「ただいまー」
まぁちゃんが帰って来た。
「あ、おかえりー、遅かったね。ご飯温めて食べなー」
「いやー最後レジ合わなくて焦ったわwお腹空いたー!」
「今日きみの店の前通ったよw」
「えー寄ってよー」
「いやなんかきみレジでラッピングしてたし」
「めっちゃしてたわwいつもラッピングしてるわw頼まれるんだわ」
「そうなんだ!」
「あ、でもね!今日イケメン接客したさ!!」
「え、ほんと!私もイケメンに会ったよ今日」
「どこで?」
「なんか買い物してたらほしいのかぶって、譲って来た」
「ゆずったんかい!えらいなきみは」
「いやアクセサリーだったからさ・・・プレゼントだと思うから申し訳ないしょ・・・私自分に買うだけなのにw」
「アクセサリー自分でしかむしろ買わないわw」
「そうだけどさ!いいのさ、イケメンだったから・・・」
「それは許しちゃうね・・・」
「許しちゃうよ・・・」
まぁちゃんと東京で暮らして
最初は寂しかったけど、友達もできたし色々オタクのイベント行けるし
ふたりだと結構気楽で楽しくてのんびり過ごしていた。
大学ももう3年生!就職先あるなら札幌でするかーとかまぁちゃんとボンヤリ話していたところ。
イベントたくさんあって楽しいけどもう東京結構満喫したしいいかなーって二人で話してた。
「はー、テレビもなんか特番増えたねー」
「年末だからねー」
お腹よっぽどすいてたのか、がつがつご飯を食べ終わったまぁちゃんがもうソファに来て私の隣に座った。
「めっちゃ店にクリスマスソング流れてるしさーw」
「わかる、今日街でマライアキャリー流れててクリスマスだなーと思ったよ」
「イルミネーションきれいだよね」
「めっちゃきれいだよね!」
「横浜のイルミネーションめっちゃきれいらしいよ、みなとみらいの」
「そうなんだー」
「まぁいかねーけどなw」
「寒いもんね」
「カップルしかいないしw」
「家で乙女ゲーやってたほうがいいね」
「それなwコーイチくんと高校最後のクリスマスパーチー抜け出すか・・・はぁたまんないな・・・」
「それたまんないね・・・」
結局2次元の話に花が咲いて
今日会ったイケメンのことはすぐに頭から抜けてしまった。