」
五虎退「さ、さおねぇ・・・素敵です・・・」
やばい
これ
やばい
さお姉、ヤバイ
破壊力が ヤバイ・・・・!!!!
(男前なのは薬研だけじゃない・・・)
(みんなすごい褒めてくれる・・・)
(粟田口天然ホスト・・・!)
(こわい・・・!)
ガクガク((( ;゚Д゚)))ブルブル
後藤「なぁ、たい・・・じゃなくてさお姉!!これってお化け屋敷だよな?入ってもいいのか?」
さお「( ゚д゚)ハッ! う、うん!どうぞ!大丈夫かな?怖いよ?」
信濃「大丈夫だよぉ、さお姉は心配性だなぁ」
毛利「僕が小さい子たちを守るから大丈夫ですよ」
一期「ははは、なぁに、この子たちはとても強いですし学生の作ったお化け屋敷くらいはなんともないしょう。楽しんでまいります」
さお「気を付けてね・・・!16名様ご案内です!」
そっと扉を開いて みんなを中に通す。
大丈夫かなぁ・・・
五虎退ちゃんとか怖くて泣かないかなぁ😢
信濃くんも怖がりだし😢
包丁くんもぴぎゃーってなるかもしれない😢
乱ちゃんだってキャアアって・・・😢
大丈夫かな、心配だよ😢
止めればよかったかな😢
ぎゃああああ!!!!!
ほらぁ・・・ホラァ!!!!!!!!
叫び声聞こえるじゃん!!!!!
あの子たちを怖い目に合わせるなんてぇ・・・・
私のバカバカバカ。゜゜(≧□≦)°゜。ワーン
ガラッ
さお「あっ出てきた!だ、大丈夫・・・!?怖かったでしょ!?大丈夫!?」
厚「ん?楽しかったぜ!!」
さお「え!?楽しかったの!?」
秋田「とっても楽しかったです!!僕、おばけさんとお友達になりましたっ✨」
さお「え?怖くなかったの???」
乱「乱たちは大丈夫なんだけどぉ・・・」
薬研「ほら、しっかりしろよ」
いち兄
と、薬研と後藤に抱えられてきたのは
顔を真っ青にした いち兄だった・・・・
Σ(゚Д゚)
ま、まさかの 長 男 !!!!!!!!!!
信濃「あのコンニャクついたときのいち兄の顔傑作だったな( ̄m ̄〃)ぷぷっ!」
乱「もぉ~それいったら可哀想だよぉ(*≧m≦*)」
鯰尾「いちにぃが尻もちついたところもなかなか( ´艸`)ムププ」
さお「や、やめなよ、失礼でしょ!いち兄大丈夫・・・?」
一期「・・・所詮高校生の作ったものだと油断しておりました・・・・・・」
( ゚Д゚)い、いちにぃ・・・
まぁ・・・いちにぃは暗いの確かに苦手だけど・・・
てか小学生チームが特殊能力で夜目効くからね・・・
全部見えててオバケの位置も全て把握しててむしろ先回りしてオバケ役の人とか驚いてたらしいわ・・・
(でもゼェゼェしてるいちにぃちょっと面白い・・・)
(後でまぁちゃんに報告しよっと)
包丁「ねぇ、さお姉!!まだお仕事終わらないの?」
さお「え?」
乱「さお姉と一緒に学園祭まわりたぁい♥」
博多「案内してくれんね!」
一期「こらこら、さおりを困らせてはいけないよ。彼女は色々掛け持ちしているし忙しいんだから・・・」
さお「だ、大丈夫!!もうすぐここの出番も終わるから!ちょうどまぁちゃんと一緒に周る約束してたしみんなで行こう!」
秋田「わぁぁぁ✨やったぁ✨」
前田「お二人と一緒に楽しめるとは感激です✨」
信濃「さお姉とまー姉と一緒だぁ!」
五虎退「ニコニコ😊」
薬研「じゃあ俺たち先にまあ姉の屋台行って待ってるぜ」
さお「うん!待ってて!!」
はぁーーーー
みんな来てくれただけで嬉しいのに・・・
一緒にまわれるのあんなに喜んでくれて天使かな😂
ほんと粟田口いい子しかいない・・・
秋田くんと博多くんとお手手つないで歩こう・・・絶対歩こう・・・メラメラ🔥🔥🔥
亮「さおり、お前んとこの家族来てたろ?もう上がっていいぜ」
さお「え!いいの?」
亮「あぁ、こっち大丈夫だから、余裕だし。お前チビたち好きじゃん。せっかくの学祭最終日だし楽しんで来いよ」
さお「わー😂亮ちゃんありがとう😂お言葉に甘えて行ってくるね!!」
亮ちゃん・・・ほんといつも優しくてありがたい😂
うちの事情も知ってるし、同じクラスが亮ちゃんでよかった😂
これジロちゃんだったらむしろ大変だった・・・
全部私にやらせるからねジロちゃんは・・・
さ!まぁちゃんのクラスいこーっと!
~2組 縁日~
まー「あ、さおちゃん!早かったね」
さお「うん!亮ちゃんが替わってくれてね」
まー「亮ほんときみに優しいな」
さお「いや、亮ちゃんはきみにも優しいと思うよ」
秋田「さお姉ー!見てください!!ヨーヨー釣りしたんですよ!!」
さお「わ!ほんとだ!3つも取ったの?すごいねぇ😊」
包丁「見て見てさお姉!!リンゴ飴!!あのヤンキーみたいな男にもらったぞ!!」
さお「包丁くんお菓子好きだもんね、よかったねぇ😊」
骨喰「焼きそば・・・美味い」
さお「うんうん、琥くんの作る焼きそばは美味しいよねぇ😊」
博多「さお姉!聞いてくれんね!学園祭でやったら儲かりそうな新たな商売を思いついたばい!!」
さお「え~どんなの~?博多くんは頭がよくて素晴らしいねぇ😊」
(めっちゃデレデレしとるな)
さおちゃんのお気に入りは謙信だけど、もちろん小学生チームも可愛くてたまらなくて毎日愛でているからね。
小学生チーム好きすぎてほんと顔の筋肉ずっと緩んでるわ。
基本無表情だけどチビたちの前だとニヤニヤするからすごいわかりやすいよ・・・
でもまぁ幸せそうで何より!!!
みんなでとりあえず食べ物食べたりゲームしたり楽しんで
なんとなくフラっとプールに行ってみた。
~プール 水泳部~
マコ「あ、まなみちゃん!さおちゃん!」
まー「その声はマコちゃ・・・・!!」
クルっと振り返ったアタシは
きゃああああああああ😳
驚愕した・・・
マコ「え!?どうしたの!?」
彼の・・・
筋肉に・・・!!!!
(アタシの悲鳴を聞いて粟田口兄弟がアタシの前にサッと集まったのは言うまでもない)
後藤「大将!大丈夫か!?」
薬研「何されたんだ」
厚「後ろに隠れて!」
信濃「俺が守るから!!」
ひゅ~~~~~~~😊
すっげー心強い!!!!!!
