「さおちゃん!!」
ヘビが出てきてどうなっちゃうのかと思ったけど、なんとかその後は何事もなく薪拾いができて、そして、その後2時半から白石くんと一緒に山菜取りをしていた。
白石くんすごいんだよ!
一応図鑑を持ってるけど、図鑑見なくても超詳しいの!!
それは毒あるやつとか、こっちは毒ないし大丈夫って。
確かに毒草が好きなのは知ってるけど、ここまで詳しいとは思わなかったからビックリだよ。
そして、そのまま夢中で山菜取りをしていると、まぁちゃんの声が聞こえてきたというわけだ。
「まぁちゃん、あれ?来たの?」
「うん、山菜取りしようと思って」
「あれ、本当に?」
「3時から俺やねん」
「謙也が山菜取りやったん?」
「おん」
「ほな、一緒にやろ、俺この後何もないねん」
「え、まぁちゃんどうして忍足謙也くんと一緒にいるの?」
「なんかぁ暇っていうからぁ一緒に魚とって遊んであげてた」
「・・・遊んでもらってました」
「遊んであげてたのかい!きみ優しいしょ!」
「へへへっ(‘∀’*)」
「ほな、4人で山菜とりやな。謙也次なんかあんの?」
「4時半から飯作りにいくで」
「ほな、それまでやな」
「白石くんね、すごいんだよ!図鑑見てなくても毒草わかるの!」
「きもっ」
「え!?何にもキモくないしょ!」
「健全な中学生が毒草に詳しいとか充分キモいよ」
「・・・相変わらずで、かなわんなぁ」
「でもこういうサバイバルでは便利なのわかったよ!じゃあ山菜とってこよう」
「おう、俺図鑑借りてくわ」
「山菜の天ぷら食べたい・・・(´ρ`)」
「ほな、天ぷらにちょうど良いぜんまいがあっちにあったから取りにいこか?油と小麦粉あったし、揚げれるやろ」
こうしてまぁちゃんと合流して、楽しくみんなで山菜取りしたよ!
山菜取りなんて初めてしたけどけっこう楽しかった!
また次に白石くんが山菜取りの時に手伝おうと思いました。
山菜取りとか、普段生活しててしないじゃん。
でもさおちゃんと一緒だったから、なんか楽しかった。疲れたけど。
あと、けんやめっちゃ動くから便利だったわ!
とった山菜入れるカゴ探してたらすかさず持ってくるしな!
なかなか便利な奴だわ・・・ホント・・・便利・・・
そんなこんなで、けんやが今度はご飯作る当番って言ったから、4人で炊事場向かって手伝ったよ。
アタシのリクエストで山菜の天ぷら!
塩もあったしこれ絶対うまい(´ρ`)
カラッと揚がった天ぷらがおいしそうでヨダレ止まんないわ(´ρ`)
めんつゆとかみりんもあったから、タレも作ってみた(´ρ`)
これ絶対美味しいやつ(´ρ`)
「いただきまー・・・」
「見つけた」
ガシッ
「え?」
「お前一日どこ行ってた・・・」
そこには、青筋を立ててる跡部が立っていて、今アタシは樺地に捕獲された・・・
え・・・
まって・・・
アタシの天ぷら・・・
「樺地離して!!アタシの!!天ぷら!!」
「うるせぇ!!今日一日探しただろうが!!」
「ゥヮ―。゚(PД`q*)゚。―ン」
「あ、跡部くん、まぁちゃんのことは謝るから、天ぷら食べさせてあげて・・・」
「あぁ!?こっちだって今日はエビの天ぷらだ」
「まて、アタシエビ食べれない」
「問答無用だ、行くぞ」
「さおちゃーーーん!!」
「まぁちゃん!!」
さおちゃんが、急いで駆け寄って、一個天ぷら口の中に入れてくれた。
サクサクサクサク
美味しい。
やっぱり美味しい。
でもタレでも食べたかった・・・食べたかったんだよ!!!!!
この恨み・・・
晴らさでおくべきか・・・
結局、少し山菜の天ぷらがあったから、それをもらった。
だって、アタシエビ食べれないから。桜エビの天ぷらとかもあって、完全アウトだった。
あと、ノリの天ぷらもあったし、白身魚の天ぷらももらった。
美味しかったけど、自分でとった山菜の天ぷらが食べたかったんだよ!!
マジでムカつくわ跡部!!あとで絶対仕返ししてやるからな!!
