学園祭がはじまった!!
2日目・3日目は各クラス・各部活の出し物で学校以外のお客さんも来るし大忙しだよ!
でも!初日は学校内だけの学園祭!
ここでは文系の部活の発表や(演劇部、吹奏楽部とか色々)
それから個別に申し込んだ人で漫才やったりバンドやったり歌とダンスやったり!
先生方の出し物もあるし楽しみだよ😄
なんと、私もステージに出るのだ!
私が出るのは手芸部の手作り衣装によるファッションショーとそれから仲良しの1年女子生徒でのステージ発表だよ!
うちの学校けっこう文系の部活もすごい有名なんだよね・・・!
手芸部はもう手芸にとどまらず服飾とか色々やるからすごいよ・・・!
それで女子のドレス作りたいけど女子少ないから全女子が出るように頼まれてるんだ。
もちろんまぁちゃんも出るしヒメコたちやヒーロー科も出るよ!!
ステージ発表は・・・ヒーロー科の女子に誘われて。1年女子でTWICEの歌を踊ることになったのだ・・・
けど・・・
私、生徒会とクラスの出し物とバレー部の出し物の準備で忙しくて😢
全然練習できないから😢
当日は衣装着て後ろでなんとなく踊ってればいいってことになってる😢
ちなみにまぁちゃんもダンスは出来ないって言って同じように適当に踊ることになってる!
運動神経のいいヒーロー科たちが踊ればいいねって、ヒメコもディアンヌもそれぞれ適当に歌って踊ることになったから少し安心!
体育館に全校生徒集まって なぜか1年から生徒会長になった跡部の一言で学園祭がスタートした!
ワクワク!
まずは文系部のステージ発表!!
演劇部は衣装も背景もこっててその道のプロって感じ・・・すごいよ!
吹奏楽部はほんともうね・・・言うことないよね。柚木くんと火原くんが出てたよ。火原くんが手を振ってたけど、多分まぁちゃんにだねw
あと科学部は面白実験ショーしたり、魅せる書道部とかね、色々面白いのやって、映画部は本格的な自主制作映画の上映して・・・
る途中で私は衣装を着なきゃいけないから呼ばれたよ!!
ユウジ「ほら!動くなや!!」
まー「あーきついー」
ユウジ「お前寸法してから太ったやろ💢」
まー「みんながオヤツ与えるから悪い・・・」
ユウジ「自己責任やボケェ!!」
ステージ裏に行くともう手芸部の着付けが始まってた!
まぁちゃんは一氏くんの衣装着てるよ!一氏くんは小春ちゃんにもっと綺麗な衣装とか小道具作りたくて掛け持ちで手芸部入ったんだって!でも今回のショーには小春ちゃん出れなくてめっちゃ落ち込んでた・・・。仕方なくまぁちゃんの衣装作ったけど超文句言ってたしやる気なかったよ。
(その割にはすごい素敵なドレス作ってるなぁ・・・)
そう見てると
「遅いですよ」
怒られてしまった。
さお「ご、ごめんなさい、木手くん・・・」
永四郎「早くこのドレス着てきてください。調整しますから戻ってきてくださいね」
私は急いで舞台裏の準備室に入って着替えて戻った。
さお「ど、どうですか💦」
永四郎「・・・ふむ、悪くないですね。背筋は曲げずに、ピンとして」
さお「は、はい!」
(木手くん、こわいなぁ・・・)
でも
すっごい素敵なドレス、作るんだよねぇ・・・
(本当に綺麗・・・)
まー「さおちゃん!すっげー可愛い!紫似合ってる!!」
さお「あ、まぁちゃん」
永四郎「当たり前でしょう。彼女に似合うドレスを考えたんですからね」
まー「え!すごい!すごいな!さおちゃんに似合うドレス作ったの!?いいね!私なんてこれ小春ちゃんに着てほしいドレスだったんだって!」
永四郎「・・・着る人がいかに美しく見えるか、着てる人を最高に輝かせる・・・それが、衣装ですよ」
さ、胸を張って
そういう木手くんは心底楽しそうで。
(あぁ、悪い人ではないのかも)
そう、思った。
梅雨「あら、さおりちゃん可愛いわね」
芦戸「うわー!ほんと!今日の主役はさおちゃんだねぇ!!」
さお「え、そ、そんなことないよ!みんな綺麗だよ!」
ディアンヌ「えへへ、キング見てくれるかな♡」
ヒメコ「いつも人の事男や言うてるあいつら見返してやるで!!」
葉隠「あとで写真とろ!!」
八百万「写真!!みんなで撮りましょう!!プリプリ!」
まー「ももちんめっちゃ張り切ってるウケるw」
そして、ファッションショーが幕を開けたのである!!