心強いけどごめん違う!!マコちゃんのあまりの筋肉におらはすっごい動揺している!!!!!
マコ「え?え?え?💦」
一期「・・・失礼ですがうちの主に悲鳴をあげさせるとはいくら同じ学友といえど覚悟はおありか?」
いち兄、笑顔だけど目がマジだ😊
まー「ちょっと!!いち兄やめてよ!!マコちゃんアタシの大事な友達なんだから!!叫んだのはあまりの筋肉に興奮しただけ!」
平野「え・・・?」
前田「興奮・・・?」
一期「なんですと・・・?」
さお「・・・わかる」
さっきから黙ってたけどさおちゃんもマコちゃんの筋肉見て固まってたらしい😊
だよね~~~~~😊
そうなるよね~~~~~😊
マコ「あっ!お兄さん!?あれ、お兄さんもう一人いたんだ・・・ってゆーか興奮ってまなみちゃん😳」
まー「え、だって・・・マコちゃんすごい筋肉ムキムキじゃん、驚いたよ・・・?マコちゃん水着だとは思わなくて・・・これはアタシへのご褒美ですね😍」
マコ「ちょっと💦俺は水着なんて毎日着てるし慣れてるからなんとも思ってなかったのに!そう言われると急に恥ずかしくなってくるよ😫///💦」
まー「でへへ、ええ体してまんなぁ~🤤」
マコ「うわぁ😫///💦そんなマジマジ見ないでよ~~~~😫///💦」
まー「よいではないかよいではないか😋」
さっきアタシが叫んだ時は 守る! って言ってたうちの可愛い男の子たちは
まるでアタシを変質者のように冷めた目で見始めた。
なんだよ、マコちゃんの筋肉見てみろや!!
うちのキン肉マンチームに負けずにすごいいい体しとんぞ!!!
一期「・・・うちのまなみが大変ご迷惑をおかけしております・・・・・」
マコ「え!いえ!とても素敵な妹さんで・・・!😳💦」
頭を抱えたいち兄が我を取り戻しマコちゃんに頭を下げた。
なんだそれ、迷惑かけてないぞ失礼しちゃうな!
さっき余裕なくて主って呼んでたくせにな!!
てか誰だかも大将って呼んでたな!!
前野も平野もマコちゃんを哀れんだ目で見て すいませんうちの姉が・・・とか言ってる・・・
う、ううん・・・なんだ・・・アタシが悪者か・・・?
乱ちゃんや鯰尾に至っては「さお姉いつもこうなの?大変だね・・・」とさおちゃんに同情し始めた。
大変なもんか!!さおちゃんはこんなおらが大好きなんだからな!!!!
さお「いやでもまぁちゃん楽しそうだし大丈夫だよ・・・(私もマコちゃんの筋肉やべぇと思ったから)」
まー「ね~!さおちゃんそうだよね~!!!!」
マコ「二人は兄弟が多いんだねえ、どこのが弟さん・・・?」
さお「え!えっと💦」
まー「全員だよ!」
マコ「全員!?す、すごいね!!何人兄弟なの!?!?こないだもお兄さんに会ったよね?確か剣道部の・・・」
さお「あわわ」
まー「HAHAHA!マコちゃん、気にするな!それよりも水泳部って出し物何やってんの?」
マコ「(複雑な家庭環境なのかな・・・?)あ、あのね、水泳部は1日に3回ウォーターボーイズをやってて、それ以外の時間はプールで水泳教室開催してるんだよ😄水着も貸し出ししてるからよかったら・・・」
毛利「小さい子はいますかね?」
マコ「ん?小さい子?ははは、きみより小さい子も遊びに来てたから大丈夫だよ、みんな優しく教えてくれるからね😊」
毛利「ふぎゃー!」
マコ(ビクッ)
毛利「僕よりも小さい子・・・!!小さい子が必死に泳ぐ姿・・・!可愛さの極み!!ぜひ水泳教室に参加させてください!!」
マコ「う、うん😊もちろん、どうぞ!!」
包丁「人妻はいる・・・?」
マコ「え?ひとづ・・・え?」
鯰尾「いるわけないwwww」
後藤「相変わらずwww」
一期「こら!包丁!やめさない!!申し訳ありません・・・」
マコ「いえ😳💦 えっと、先生の奥さんはいらしてたけど・・・きみも参加する?」
包丁「え・・・・!?ひ、人妻が・・・・!!?うわぁぁぁい!!!!!水着の人妻天国ぅぅぅぅ!!!!」
ぴゅーーーーーーー
一期「あ!!ちょ・・・!包丁待ちなさい!!!!」
ゲラゲラゲラ🤣
暴走した包丁と張り切った毛利が水泳教室に行っちゃったから慌てていち兄が追いかけて行った😂
いつものことながら面白すぎて笑える😂
薬研「はぁ・・・。大将、俺っちたちこっちで水泳教室に付き合うからもう行ってもいいぜ」
さお「え?大丈夫?私もいるよ?」
厚「大丈夫だって」
乱「自由時間短いんでしょ?忙しいって言ってたもんね!乱たちは大丈夫だから!」
五虎退「海に行ったときに泳げるように・・・泳ぎの練習してきます・・・」
鯰尾「体動かしたかったんだー!」
博多「プールもよかね!」
薬研「な、大丈夫だから、また後で会いに行くから」
まー「相変わらずのスパダリ兄弟粟田口」
さお「尊い・・・😫💖」
みんな泳ぐなら私も行く・・・・!!!!とショタコンさおりをズルズルと引き連れて
マコちゃんに後を頼んで水泳部を後にした。
私の!!!天使たちの!!!キラキラと楽しそうに水で遊んでる姿!!!!!
見たかった!!!!!見たかった!!!!!!見たかったよぉ!!!!!!!!!
まー「まぁまぁ、きみ、ショタのことになると感情駄々洩れにするのやめなよ・・・」
さお「だってだってだって!!😫ワーン」
まー「まぁまぁ・・・ほら次行くよ!どうする?昨日言ってたテニス部行く?」
さお「うん・・・でもヒーロー科にも行きたいんだ・・・リアル脱出ゲームだって言ってたし・・・」
まー「あぁそれは楽しそうだね・・・てかげんきんだせよぉ~!!来月あたりみんなでプールでも行こうぜ!!」
さお「え😳プール😳うん!!!!!!!行く!!!!!!!!!!!」
まー「みんなすごい張り切って計画立てるから大丈夫だよ!私も御手杵連れてく💕」
さお「そうしよ!!じゃあ今日は我慢するわ!!」
まー「そうして!じゃあヒーロー科行こうか!梅雨ちゃんたちと行く約束してたもんなー」
さお「そうだね、行こ!」
「待って!その前にうちのクラス来て!!」
(え???)
