うーん・・・
眩しいな・・・
なんだろう・・・この島の朝めっちゃ眩しい・・・
眠いのに、明るすぎて起きた・・・
遮光カーテンじゃないし、仕方ないか・・・
今・・・あー・・・まだ5時半・・・
ゆっくり寝たかったけど仕方ない・・・
どうせ6時起床だし、外出るか・・・
疲れていたので、10時には消灯して、次の日。
朝日が眩しすぎて起きた。
マジで困ったな、朝眩しいわ!
まぁ、しゃーないね・・・朝6時集合だから準備もあるしね・・・
私は着替えと洗顔と歯磨きを終えて、6時ピッタリに外に出た。
(ちなみにまぁちゃんは寝ていた)
(あれ?)
外に出ると、
「白石くん、おはよう」
「前さん、おはようさん!」
白石くんがいた。
「白石くん、朝早いね!どうしたの?」
「え、いやぁ、目覚めてもうて・・・」
「そうなんだ!早起き得意そうだもんね。早起きしてランニングする時もあるんだよね?あ、今ランニング中だったの?」
「せ、せやねん!ちょうどここの前通りかかったら前さんが出てきて・・・」
「そっかそっか、邪魔してちゃったかなごめんね」
「え!?いや、ちょうど俺も集合場所行こうと思ってたとこやし、一緒に行こうや!」
「うん・・・白石くんが良いならいいけど・・・」
「おん、いこういこう!」
(変な白石くん)
こうして私たちは、2人で待ち合わせ場所に向かった。
「跡部とも相談した一日のスケジュールはこうなっている」
「ほう、思ったより作業時間が少ないな」
「自由時間が多いってのはありがたいぜ」
「その分きっちりと練習はこなしてもらうぞ赤也」
「へいへい、わかってますって」
「こんな中でも練習してすごいねみんな・・・」
「ああ、元々サバイバルのテニス合宿だし、練習はこなしておかないとね」
「そっかぁ」
「洗濯や掃除、薪割りなどは各自の判断で行っていいのか?」
「ああ、空いた時間は練習などに使っていい」
「薪割りは練習の代わりにもなるしええか」
「よっしゃ、薪割りめっちゃしよ!」
「慣れない生活のスタートだが、みんな、油断せずに行こう。真田、柳生、仁王は救難信号を作るのを手伝ってくれ」
「ああ、わかった」
「プリッ」
「了解しました」
「あ、じゃあ私も手伝おうかな。私も立海だし」
「(え!?早速別行動かいな!)」
「いや、前はできれば昨日のように家事を手伝ってもらえないか?慣れてない面々が多いみたいだ」
「あ、うんわかったよ」
「(よかった・・・)」
「まずは、みんなここの地形を頭に入れてくれ、午後から本格的に作業を開始する、以上だ」
こうして、まずは午前中の自由時間となった。
とりあえず、朝ごはんは倉庫にあったお米と、倉庫で見つけた缶詰だったんだけど、早く美味しい料理が食べたいなと思った私でした。
(サバイバルって超大変!)(私サバイバルむいてない!!)
(缶詰とか好きじゃないから、食べなかったし・・・)(あーあ・・・食事困ったなぁ・・・)
食べ終わってから、私は片付けを始めた。
そんな私に後ろから声がかかる。
「前さん、片付け手伝うで」
「あ、白石くん・・・でもいいの?練習とかは?」
「とりあえず午前中は空き時間っちゅーことやったし、金太郎も今のところ島走ってくるってどっか行ってもうたし・・・」
「え!?この島走るって・・・かなり大きい島だよ!?」
「ホンマにすごいねん・・・金太郎は・・・」
「すごいね・・・じゃあせっかくだからお願いしようかな」
「ああ、任せとき!」
白石くんが片付けをしていた私の手伝いをしてくれるって言うから、お願いした。
やることやらなくていいのかな?不安だけど、お願いしよう。
「白石くん、洗濯とかいいの?」
「ああ、あとでやるで!」
「私も洗剤借りたいし、あとで洗濯しようかな」
「ほな、一緒にやろうや」
「うん!・・・あ、でも、四天宝寺の人たちと一緒じゃなくていいの?」
「え!?」
「白石くん優しいから、私と一緒にいてくれるって言ってるんだよね・・・ごめんね」
「いやいや、俺が勝手に前さんと一緒におるだけやで!こっちこそ、付き合ってもらってすまん!」
「え、付き合ってもらってるの私だよ。今だって片付け手伝ってもらってるし・・・ホント、ありがとね白石くん」
「・・・おん、全然ええねん。あいつらはいつでも会えるし・・・俺前さんと出来るだけおりたいなぁ・・・なんて・・・思ってるんやけど・・・」
「え!ほんと!?嬉しい!ありがとう!じゃあ、私もお手伝いする時は白石くんのところに行くようにするね!」
「!? おおきに!めっちゃ嬉しいわ!!」
へへって私が笑うと、白石くんもへへって笑って、2人で笑い合ってた。
白石くん本当に優しいなぁ~。
一緒にいて、すごい楽しいや。
(私も、)(白石くんともっとお話ししたいや)
「これ終わったら、ちょっと探索せぇへん?」
「うん!行きたい!」
「あ、日焼け止めと、虫よけスプレーはしっかりしてな」
「うん、わかった!」
「ほな、早くこれ、片付けて、探索いこ!」
「うん!」
こうして、私と白石くんは手早く片付けを終わらせるのだった。
朝、起きたら・・・
「さおちゃんがいない・・・」
もうさおちゃんはいなかった。
(今何時・・・?)(8時・・・?)