次々と女子が登場する中 男子の歓声がものすごいことになっている・・・
いや、うちの学校ほぼ男子校だしみんな興奮するのわかるけどすごいな・・・
体育館揺れてるよ・・・!
(な、なんか緊張してきた・・・)
(みんな可愛いしスタイルいいし・・・)
(私なんかが出てもいいんだろうか・・・)
(私の時ブーイングの嵐だったらどうしよう・・・)
(死にたい・・・)
まー「あ、おらの出番だ!行ってくるわ!」
さお「うん、ファイトだよ」
まぁちゃんが登場すると
まなみーーーーー!!!!!!!
めっちゃ大きい声が体育館ウラまで聞こえた・・・
・・・これは・・・・・・
加州だね・・・・・・・・・・・
しばらくしてまぁちゃんが戻って来た。
まー「ちょっと・・・加州やべーから見て・・・」
さお「う、うん」
私の番になって ステージへと足を踏み出した。
(緊張する・・・)
さおりーーーーー!!!!!!!!!!!
わ、加州の声だ・・・!
でもステージの上からじゃ暗くてよく見え・・・・・
!!?
加州、ステージの前で うちわとペンライト振ってた・・・・・・・・・・・
(う、うわぁ・・・)
ちなみに隣にいる堀川もニコニコとうちわ振ってるし、安定は呆れつつもちゃんと大声で さおりかわいいよ! って言ってくれた・・・
そして別の学年の担任してる長谷部は・・・
泣きながらビデオカメラを回していた・・・
まぁ長谷部本人も撮りたいだろうしうちのみんなに頼まれたんだろうと容易に想像ついた・・・
あわわ・・・
(し・・・)
(白石くんも、見てるんだろうか・・・)
カァァァァ
急に恥ずかしくなって 少し早足でステージ裏に戻った。
まー「見た?やばくね?」
さお「うちわ持ってたね・・・」
まー「ね」
さお「長谷部もビデオ回してたよ」
まー「ウソ!帰ったら絶対みんなで上映会されるね・・・!!」
また御手杵に胸ないって言われる・・・
ってブツブツ言いながら、私たちは最後にみんなでステージに上がって発表を終えた。
木手くんに ありがとう、あなた頼んでよかった って言われて
なんだかホッコリしたまま 次はステージ発表だとみんなでサビの振り付け確認をするのだった。
ついに学園祭始まった!!
授業ないし楽しいしおら的にはFooooooo!!!!!!!!!だよ!!
文化部の発表終わって、個人の発表が始まる!
最初は先生方のステージだよ!
おらは何気にこれをめちゃくちゃ楽しみにしておったのじゃ・・・
マイク『それじゃあ行くぜ!!みんな盛り上がってくれ!!』
マイク先生の声で 先生方がズラっと並んで3代目JSBの流星が流れた!!
あれだ、あのポーズで踊るやるな。あれうちの踊ってみたチームやってたもんな、大倶利伽羅めっちゃかっこよかったわ・・・
けど!!!!!
こっちはこっちで めっちゃウケる!!!!!!!!!!!!!!!
まー「ちょ・・・!ちょーーーー!!!見てーーー!!ねぇコーイチ見てーーーーー!!!リヴァイ踊ってるwwwwww」
琥一「すげぇ!さすがだぜリヴァイさん!!ダンスもぱねぇな!!」
まー「え・・・もうコーイチはリヴァイが何しても褒めるね・・・」
琥一「人類最強はんぱねぇ・・・」
まー「ちょっと・・・ジロ起きて・・・コーイチやばい・・・」
ジロ「zzzz」
先生ね リヴァイ、半助♡、ぬーべー、武ちゃん、銀八先生、マイク、相澤先生♡の7人で踊ってるよwww
リヴァイが躍ったのもウケたけどw相澤先生も踊るんだってびっくりしたけど死ぬほどかっこよかったよ!