私たちがその声で振り向く・・・・と!!!
(!!!!!!!!!!!)
加州「さおりー♥まなみー♥」
安定「恥ずかしいだろ大声出すなよ」
そこには清光と安定が・・・・・・・・
それも
女装の・・・・!!!!!!
さお「え・・・!めっちゃ可愛い!!!!めっちゃ似合う・・・!」
加州「でしょー?俺ってば可愛いからなんでも似合っちゃうんだよねー♪」
まー「いや、安定が可愛い」
さお「安定すごい可愛い・・・!!」
安定「ありがとう♪お前じゃないってよ、残念だったなブス!!」
加州「は?💢俺だって可愛いでしょ💢💢💢」
さお「清光は可愛いっていうか美人だよ!」
加州「え💖ほんと!?じゃあいいか♪」
まー「二人とも女装してどうした?ラーメン屋忙しすぎて頭おかしくなったか?」
安定「違うよ、こっちはクラスの出し物!」
加州「うちのクラス女装喫茶なんだよね~」
さお「そうなんだ!!似合う似合う」
安定「似合うって言われても複雑だけどね」
加州「さっきなんてナンパされちゃってさー」
さお「え!?すごいね!!?」
安定「しつこすぎて蹴っちゃったよ。ほんとナンパ男って迷惑💢」
まー「ナンパされてんのウケるけど安定はマジでその辺の女より可愛いから仕方ないな・・・」
安定「えー全然嬉しくないけど」
加州「もう💢安定のことばっか言うのやめてってば💢💢💢」
清光は 安定なんて別に可愛くないじゃん ってブツブツ言ってるけど
本当に安定は可愛すぎてこれで男子高校生なんて信じらんないし
清光もスレンダーで美人過ぎてなんかほんとに・・・
ほんと・・・
自信失くすわ・・・
ズーーーーーーーーンil||li il||li _| ̄|○ il||li il||li
(いやもともと自信はないのだけど・・・)
(女として完全に負けている・・・)
(二人とも女の子にしか見えない・・・)
安定「で、どーするの?今時間あるの?」
清光「来て来て💖」
さお「じゃあ少しだけなら・・・」
まー(さおちゃんは相変わらずこいつらに弱いな・・・)
清光「やったー💖」
安定「あ、俺たちのおごりだから好きなものいっぱい食べてね」
まー「その恰好でおごるとか言われても妙なもんだな」
さお「自分で払うから大丈夫だよ!」
清光「いいからいいから!サービスするよ🎵」
こうして私とまぁちゃんはめちゃんこ可愛い清光と安定と共に女装喫茶へ少しお邪魔したのだった・・・
てゆーか一緒に歩くの嫌だった・・・
男の子たちが安定と清光見て鼻の下伸ばすから嫌だった・・・
スゲー可愛い! どこのクラスの子だ? あんな女子いたか? とか聞こえるもん・・・
いやだね男子・・・
女装喫茶は楽しかったし面白かったです!
まったく!清光と安定のせいでわざわざキモイ男の女装姿なんぞ見てスイーツ食べなあかんかったんだぞ!!
まぁスイーツ美味かったけどな!!安定クソ可愛くてむかついたけどな!!💢清光も言わなかったけど死ぬほど美人だしむかついたわ!!💢
アタシほどではないけどな!!!!!!!!!💢💢💢💢
まー「さ、いよいよカワイコちゃんのいるヒーロー科へと突入しようぞ」
さお「(コクリ)そうしよう」
我々はヒーロー科へと足を運んだ・・・!!
~ヒーロー科 リアル脱出ゲーム~
お茶子「あ!さおちゃん、まぁちゃんやん!来てくれたん~?」
さお「お茶子ちゃーん!遊びに来たよー!」
飯田「やあ!前くん!!」
さお「あ!飯田くん!!」
飯田「生徒会も部活もクラスの出し物も忙しいようだが大丈夫かい!体調を崩さぬよう体調管理も万全にしたまえ!!」
さお「うん!!心配してくれてありがとう!!!飯田君も気を付けてね!!」
飯田「あぁ!気を付けるよ!ありがとう!!!」
(え・・・?)
(なんだこの男版さおちゃんみたいなやつは・・・)
(真面目さがにじみ出ている・・・)
じーっと見つめていると
さおちゃんが ヒーロー科の学級院長の飯田くん、委員長会議で話すようになって、と説明してくれた。
どうもまたアタシが食って掛かると思っているようだが
私にはわかる
この眼鏡は
絶対に いい人であると・・・!!!!!
(めっちゃさおちゃんと同じニオイがするじゃん!!!!)
(絶対真面目でいい人だわこれ!!!!!)
(この人なら大丈夫だわ!!!)
(むしろヒーローになるのめっちゃ応援してるぜ飯田どん・・・)
飯田「きみが前くんの双子の妹か!!俺は飯田天哉!!ヒーロー科の学級院長を務めている!きみの姉の前くんにはいつもお世話になっている!どうぞよろしく頼む!!」
まー「うむ、アタシはまなみ!よろしく頼むぞ飯田どん!!!」
ガシィ
我々は熱く握手を交わした・・・!
飯田「では前くんと名前が同じでは間違えそうなのでまなみくんと呼ばせていただこう!・・・ん?飯田どんとは・・・?」
上鳴「おー、久々だな~!で、いつ暇?」
緑谷「会った瞬間にナンパって💦」
梅雨「さおりちゃん、まなみちゃん、よく来てくれたわね、今ちょうど空いてるから楽しんでいってちょうだい」
さお「うん!ありがとう!!まぁちゃん、いこ!」
さおちゃんと脱出ゲームのヒントの紙とかもらって中に入った。
中、スゲェ!
これ校内かよって思うくらい別次元。
氷で壁とか作ってあって、あとなんだこれ・・・テープか・・・?なんだ?丸いのもたくさんついてるぞ・・・?
わからんけど、すごいぞ・・・!
さおちゃんは脱出ゲーム大好きだから目をキラキラ輝かせて楽しんでいたぞ!!