(え、8時!?)(8時か~)(けっこう寝たなぁ)
それにしても暑いな・・・
まぁ暑いに決まってるよな・・・
アタシは窓を全部開けた。
網戸がついていたのがありがたい。
セミの鳴き声を聞きながら、昨日小屋の奥から見つけた蚊取り線香に火をつける。
(風鈴があれば、夏漫喫って感じの雰囲気だったな)
とりあえず、着替えて、出かける支度をした。
(あー昨日はゆっくり寝れたな・・・)
(昨日は・・・)(良かったな・・・)
おしたりけんや。
やっぱりさ、なんかケンカしたままって嫌だよね。
いや、嫌いなやつならいいんだけどさ。
でも、ほら・・・あいつ別に悪いやつじゃないし・・・
むしろ、いい奴じゃん?
昨日もカニたくさん捕ってくれたし・・・
だからまぁ・・・
また普通に話せるならよかった。うん。
「へへっ」
思わず笑みが漏れた。
1人で良かった。
アタシは、海側の炊事場に向かう。
「よ!おはよう!」
「おはようじゃねーよ、ちょうどいい時に来やがって」
跡部が激おこである。
見ると、ちょど今からいただきますな感じらしい。
「昨日カニを捕ってくれたんだって?ありがとう!早速味噌汁にしてみたよ」
昨日の六角の人が調理してくれたらしい!
よかったぁ。『朝ごはんは蟹の味噌汁が良いです』って書いてバケツ置いといてよかったぁ。
めっちゃ磯の味噌汁美味いよね。嬉しい。
「お前な、少しは手伝おうとかないのかよ」
「ないね、跡部最初ゆっくりしてていいって言った」
「お前らはこの合宿に来る予定はなかったからな、だが、姉のほうが手伝ってるとなれば、お前も手伝え少しは」
「zzz」
「ジロめっちゃ寝てんじゃん」
「ジローも6時に起きてこなかったけどな、こいつずっと寝てるからほっとけ」
「うん、ほっとく」
「まなみさん、ご飯食べましょう!」
「うん、たべるー!」
「まなみちゃん
おはよう
隣座って良い?」
「え、絶対やだ、なにこいつ、馴れ馴れしい」
「え」
「おまっ・・・ハッキリ言うなよ・・・」
「まなみちゃんて・・・思ったこと口にするタイプ?」
「まなみちゃんって止めろ、初 対 面!」
「俺昨日もパーティーで話しかけたよ!?」
「覚えてない」
「だろうな、お前昨日フォアグラがなくて落ちこんでた時だったからな」
「じゃあ覚えてなくても仕方ないね」
「だな」
「え・・・そんな・・・」
「六角の人!味噌汁作ってくれてありがとう!」
「いつも部室で、アサリの味噌汁を作ってるからね」
「そうなのか!アサリも美味しいよね・・・どっかにないかな・・・」
「あとで時間がある時に浜辺で探してみるぜ」
「あ~ん佐伯きゅ~ん
お味噌汁美味しいわ~
」
「え・・・」
「浮気か!死なすど!」
「え・・・」
「えっと・・・四天宝寺の金色くんだよね?」
「小春って呼んで
」
「何言うてんのや!こんなやつに慣れ慣れしくしたらあかん!!」
「もうユウくんはヤキモチ焼きさんやなぁ」
「当たり前やろ!小春のこと世界一愛しとるのは俺やからな!」
「え・・・」
「おい、さっきから何やねんお前は!見世物やないからこっち見んなや!」
「だが、断る」
「あ゙?」
「めっちゃ最高きみたち最高握手」
「あらぁん
おおきに
」
「小春に触るなや!きしょい女やな!」
「こら!ユウくん!女の子にそんなこと言ったらダメやないの!」
「せやって小春~・・・」
「私まなみ!」
「あらん・・・気にしてないみたいね・・・」
「きしょ・・・」
「ヒカルまで!」
「うん、いいねいいね」
「何がじゃ」
「よし、決めた!」
「え、何を?」
「アタシは今日は一日中きみたちと行動する」
「え・・・」
「は!?何いうてんねん!!」
「あーあ・・・目つけられたな」
「うーん・・・ふわぁ・・・まなみ、そうなったら言う事聞かないC~・・・」
「んじゃ、お前は今日四天宝寺と行動してろ」
「そうする!よろしく!」
「はぁ!?いやや!」
「跡部・・・押しつけたな・・・」
「最悪や・・・」
こうして、アタシの一日が始まった。
蟹の味噌汁美味い!
(へへ、あいつが捕ってくれたからね!)