半助もな・・・
おら、半助でも相澤先生でもいいわ・・・お嫁に行きたいわ・・・
銀八先生はなんかやる気なくて動き気色悪いし別にいいかな・・・
これであとバレー部のあの鳥飼コーチがいたら・・・♡
完璧だな・・・♡
鳥飼コーチも見に来てくれてるかな・・・♡
先生たちのステージ終わって、ユウジと小春ちゃんの漫才とかヒラゼン先輩とかの漫才とか・・・
漫才好きだなみんな!面白すぎるからいいけどなw
あとバンド演奏とか・・・
で、またステージ裏に行って着替えた。
まー「ユウジと小春ちゃんの漫才最高だったわ」
ユウジ「せやろ」
小春「まなみんたちの出し物も楽しみにしとるわ♡」
さお「どどどどうしよう、間違えないで出来るかな・・・!」
さおちゃんが顔面蒼白である。
まー「大丈夫だ、合わせるところ少ししかないからね」
さお「いやでも難しくて・・・そこが難しくて・・・!」
まー「大丈夫だ」
さお「うわ、ドキドキする!」
まー「おらは加州がオタ芸始めないかそっちのが心配だよ・・・」
さお「え・・・やめてよ笑えない・・・」
もっかいみんなで振り付け確認して、そしていざ 本番である。
うちらが登場した途端
うおぉぉぉぉぉおおおお!!!!
・・・いや、わかったから。
わかったから、落ち着け男子生徒諸君。
うちの学校ほぼ男子校なのわかるから。
女子出てきて超盛り上がるのやめて。
写真撮りまくるのやめて、マジでやめて。
お前らマジ自重しろやぁぁぁ!!!!!
と、曲が始まった!
一応楽しそうに笑顔で踊るよ、後ろの方でね・・・
なんかTWICEの曲可愛いけど衣装すげーミニスカートなんだわ・・・
足だすのやだな・・・これステージの下から見えてそうだな・・・
まなみー!超絶かわいいよまなみーーー!!
さおりー!!超絶可愛いよさおりーーーー!!!
うん・・・わかった・・・わかったから・・・加州オタ芸やめて・・・
長谷部泣きながらビデオ撮らないで・・・
この学校大丈夫だろうか・・・
(ふーーーー!)
(ちかれた!!)
なんとか出番を終えて
ステージ裏に引っ込んだ。謎のアンコールが鳴り響いてる。アホやな。
次に出るグループが可哀想だw
次はWORLD ORDERの真似の集団始まったしこれはこれでいい加減落ち着くだろう。
ユウジ「おう、おつかれ」
まー「あれ?ユウジ!」
着替えて戻るとすると、また舞台裏でユウジに会った。
まー「なに?また漫才するの?」
ユウジ「ちゃうで、今度こっちや」
まー「え?」
ユウジが持ったのはギター!
まー「え!?ユウジ、ギターできるの!?」
ユウジ「おう」
まー「マジ!?すげぇ!かっこいい!」
ユウジ「せやろ!これで小春のハートもわしづかみや!」
まー「できるわ鷲掴み・・・!すごいわ!!」
そう言いながら
謙也「おぉ、もうユウジおった!」
その声に顔をあげた。
(え?)
ユウジ「おう、謙也。スティック持ってきたか?」
謙也「バッチリやで!」
ユウジ「リズムちゃんと合わせろや、早うすんなよ」
謙也「わぁっとるって!」
(え・・・?)
(待って・・・?コイツ・・・)
(コイツもバンドするの???)
(え?スティック?え?ドラム???)
(ドラムやるの!?たっちょんと同じ!ドラムやんの!!?)
うそでしょ・・・!?
その場で固まって呆然としてしまった
そんなアタシに気付いて
謙也「お、おつかれさん。ダンスよかったで」
そう言って笑った彼を
(あまりにも突然の出来事で驚いて)
フイ!
そう
無視して 走り去ってしまったのだ。
(・・・・・どうしよう!)
(だって!!)
(だって・・・!)
(楽器できるとか・・・!)
(ズルイじゃん!!!)
(どんな顔して話せばいいのかわかんないよ!!)
そしてアタシは自分の席には戻らずに 舞台の端からステージを見つめた。
ユウジと忍足謙也のバンド演奏が始まったとき
アタシの瞳は 釘付けになっていた。
(ドラム、すごい上手いじゃん・・・)
(なにこれ)
(なにこれ、)
(ずるい)
(こんなかっこいいの、)
(ずるいよ・・・)
バクバクと動く心臓が苦しくて
呼吸も上手く出来なくて
それでもアタシは 彼の姿をしっかりと目に焼き付けていた。