楽しそうなさおちゃんが見れただけでもおらは一緒に来てよかったと思ったよ・・・。
そして脱出ゲームを終えて受付に戻ると・・・
爆豪「・・・てめぇ、来てたのかよメスゴリラ・・・!」
まー「あ?ゴリラはてめーだろうがアホゴリラ」
爆豪「誰がアホゴリラだコラ・・・ぶち殺す!!!」
まー「いちいち絡んでくんなよ女々しい男だなアホゴリラ!!」
⚡バチバチバチバチ⚡
激しい火花を散らしているとさおちゃんと飯田どんが慌てて止めに入ってきた
さお「ま、まぁちゃん!!やめなよケンカは・・・!(こないだもこの怖い人と喧嘩してたな・・・)」
まー「あいつから喧嘩売って来たんだよ!?ナマイキだから一回とっちめてやるよ!!!」
飯田「やめたまえ爆豪くん!!か弱い一般人の女生徒になんてことを!!」
爆豪「うるせぇクソメガネ!!!あいつのどこがか弱いんだ!!!」
ギャーギャーギャー
相澤「お前らうるせぇぞ💢💢💢」
まー「あ💖相澤先生💖💖💖」
爆豪「ッチ」
相澤「何騒いでんだ💢問題起こすなっつっただろ💢」
まー「だってあのゴリラがか弱い一般人の私に絡んできたんですぅ😫」
爆豪「あ゛ぁ!?ざけんな最初にテメーが・・・!」
相澤「・・・まぁお前はか弱い一般人じゃねぇと思うけどな」
まー「え!(ドキ!)も、もしかして私の事・・・生徒じゃなく可愛い一人の女性だと思ってます・・・?」
相澤「思ってない。それにしても爆豪、お前に問題あるぞ。お前はこっちにこい」
爆豪「は!?なんでだよ!!!」
( ̄m ̄〃)ぷぷっ!
アホゴリラが相澤先生💖に連れて行かれてざまぁ!!とか思っていたけど
その隙に
轟「これ落とし物、お前のじゃないのか?」
さお「ひぃ・・・!」
切島「お!うちの脱出ゲーム難しかったのによくクリアできたなぁ!すげーじゃん!」
さお「ひょえ・・・!」
常闇「この中から好きな景品を選ぶといい」
さお「ひゃあ・・・!」
上鳴「で、いつ暇なん?」
さお「え」
峰田「女子だ女子ぃデヘヘ」
さお「・・・・・」
さおちゃんが男子に囲まれて固まっているwwww
さおちゃん知らない男子苦手だからな!!!!!
しかしあの小さい丸いやつさおちゃんのこと触りそうになってるから激おこだわおら💢💢💢
小さい丸いのと上鳴はパンチして、さおちゃんを救出!
さて、次に行くぞ!!!!
さお「もうほとんど時間残ってないなー」
まー「きみ忙しいもんね」
さお「きみもでしょ!コーイチくん、1時までに帰って来いって叫んでたよさっき」
まー「うん、まぁ大丈夫だ」
さお「どうする?あと気になるところテニス部だけだけど・・・」
まー「多分すごい並んでるもんな?並んで入るまでの時間はなさそうだよね」
まぁちゃんとそんなことを話していると
ジロ「あ、さおりとまなみじゃん」
亮「お前らどこ行くんだ?」
ガクト「よ!なんか会うの久々じゃね?」
亮ちゃん、ジロちゃん、がっくんの3人にバッタリ出会った!!
まー「よ!お前らどこ行くの?」
亮「今から部活の方の出番なんだよ」
ジロ「あっち行ったりこっち行ったりマジマジすっげー忙しくて疲れたC!!」
さお「ジロちゃん寝ないでちゃんとがんばっててえらいねぇ😊」
ジロ「でっしょー!!」
亮「いやこいつちょいちょい寝てっから。急に消えるからな」
まー「コーイチも青筋立てて何回も探してたわ」
岳人「お前らは?」
さお「あ、私たちもうそろそろ仕事に戻らなきゃいけないんだけど、テニス部だけ行ってないからどうしようかなって悩んでて」
まー「テニス部行っても混んでるだろうしね。時間ないんだよねー」
ジロ「大丈夫じゃね?跡部さおりとまなみ来るの楽しみにしてたC~」
岳人「VIPルーム用意してくれるぜ」
亮「俺らも時間ないらしいって頼んでやるから行ってみようぜ」
さお「え・・・でもそれって並んでる人に悪いからいいよ」
まー「まぁまぁ、顔出すだけでも行こうよ」
幼馴染の3人に連れられて私たちはテニス部の料理のお店にやってきたよ。
~テニス部 ワールドキッチン~
ジロ「跡部~さおりとまなみ連れて来た~」
亮「こいつら時間ないらしいんだけど中入れてもいいか?」
跡部「当然だ。VIPルームに通せ」
岳人「な?」
まー「わーい、VIPVIP~!!」
さお「え💦いいの?え💦」
なんかわかんないけどVIPルームに通してもらっちゃったよ・・・
並んでる人たちに申し訳ない・・・
そして一体誰のためのVIPルームなのか・・・
相変わらずキラキラしてるしね跡部は・・・
(まぁいいか)
(時間ないし)
(ここは感謝しよう)
部屋に入るとまずは中国の貴族みたいな恰好をした丸井くんと幸村くんがやってきた。
幸村「热烈 欢迎! こちら、メニューになります」
丸井「よ!おしぼりと水も持って来たぜ!」
まー「あ、テニス部の人だ。チャイナ服似合うな、儚げ」
幸村「幸村だよ。ありがとう」
丸井「テニス部って出身中学によってチーム分けされてるんだけど、チームごとで衣装違うんだぜ」
さお「昨日見たよ~!衣装も本格的だね!!」
丸井「まぁ強力なスポンサーいるからな」
まー「跡部様か~」
幸村「あとでメニュー聞きに来るからゆっくり選んでね」
そう言って幸村くんと丸井くんは部屋を後にした。
なぜかこのVIPルームだけカーテンみたいなので仕切られてる個室だから意味が分からないよ。
さお「チャイナ服素敵だったね」
まー「うむ。女装より100倍いいな」
さお「清光のところ、他の先輩たちひどかったもんねw」
まー「足の毛剃れと言いたかった」
さお「どれ食べる?」
まー「時間ないよね。さっき清光のところでめっちゃスイーツ食べたし」
さお「じゃあ飲み物だけでいいね」
まー「そういや衣装色々あるんだっけ?亮たち何着てるんだろ」
さお「跡部がインドの服だったからジロちゃんたちもインドの服じゃない?」
まー「どれどれ」
まぁちゃんがこっそりカーテンから外を覗く。
さお「見えた?」
まー「ほんまやwwwでも跡部のと違うwwwもっと庶民のインド人wwwww」
さお「そりゃ王様は跡部だけだよねw」
また席に戻ってくっくっくと笑っていると
徳川「メニューは決まったか?」
カーテンを開けて インディアンみたいな恰好をした先輩が入って来た!
さお「わ!」
まー「インディアン来た」
徳川「ご注文は?」
さお「あ・・・じゃあ紅茶で・・・」
まー「アタシこのハーブティー、砂糖多め!」
徳川「わかった」
そう言って無口な先輩はまたカーテンの向こうに消えた。
まー「インディアンうけるwwww」
さお「でも普通にインディアンだったら面白いけど今の先輩はちょっとかっこよかったね」
まー「顔はよかった」
さお「この次はどんな衣装の人が来てくれるかなって楽しみもあるね」
まー「さすが跡部だよね、衣装からメニューの料理から何から何まで規格外だわ・・・」
お腹いっぱいじゃなかったらフォアグラ食べたかったのにくそぉ・・・とまぁちゃんがブツブツ言っていると
シャッ
とまたカーテンが開いた。
白石「おまたせしました、ドリンクお持ち致し・・・・あ!!前さん・・・!!!」
(!!!!!!)