とりあえず、とぼとぼ管理小屋に帰ったらさおちゃんがいたから、シャワー浴びて一緒にゲームすることにした。
ホント、跡部腹立つわ。
「食べ物の恨みは怖いのさ」
「そうだねぇ、ちょっとあれは横暴だったよねぇ」
「跡部アタシのこと好きすぎでしょ」
「でも、跡部くんきみの姿見えないから心配してたみたいだよ。寝てると思って管理小屋来たけどいないし、この島いろいろ危ない場所がたくさんあるでしょ?きみのこと心配してのことだから、あまり責めないであげなよ」
「いや、それとこれとは別だよ。姿見て元気そうなら帰ればいいよ」
「そもそもきみが海のほう行くって言ったんだよ」
「でも・・・(あの時はけんやの顔見たくなかったから・・・)」
「手伝いはしなくていいけど、目の届く範囲にいないと、跡部君責任者としてきっと心配なんだよ」
「・・・じゃあ明日から行先伝えてから遊ぶ」
「うん、それがいいね。えらいね」
「うん、えらんだアタシは!(‘∀’*)」
「えらいえらい」
「ん?なんか外から声聞こえる」
「うん、9時くらいまでけっこうみんなウロウロしてるみたいだね」
「マジかよ、正気の沙汰じゃねーな、夜の無人島なんて虫しかいないぞ」
「たしかに!www」
「きみ外に出ちゃダメだよ、きみ刺されるから絶対」
「うんわかった」
「長さんになるからきみ」
「唇刺されるからねwww」
コンコン
そんな話をしていたら、誰かがロッジのドアを叩いた音がした。
さおちゃんは急いで上にパーカーを羽織って、出た。
居留守使えばいいのに。(思い切り電気ついてるけど)
「あ、さおりちゃん?良かったらちょっと歩かん?」
し ら い し か よ !!!!
お邪魔虫め!!さおちゃんのことばっかり誘いやがって!!!
日中ずっとさおちゃん独り占めしてたんだからいいだろ!!!!!
そう言ってやろうとしたら、
「ごめんね、もうシャワー浴びちゃったし、今日は止めとくね」
そう、さおちゃんは断っていた。
「あ、シャワー浴びたん?」
「うん」
「そうなんか、すまん!」
「ううん、また明日手伝うから声かけてね」
「お、おん、ほなまた明日」
「うん、じゃあね」
パタン
「・・・さおちゃん、いいの?」
「何が?きみとゲームするって言ったしょ」
「言ったけどさ、いいの?」
「いいよ、ゲームボーイやろ。ピカチュウ可愛いよ」
「うん・・・!」
さおちゃんが白石より、アタシを選んでくれたくれたようで嬉しかった。
うん、やっぱり白石は私とさおちゃんの邪魔者だな!
別に2人の邪魔しないけど、応援もしないぞ!と心に誓うのだった。
その日も2人とも疲れていて、9時にはもう就寝していた。
はぁ・・・やっぱり眩しいな・・・
目が覚めてしまった。
朝6時前に起きて、支度をして、管理小屋の外に出ると、
「白石くん!」
白石くんが、いた。
「お、おはよ」
「待っててくれたの?」
「おん、ほないこか」
「うん!」
みんなの朝は早い。
6時に起きてご飯の支度をしなくちゃいけないから。
朝練として走り込んでいる人たちもいるし、やっぱり運動部は忙しいや。
「今日は白石くんは何のお手伝いがあるの?」
「今日は午後から探索があるくらいやで」
「そうなんだ」
「まえさん、どないするん?予定ある?」
「午前中はまぁちゃんと海で遊んで来ようと思うよ」
「海で遊ぶんか!ええなぁ。ほな俺はまえさんおらん間に打ち合わせもあるし・・・あと、自主練するわ」
「応援に行けなくてごめんね」
「全然やで!楽しんで来てな」
「うん!ありがとう!」
ご飯を作ってから、一度管理小屋に戻った。
8時。
まぁちゃんがちょうど起きた頃だった。
「おはよう!良い朝だね!」
「めちゃくちゃ寝たねきみ!?」
「11時間寝た!」
「だよね!?昨日9時に寝たもんね!?」
「うん」
「ゆっくり寝れてよかったね」
「朝ごはん・・・」
「橘くんがおにぎり作ってくれたんだけど食べる?」
「食べる」
ご飯作りながら、まぁちゃんまた寝てるから朝ごはんどうするんだろうって白石くんと話してたら、橘くんがおにぎり作ってくれたんだ。
優しいね・・・まぁちゃんの甘やかされ体質はどういうことだろう。
まぁちゃんがおにぎりを食べ終わってから、2人で水着に着替える。
着替えるところないから、着替えてから行くよ。
水着に着替え終わったところで、「あ」と気づく。
「日焼け止め、食堂に忘れてきたかも」
「あちゃー」
「取りに行ってくるね」
「アタシも行くよ、そんでそのまま海に行こう」
「うん、じゃあ行こうか」
こうして2人で、食堂のほうに向かったのだった。
さおちゃんと午前中海に行く約束して、嬉しかった。
2人で水着に着替えた。
アタシは上にTシャツ、さおちゃんは半袖パーカー着て、日焼け止めを取りに行った
ら。
「まままままままま、まえさん!?!!!!?!??」
白石wwwwwww
お前wwwwwww
さおちゃんの水着姿に動揺しすぎだろwwwwwwwwww
水着くらいで赤くなるとか童貞かよwwwwwwwwwww
あ、童貞だった。
なんか各チームの部長と副部長、それから参謀たちが打ち合わせの最中っぽくって、アタシの大好きな・・・
「蓮二~~~
」
「まなみ、泳ぎにいくのか?」
「うん
」
「日焼けには気を付けるんだぞ」
「うん
」
「あ、日焼け止めなかった?この辺に忘れちゃって」
「これかな?ここにあったよ」
「ありがとう」
「2人とも、可愛い~~~その上に来てるの脱いでくれればいいのに
」
「は、破廉恥だぞ!!千石!!」
「海に行ったら脱ぐよ?」
「え、じゃあ俺も一緒に行く!!」
「千石、お前打ち合わせ中なのにいい度胸だな」
「いいなぁ俺もサーフィンしたいぜ・・・」
「んふっ赤澤くんはこれ以上焼ける気ですか」
「まえさん、日差し強いから火傷してまうで?それ脱がんで泳いだほうがええんとちゃう?」
「そうかな?じゃあ、脱がないで泳ぐね」
「おん、それがええわ」
「・・・」
なんかけんやがチラチラこっちを見ているけど何も言わない。
なんだあいつ。
可愛いなら可愛いって言えばいいじゃん千石みたいに!!!!
