Xmas17≪まなみ≫

なんとかけんやから一切連絡がこないまま今日はもう12月22日。

なんかあれから連絡来ないと悪いことしたかなーとか色々考えちゃってな・・・

でもまぁ・・・ね・・・連絡きてもどうせあんま返してなかったんだけどね・・・

一応なぜか毎日ライン来てたからちょっと気になるよねw

 

「これっきりにしてほしい」

 

そう言ったのは私なんだから連絡来なくなるのは当然なんだけど。

 

(ちょっと・・・)

(悪いことしたかな・・・)

 

罪悪感を感じることなんて 今までなかったんだよね。

告白されてもズバッと振ってたし、めっちゃしつこい人にも興味ないってハッキリ言ってたし

今までと同じことしたのに こんなに気になるって初めてだから自分でも動揺してる。

 

(はー)

 

でもああ言ってしまった以上は

なんかもう終わりだからな。

 

私は今日もバイトをしてるんだよ。あぁバイトヤダ。

でもね、クリスマスまでがんばったらあとはもう実家帰るからね!!

クリスマスまでの我慢・・・!!

 

そう思いながら ぼんやりと店の外を見た。

 

(・・・あ!!)

 

店の前はたくさんの人が早足で行き来している。

その中で 見つけたんだ

なんとかけんや!!!!!

 

「あ、ちょっと・・・!!」

 

思わず店の外に飛び出した。

飛び出して声をかけて

 

(・・・ん?)

(それで・・・?)

 

それでどうしたいんだろあたし

 

「あ、」

 

彼が振り向く。

ついでに周りの人も振り向いてるけど。

 

(うわ~~~)

(き、気まずい・・・!)

 

「あ、こ、こんにちわ!」

「おー、今日もバイトやったんか!お疲れ様やん!」

 

(あれ?)

 

あんなひどいこと言ったし、ラインももう来なくなったのに

彼は笑顔で話しかけてくれた。

 

(なんで)

(あたし、あんなひどいこと言ったのに・・・)

 

「どないしたん、店飛び出してきて!寒いやろ?もう少し、バイトがんばりや」

 

彼はそう優しく言って、 ほな! とその場を後にした。

 

なんだかその態度に うわぁぁぁぁすごい余裕!すごい大人!かっこいいうわぁぁぁぁ と一人でパニックになってるのは私の方。

何事もなかったかのようにバイトに戻ったけど また彼と話をしたくて、どうしようもなかったのだ。

 

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