そこには・・・!!!!!
あの・・・!!!例の・・・!!!軍服を着た!!!!!!
白石くんが・・・・!!!!!!いた!!!!!!!!!
(ひゅ!!)
またわけもわからずに
息が苦しくなって
(やっぱり・・・!!!)
(軍服・・・・!!!!)
なぜか彼を直視できずに 私は思わず俯いた。
謙也「ん?おー来てたんか」
まー「ひっ・・・!!」
そう言ってまぁちゃんも口を押えていて
白石くんとたわいもない会話をしたけど 頷くことしかできず
彼らが部屋を後にしたとき
プハ~~~
と、ようやく一息つくことが出来た。
さお「はー・・・ビックリした・・・そっか今白石くんこっちの出番か・・・」
まー「・・・」
さお「なんか白石くんのあの姿見ると息の仕方忘れるよ」
まー「・・・」
さお「あれ?きみ大丈夫?」
まー「・・・」
固まって動かないまぁちゃんを覗き込む。
まー「・・・軍服・・・尊い・・・」
さお「わかる」
やっと発した言葉がそれだったからちょっと笑ってしまった。
すごいわかるよ、軍服最高ですよね!?
まー「マコちゃんの筋肉に勝る衝撃」
さお「マジで?そこまで?まぁわかるけど」
まー「軍服尊い・・・」
さお「忍足君も軍服似合っててかっこよかったね」
まー「! 別に!あいつは!どうでもいい!軍服がかっこよかったの!!」
さお「うん、軍服すごいかっこいいよね、マントかっこよすぎだわ・・・イタリアの軍服らしいよ?」
まー「マジで?ちょっと軍服ググるわ」
さお「そうして」
まー「わ!ドイツもいいわ・・・!」
さお「どれどれ」
まぁちゃんと軍服についてググって盛り上がっちゃって
気づいたら少し時間押してて慌ててテニス部を後にして生徒会に走ったよ💦
~今日の教訓~
何度見ても 軍服は尊い←結論
(ふぅ・・・)
(死ぬかと思った・・・)
(何かとは言わないけど)
(死ぬかと思った)
さおちゃんが慌てて生徒会室に走っていったから暇になって仕方なく教室に帰るところ。
まぁ・・・もう自由時間も終わってるから仕方ないけどな・・・。
今日はこれでもうほぼ店じまいで、あとは後片付けだ。
リヴァイ「お前ら、よくがんばったな。売り上げは上々だ」
リヴァイが珍しく褒めてる。
なんかみんな頑張ってたよな。コーイチなんて暑いのにずっと焼きそば焼いてた。えらかったな。
おらだって遊んでばっかいたわけじゃないぞ!!!ちゃんとやってたんだぞ!!!えらかった!!!
細かい片付けはまた来週やるから今日は鉄板とか道具をちょっと洗ったり片付けるくらい。
そういうのも全部男どもがやってくれるから楽だ。
おらは正直やることがないがちょっと忙しいふりをしておこう。
(あーやっと帰れる・・・)
(結構今年の学園祭がんばったよな・・・)
(家に帰ったら蜻蛉とじゅじゅまると小豆に褒めてもらおう)
(彼らの包容力はよ・・・)
さて、おおかた片付けも終わったことだし!
かーーえろっ・・・・・・・・・・・・
リヴァイ「コラ 待て まだ終わってねぇぞ」
ん?
まー「終わったでしょ?アタシがんばったでしょ?」
リヴァイ「お前は思いのほかがんばった」
まー「あ!焼肉!?」
リヴァイ「それは売上1位になってたらだ」
まー「まだ結果はわからんのか・・・で?」
リヴァイ「まだ残ってんだろうが」
まー「だって細かい片付けは来週って・・・」
コーイチ「お前知らねぇのかよ」
まー「は?」
ジロ「こ・う・や・さ・い」
まー「え」
こ・・・
後夜祭だとぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!?!?!?!?!?
と、いうわけで。
片付けのあとの 後夜祭にアタシは今参加しておる・・・
アレェ・・・
早く帰って包容力の塊にヨシヨシしてもらうはずだったんだがなぁ・・・???
ま、いーか!
後夜祭はまた体育館に集まって売り上げ・集客数・アンケート結果NO.1とかの発表をして
(ちなみに1位はテニス部だった・・・全て規格外だったし仕方ないけど焼肉が遠のいた・・・)
小さいけどみんなをねぎらいのステージ発表とか見て
もうそんなんいいぜ家に帰してくれやと思っていたら
なんと
これから園庭で
打ち上げ花火と ダンスがあるというのだ・・・・!!!!
まー「でも任意だろ?」
リヴァイ「全員参加だ💢」
ってわけで庭園でぼんやりとしているところ。
早く帰りたい・・・寝たい・・・。
さお「打ち上げ花火楽しみだねぇ」
まー「帰りたいよ」
さお「でも花火たくさん上がるらしいよ」
まー「ほんと」
さお「近くて大きいって言ってたよ」
まー「まぁ、きみと見れるならいいかな!終わったらすぐに帰ろうね」
さお「花火の前にダンスだってね」
まー「どうせマイムマイムとかやるんだろwおらは絶対やらんぞw」
炎を囲んで みんな好きに雑談していると
急に音楽が流れだした。
どうせマイムマイムかなんかだろうと思ってたのに・・・
!?
な、なんだこの素敵な音楽は!!!!!!
急に流れたのが社交ダンスみたいな音楽でびっくらこいた!
おらとさおちゃん・・・だけではなく、割と多くの生徒が困惑していると
跡部が
あの・・・跡部景吾が!!!!
ツカツカツカ と我々の方に歩いてきた。
そして言ったのだ。
跡部「Shall We Dance?」
シャル ウィー ダンス!!
つまり 踊ろうぜ? と!
大勢の前で
堂々と
さおちゃんに!!!!!!!!!!
困惑するさおちゃん。
しかしそんなさおちゃんの手をスッと取りエスコートする跡部。
跡部「お前ら!せっかくのチャンスを与えたんだ。この機会を無駄にするんじゃねぇぞ!」
そう跡部は一言言うと 音楽に合わせてさおちゃんを上手くエスコートして踊りだした・・・!
その踊りは全く社交ダンスを知らないさおちゃんを完璧にサポートし完璧にエスコートしている。
素晴らしい。こりゃ賞賛に値する。
みんなしばらくその様子をぼーっと見つめていたが
ハッと気づいた男子どもが彼女(もしくは好きな女子)を誘い 輪の中心で踊りだした。
今、中心の焚火の周りは踊るカップル、その周りにまだ状況を把握しきれていない傍観者が唖然としながら踊ってる男女を見つめている感じだ。
なんかわからんけどすげぇぞ。去年まで男子校だったはずだしこりゃ大革命だ。
でも高校生ってこういう青春も大事だと思うから跡部よくやったと思う。
ほら踊ってるカップル!!!幸せそうだし!!!!!