ちなみに、水着は2人ともビキニっぽいフリフリのやつ着てる。
上は見えないと思うけど、下は2人ともフリフリが見えてる状態。
女子中学生の生の太ももだぞ!
鼻血出せばいいよ!童貞ども!!
「ねぇねぇ、日焼け止め、俺が塗ってあげようか?」
という千石をその場のみんなで殴っていたので、気にせず海にいった。
海について、その辺で遊んでいた亮とジロとチョタを捕まえる。
「これ膨らませて」
「絶対やだ」
「いいじゃん!早く膨らませて!ボートないと海入れない!!」
「私は浮き輪頑張って膨らませるね!これね、空気入れちゃんとあるから・・・」
「さおりは俺がやってやるよ、貸せよ」
「え、いいの?」
「いいぜ」
「じゃあ、俺はまなみさんのボート膨らませますよ」
「チョタぁぁぁぁぁ
好きぃぃぃぃぃぃ」
「長太郎、甘やかさなくていいぞ」
「でも、これもいい訓練になりますから!」
「チョタ・・・素敵・・・DAISUKI・・・」
「俺付き合ってらんないからいこーっと」
「いじわるジロなんて、あっち行け!!」
「・・・パラソル持ってきました」
「え!?樺地!?」
「え!?」
「・・・跡部さんが、物置に入っていたから、と」
「さすが跡部だな・・・」
「あいつ、さっきは素知らぬふりをしていたくせに・・・」
「跡部さんは優しいですからね!」
「優しいかぁ?」
「とにかく助かったね!」
パラソルとその下に敷物を敷いてくれる樺地。
うむ、なかなか良いね。拠点が出来た。
そして、チョタと亮は交代で浮き輪とボートを膨らませてくれた。亮はなんだかんだ言ってやってくれるからいい奴だな!
(でもジロはダメだ)
ありがとうって言ったあと、3人はどっかいった。
気を使ってくれたっぽい。
そこで、さおちゃんがキョロキョロ辺りを見回して、パーカーを脱いだ。
「もう誰もいないよね・・・?」
「多分」
「じゃあ、日焼け止め塗ってくれる?」
「おっけー」
アタシもTシャツを抜いで、2人で水着になる。
そして、お互いに日焼け止めを塗りはじめた。
「少し焼けたよね~」
「日焼け止めしてても焼けるからね~」
「でも、この暑さなら確かに火傷になりそう!」
「だね。しっかり日焼け止め塗って、上に着て海に入ろう」
「うん」
そう話していた時・・・
「ちょっと!押さないで下さいよ!!」
「だって、もっと近くで見たいんだもん!!」
「あいつらの水着見たってなんにもおもしろくねー」
「でも、2人共成長してるC~胸が」
「え!?マジっすか!?」
(#´д`) ン??
声が聞こえたほうを見ていると、ビーチの後ろの茂みから・・・
ガサガサガサガサ
「「「わぁ!!!!」」」
なんか・・・
出てきた・・・
私とさおちゃんは呆然としていたけど、5人はへへっと笑っていた。
・・・・・・・・
・・・・・・・・・
(´Д`)ゴゴゴ・・
(ノдヽ)ゴゴゴ・・
( 乂 )ゴゴゴ・・
ヾ(`Д´)ノ゛ゴルァァア!!
我々が日焼け止めを塗るのに脱ぐかもしれないと思ったジロがすぐさまみんなに声をかけ、覗きをしていたらしい。
その後、この5人はそれぞれの責任者によってこっぴどく怒られていたのであった・・・。
アタシとさおちゃんはまぁ・・・裸ではなかったしな。
とりあえず気にせず2人で楽しく海で遊んだ。
そのうち、海に泳ぎにきたバネさんにボートを引っ張ってもらったりして、遊んだ。
せっかく来たから、さおちゃんと遊べてよかったよ!とっても楽しかったです!!