ずっと前から好きです!踊ってください!って告白してるカップルもいるわ!
いいねぇ・・・青春だねぇ・・・
さおちゃんも戸惑いながらもなんとなく踊るのは楽しそうに見えないこともない・・・
跡部はさおちゃんのことずっと好きだし嬉しそうだしいいことだ・・・
・・・
・・・
・・・・
・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
あれ!?
あれ、私・・・・!!!
あれ!?
あれアタシ一人じゃん・・・・???
あれ・・・?
なんか女子少ないから女子ほとんど誘われて踊りだしてるのに
あれ・・・おら・・・
あれ・・・?
う、うそだよね・・・?
加州すら誘ってこないとか・・・
嘘だよねぇ!!?!?
ガシッ
その時だ。
アタシは誰かに手を掴まれて ズルズルと輪の中心へと引っ張られた。
え!どき!
強引・・・!!
土井先生だったらどうしよう・・・結婚するしか・・・
とか思っていたけど
見上げたらそこには
まー「・・・・・虹村パイセン!!!!!」
虹村「おう、社交ダンスってどうやんだ?」
まー「虹村パイセンなぜ!!!!」
虹村「だってお前誰にも誘われずオロオロしてたじゃねーか」
まー「バレてた・・・!いやアタシほんまはモテるはずなんや・・・」
虹村「モテないから一人だったんだろwww」
まー「ちーがーうー!!!」
虹村「www いいよ、俺としてはお前が空いててよかったっつーか」
まー「え?」
ふと見上げると
炎の灯りに照らされた虹村パイセンの顔は
やっぱり かっこよくて。
あぁ、この人のかっこよさに釣られてアタシバスケ部入ったんだよなぁ、と
改めて 思い出した。
まー「・・・虹村パイセンも踊る女の子もいない淋しい男なんじゃん」
虹村「おう、淋しいモノ同志踊ろうぜ」
まー「虹村パイセン全然踊れてないじゃんwwエスコート超下手なんだけどwww」
虹村「いいんだよ!お前は黙って俺に合わせろ!」
まー「すごい俺様www」
虹村「いいんだって。高校最後の学祭なんだから」
(・・・そっか)
(虹村パイセン、もう卒業なんだよなぁ)
(まだ引退しないで部活出てるけど)
(もうすぐいなくなるのか・・・)
(ってことはおらもうバスケ部行かなくても連れ戻しに来る人いなくなるな)
(・・・部活辞めれるなw)
虹村「・・・お前俺がいなくなったら部活辞めようとか思っただろ」
まー「! バレたー!!www」
虹村「やっぱりな!辞めんなよ部活!」
まー「え!あー・・・虹村パイセンうちの大学?そしたら部活見にくるのか・・・OBとして・・・」
虹村「いや、行かねぇよ。てか行けねぇよ」
まー「え?なんで?」
虹村「俺・・・留学すんだわ」
まー「え!!どこに!?」
虹村「アメリカ」
まー「えー!すげー!パイセン英語しゃべれんの?」
虹村「今勉強中だって!」
まー「そっかぁ・・・じゃあもうなかなか会えなくなるんだ・・・」
虹村「淋しいか?俺のこと待っててもいいぜ」
まー「やだよwww待つの嫌いだもんwww」
虹村「・・・だよなー。お前、そーいう女だもんな」
まー「うむ、待つの嫌いです」
虹村「お前の事これでも気に入ってたんだけどな。だからバスケ部入れたし、来ねぇと追いかけてた」
まー「そうだったのかwwwウケるねパイセンwww」
虹村「・・・だから!!せめて、部活辞めんな!!」
そうすれば、帰って来た時に 体育館に会いに行くから
って虹村パイセンは言った。
(・・・・・・そうか)
(まぁ元々部活出てないしな)
まー「わかった、辞めない」
虹村「フハッ、素直じゃねーか」
まー「最後の遺言だからな」
虹村「おい勝手に殺すな💢」
まー「ハハハ、また怒ってるw」
虹村「最後くらいかっこつけさせろよな💢」
まー「かっこつけたい割にはダンスが下手だなwww」
虹村「うっせーわ、」
バァカって笑う虹村パイセンが なんとなく楽しそうだったから
高校生活でバスケ以外にも思い出を作ってあげられたかな、とちょっとそんなことを思った。
おらはえらいな・・・・
虹村「じゃ、次のやつに代わるわ」
まー「え?」
虹村「俺はもう満足したからな」
そう言ってパッと先輩が離した手が 少し涼しくて
手をあげて去っていく先輩の後ろ姿を見ていた。
「・・・Shall We Dance?」
ふと、跡部みたいなことを言って声をかけられたので
声の方を振り向いた。
全く、モテる女はツラ・・・・・
まー「お前かぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
野村「野村です」
野村!!!!!!!!!
まー「何?あんたアタシと踊りたいわけ?好きなの?アタシの事好きなのか?あ?」
野村「勘違いしないでくれ。僕はただこの踊りの輪に入れない男子生徒たちのうらやましい顔を見たいと思ってね!」
まー「え?めっちゃ性格悪くない???」
野村「違う!男のプライドってやつだ!女子が極端に少ないからね・・・女子と踊れない男子は指くわえながら見るしかないだろう!僕はそんな男にはなりたくない!!」
まー「だったら他の女の子誘えやぁ!!!!」
野村「きみが一番手頃だ」
まー「失礼なやつだな💢絶対おどらねぇぞ💢💢💢」
野村「・・・きみの好きな教師陣の情報と交換はどうだい」
まー「!!」
野村「それから食堂の食券10枚もつけよう・・・」
まー「・・・・・・バレー部の鳥飼コーチの情報もつけてくれるなら」
野村「善処しよう」
野村がくいっと眼鏡をあげたところで交渉成立。
熱い握手を交わし 見よう見真似の社交ダンスを始めた。
まー「・・・なかなか上手いじゃねぇか」
野村「ふふっ きみもな!」
こうして短い間ではあるが なぜか私は野村とダンスを踊ったのだった・・・
身長差もそんなになかったからぶっちゃけ虹村パイセンより踊りやすかったwww
そして野村は満足して去って行った・・・
まさか野村と踊るとはな・・・トホホ
「まーーーーなーーーーーみーーーーーーーー!!!!!!」
(!!)
まー「木兎!!!!!!」
ウエ━━━゚.+:。ヽ(*゚ロ゚)人(゚ロ゚*)ノ゚.+:。━━━━イッ!!
木兎「踊ろうぜっ!!」
まー「おう!!」
木兎とは問題なく楽しく踊ったぞ!
木兎、力強いし振り回さたけどw楽しかったw
そして
曲も終盤に差し掛かった時。
(・・・来ないかな)
実はひっそり 来てくれたらいいな、って思ってたんだ
(誘いに 来てくれたらいいな)
ソワソワとした。
「まなみちゃん」
その声が聞こえて
(・・・あぁ、これできっと ダンスタイムは終わるなぁ)
って そんなことを思って。
まー「・・・マコちゃん」
アタシは静かに彼の方を振り向いた。
マコ「・・・どうしようか迷ってたんだけど、ハルも行ってこいって背中押してくれて」
俺と、踊ってくれませんか?
そう優しく笑って手を差し出すマコちゃんへ
(・・・うん)
目を瞑って一息ついて
アタシは笑顔で 手を重ねた。
跡部が急に手を取って踊りだすから
??? ??? ???
私の頭の中はハテナでいっぱいだった・・・。
(え?????)
(ダンスパーティー???????)
(私生徒会だけどこんなの聞いてないよ???)
(え???跡部の独断???)
(てゆーか)
なんで私????????
(跡部のお気に入りはまぁちゃんのはずなのに)
(おかしいなぁ・・・)
そう思いながらも とても上手にエスコートしてくれる彼へと体を任せ
私はくるくると上手に踊る。
それが意外に楽しくて 慣れてくると跡部を見上げる余裕も出来た。
さお「・・・跡部?」
跡部「あーん?」
さお「この企画考えたの跡部?」
跡部「そうだ。せっかくの高校生活、こんな楽しみのひとつあってもいいだろ」
さお「・・・踊る相手、私でよかったの?」
跡部「あぁ」
さお「・・・」
(私でよかったのか・・・)
(私生徒会だから他の生徒の見本なのかな?)
(ありえる・・・!だったらしっかりと踊らないとな!)
きりっと気合入れて踊ると 跡部が楽しそうに笑った。
跡部「フッ・・・バーカ、そんな肩ひじ張って踊るんじゃねぇよ」
さお「え、だって・・・」
跡部「お前はさっきみたいに俺に体を預けて踊ってればいいんだ」
俺が上手くエスコートしてやるから
そう言った跡部が 一瞬かっこよく見えてしまって
ビックリして俯いた。
(あぁ)
(跡部ってこんなにもかっこいいんだ)
(すっかり忘れてたけど)
(・・・って言ったら怒られちゃうかな)
周りにどんどん踊るカップルが多くなる。
あ、ひめこ!ディアンヌもいるし見知った顔がちらほらと見える。
最初は恥ずかしかったけど、みんながこうして踊りだしてくれたから
恥ずかしい気持ちも消えてきて そしてまた一段とダンスが楽しくなってくるのだ。
さお「・・・跡部はすごいねぇ」
跡部「あ?何がだ」
さお「いっつもみんなを楽しませること考えるもんね」
跡部「・・・俺が楽しみたいだけだ。トップの人間がまず面白いと思わねぇと他のやつらも楽しくねぇだろ」
さお「うん・・・でもうちの学校女の子少ないから誰とも踊れない男の子は面白くないかもね」
跡部「大丈夫だろ。踊れないやつらなりに楽しんでるさ」
さお「そっか」
跡部「そうだ」
跡部の笑顔が柔らかいから
私もつられて笑顔になる。
まぁ、たまにはこういうのも 悪くないね。
跡部「・・・じゃ、そろそろ俺は行くぜ」
さお「え?」
跡部「お前と踊りたい奴が他にもいるだろうからな」
基本のステップは覚えたな?じゃあな。
そう跡部は私を踊りの輪の中に置いて 校舎へと向かって行った。
「さーーーおーーーーりぃぃぃーーーーーーーー!!!!!!」
その瞬間、後ろから思いっきり抱きしめられた!
さお「きゃあ!」
加州「もー!俺が一番にさおりと踊りたかったぁ!」
さお「清光!!」
加州「二人のこと探してる間にダンス始まっちゃってさ、出遅れたよ!!」
安定「急に踊りだすからビックリしたよ」
さお「ね、私もビックリしたよ」
加州「まぁ、話はいいや!!さおり、おどろ!」
さお「え?」
安定「ズルイぞ!」
加州「順番だろ!」
安定「お前は後からにしろよ!」
加州「なんでだよ!お前のがあとだろ!」
さお「もぉ!喧嘩しないで!」
加州「・・・じゃあ」
安定「3人で踊ろっか」
さお「アハハ!それもいいかもね!」
なんだか3人で踊るのって 幼稚園のお遊戯みたいだけど
これはこれでとっても楽しくて 3人で笑いながら踊っていた。
そして近くに渋い顔で野村くんと踊るまぁちゃんを発見して
なんでそんな顔で踊ってるの!?
いやなら踊らなきゃいいじゃん!!
とか言いながら また3人で笑った。
加州「・・・ゲ」
さお「どうしたの?」
加州「いやなもの見ちゃった・・・」
安定「何々?」
加州「・・・長谷部」
さお「え?」
加州「長谷部がめっちゃ悔しそうな顔でこっち睨んでる」
安定「ほんとだ!!」
加州「あー・・・やだなぁ。これ後からずっとイヤミ言われるやつ・・・」
安定「あの人しつこいんだよなぁ・・・」
加州「自分は教師だから踊れないからってさー」
安定「うわ・・・手招きしてる・・・」
加州「こっち来いってこと?うわー・・・」
さお「ふふ、行ってきなよ」
加州「えーさおりともっと踊りたいよー」
安定「行くぞブス!ほっとくと何言われるかわかんないし!」
加州「はー・・・仕方ないなぁ。まなみとも踊りたいし一旦長谷部のご機嫌取りしてくるかぁー」
さおり、また後でね!
帰りは一緒に帰ろうね!
そう、2人が駆けていき 私はクスクスと笑いなが手を振った。
澤村「前」
さお「あ、澤村くん!」
お疲れ様~!部活もクラスも忙しかったねぇ
そう笑って言うと 澤村君は 前はもっと忙しかったよな、お疲れ様 と笑ってくれた。
さお「うん、でもね、すっごく楽しかった!!」
笑って言うと 澤村君は一瞬固まったように見えた。
そして
澤村「・・・なぁ、前。よかったら俺と踊ってくれないか?」
そう 言った。
さお「うん、いいよー」
澤村「え!いいのか!」
さお「うん?いいよ!」
澤村「・・・ありがとう、じゃあ 少しだけ」
そう言って彼は そっと私の手を取った。
さお「わぁ、澤村君、手大きいねぇ」
澤村「そうか?」
さお「さすがバレー部」
澤村「でもダンスは全然したことないからな・・・上手くリードできないけど、ごめん」
さお「あはは、いいよ、私も初心者だから」
そう、たわいもない会話をしながら 澤村君と楽しく踊る。
澤村くんいつも優しいし感謝してるんだ。
バレー部でも同じクラスでもお世話になってるしね!!
だから最後は楽しく終わって欲しいって私も精一杯踊ったよ!!
澤村「・・・あ」
さお「ん?どうしたの?」
澤村「・・・お迎えがきたみたいだぞ」
さお「え?」
澤村「じゃあ・・・俺はもう行くな」
ありがとな、そう言って
少し困った顔をした澤村君が歩き出す。
私はその背中を見て そして視界に入ってきたのだ。
(・・・あ)
白石くんだ。
(・・・そっか)
(澤村くんには付き合ってる話したもんね)
(気を遣わせちゃって悪かったなぁ)
ソワ
彼の姿を見るとなんだか急に落ち着かなくて
今にも逃げ出したい気持ちになって
そっとその場を後にしようと思ったんだけど。
白石「・・・前さん」
やっぱり彼に引き留められて そして私は足を止めるのだ。
さお「・・・白石くん、お疲れ様です」
白石「お疲れ様です」
さお「・・・」
白石「・・・次、俺と踊ってもろてもええ?」
さお「あ・・・う、うん、どうぞ」
彼がスッと手を伸ばした。
ドッと汗が出てきた。
何これ。
胸が早く動き出す
喉の奥が痛くて
体が熱くなって
息をするのも 苦しくて。
(やばい・・・)
(急に具合悪くなってきた・・・)
他の人には簡単に差し出せた手が
白石くん相手だと 上手く出てこない。
おかしい。
この人は一応私の ”彼氏” だというのに。
白石「・・・ちゃんとエスコートするで」
社交ダンスはしたことないけどな
そう笑う彼の手を 意を決して掴んだ。
熱い。
彼の手も。
私の手も。
(・・・どうしよう)
(どうしよう)
(まともに目を見ることもできないよ)
白石「前さん、学園祭忙しかったやろ?お疲れ様」
さお「あ、ううん・・・白石くんこそクラスも部活もたくさん出番あって大変だったでしょ」
白石「いやそうでもないで!めっちゃ楽しかったしな。ただひとつ心残りがあるとすれば・・・」
さお「心残り?」
白石「・・・前さんと一緒に学園祭周れへんかったことかな」
さお「!!!」
(なにを!)
(何を言い出すのこの人は!!)
こんなに近くにいると苦しくなるのに!!
まともに話も出来ないのに!!
目も合わせられないのに!!
一緒に学祭周れるわけない・・・!!!!
(よかった私忙しくて)
(暇じゃなくて本当によかった)
白石「来年は一緒にまわれたらええけど・・・」
さお「・・・」
白石「・・・もっと、がんばらなあかんな」
そう言って 彼は
悲しそうに笑った
(!!)
私はその顔があまりにも衝撃的で 思わず俯いた。
(なんだろう・・・)
(なんだろう・・・)
(やだもう)
(さっきよりももっと苦しい・・・!)
白石「なぁ、前さん」
さお「・・・うん」
俯いたまま返事をした。
白石「・・・ひとつ、お願いがあるんやけど」
さお「・・・うん」
白石「・・・今更やけど、名前で呼んでもええかなぁ」
俺のことも呼んでくれたら嬉しいけど・・・それはまた今度にするわ
その言葉が聞こえてびっくりした。
白石くん私を 名前で呼びたいのか。
いや、名前なんてみんな呼ぶし 全然めずらしいことじゃないんだけど。
双子だからって名前呼ばれるの慣れてるし。
でも白石君がそう思ってるんだ!って思ったら
思わず体がこわばってしまった。
名前くらいなんてことないのに。
私はこれでも一応彼女だから それくらいは当たり前なのに。
(・・・ダメ、なんて言えるわけないよね)
さお「・・・うん、いいよ」
俯いたまま返事をしたから そう言った時の彼の顔は見えなかったけど
「・・・おおきに、さおりちゃん」
とっても優しい声に 泣きそうになってしまった。
(・・・やっぱりだめだ)
(くるしい)
(これ以上 彼に失礼な態度とれないし)
(言わなきゃ)
(言わなきゃ!)
(あの時の返事は勘違いで、ってちゃんと 言わないと!!)
そう思って 勢いよく 顔をあげた。
さお「・・・あのっ」
パーーーーーーーン
そして顔をあげた瞬間に飛び込んできたのは
目の前にうつる 大きな花火。
(・・・ああ)
花火によってかき消された私の言葉は
白石「・・・さおりちゃんと一緒に踊れて、花火が見れて 最高の学園祭になったわ」
おおきに、と嬉しそうに笑う彼によって
更に言葉を詰まらせるのだ。
喉の奥がくるしくて 痛くて
泣きそうになるのを必死に隠しながら 花火を見上げた。
まー「はー!学祭超おもしろかったわ!!」
清光「まなみと踊れなかったー!!もうー!」
安定「諦めろよ」
堀川「さおりは?楽しかった?」
さお「・・・うん」
清光「さおり急に元気ないよね?大丈夫?」
さお「うん・・・」
まー「・・・・・よし!さおちゃん!家についたら蜻蛉切とじゅじゅまるとアズキにいっぱいよしよししてもらおう!!」
清光「なんでだよ💢俺がよしよししてあげるのに!!」
まー「お前包容力ないもんな」
清光「そんなことない💢」
堀川「あはは、さおりはされたいほうじゃなくてしたいほうじゃないかなぁ」
安定「だよね!帰ったらすぐチビたち連れてくるよー。謙信兼光はまだ起きてるかな?」
さお(ピクリ)「謙信・・・くん・・・?」
まー「そうだおぉ~おうちついたら君の大好きな生足ショタたちがたくさんいるからね~元気出せ~」
さお「謙信くん・・・今日一緒に寝てくれるかな・・・」
まー「(コクリ)頼もう」
安定「(コクリ)みんなで頼もう」
堀川「(コクリ)他の小さい子たちのも頼んでみましょう」
加州「(コクリ)俺も寝たい」
まー「あ、ほら、家の前に誰かいるよー!待っててくれたのかも・・・・ってぎゃーーー!御手杵!!」ダッ
加州「あ!!ちょっと待ってよ💢」ダッ
堀川「兼さんもいる!!おーい兼さーん!」ダッ
安定「あーあ、みんなしょうがないなぁ・・・さ、みんな待ってるよ、いこう」
さおちゃんの元気がないのがちょっと気になったけど
結局その日さおちゃんは謙信を抱きしめてデレデレしながら寝たから一晩でかなり元気出たと思うわ!
私も今回は真面目に学祭がんばって歌仙にも褒められたし
大きい人たちにもヨシヨシしてもらって大満足!
楽しい学祭だった、ってことで締めようと思う!
また来週から授業始まるしもうすぐ期末テストもあって地獄だけど
とりあえず明日の日曜日はゆっくり過ごそうと思います!!
さおちゃんも明日1日チビたちと一緒に居れば元気出ると思うから大丈夫!!
本当に楽しい学園祭でした!
学園祭、おしまい!!