フレンズのみんな用の装備も探してみたけどやっぱりモンスター用は見当たらなかったんだよね。
とりあえずお土産で買った高級肉、高級フルーツ、高級草とかをあげたらみんな喜んでたみたい。
よかったよかった。
私たちは今日寝れそうな洞窟に向かった。
その途中
「さっきの顔面男はきみのタイプだったのでは?」
と、まぁちゃんに言われた。
「え!!!!」
いや確かにパッと見はカッコイイと思った。
まぁちゃんの言う通りタイプだった。
でもそれはゲームの中の話。
あんな顔面偏差値MAXレベルのイケメンがこの世にいる???
あんな人現実にいるわけない!!
だから信じないよ私は!!!
「・・・そんなことよりきみのレベル高いの驚いた」
「おらも驚きだよ」
「なんもしてないもんね」
「なんもしてないのに1日でレベル39」
「やばい」
「こうして今もぴょん吉たちが敵をやっつけてくれてておらたちレベル上がってるのでは」
「すごい」
「すごいよ」
「私本当に何にも全くしてない・・・」
「能力もないしね」
「しかも無職だった」
「おらも無職だった」
「戦ってもいないのにレベル上がるし、モンスター倒してお金も手に入るし申し訳ないね」
「働いたら負けだからおk」
そんな話をしながらモンスター倒しつつ洞窟までやってきた。
「さーて、ピーコの羽毛でめちゃくちゃ寝るか」
「屋根あると雨降っても安心だし、身を隠すのにもいいね!!」
「ね!寝よう寝よう」
そう言って洞窟の中に入ろうとした。
グルルルル
変な声が聞こえたけど喉鳴らしてるの誰だ?くらいに思ってあまり考えずにいたから
気づかなかった
ここが巨大クマモンスターの巣だということを。
「ぐおおおお!!!!!」
「わーーー!!!!やべーのいた!!!!!」
「く、くまーーー!!!!くま怖いーーー!!!!!」
「う、うおー!!!!!キバと爪とツノやべーーーーー!!!!クマのモンスターでかいこわい!!!!!!」
ビビる私たちを後目に、まぁちゃんのフレンズたちは私たちを守ろうと必死に戦ってくれている・・・
この子達のレベルはわからないけどきっと私たちよりレベルは高いはず・・・
だけど苦戦している
それほどこのくまのモンスターがレベル高いってことだ・・・
「ど、どうしよう・・・」
「くまこわい」
「(まぁちゃんが震えている!!)とりあえず傷ついた子、アイテムで回復していこ!!まぁちゃん早く!」
「くまこわいゴールデンカムイで読んだくまこわい」
「まぁちゃん!アイテム、早く・・・!!」
私がアイテムをカバンから取り出していると
「くまこわい・・・けど・・・アタシのフレンズたち傷つけるのは・・・許せねぇ・・・」
怯えて震えてると思っていたはずのまぁちゃんは
ブチ切れて怒りで震えていた・・・
「ま、ちょっと!?ダメだよ!?まぁちゃん!!」
「ぶっころす!!!!!」
「待って!!!!」
あぁ・・・
こうなるとまぁちゃんは止まらない・・・
まぁちゃんは短剣を持ってクマに立ち向かった。
フレンズたちがクマの気を逸らして見事まぁちゃんの剣はクマに突き刺さった。
そうしてクマが弱ったところをフルボッコ・・・
私は回復をしながらヒヤヒヤとみんなの活躍を見守った・・・
「ふー・・・ばかめ!アタシの仲間を傷つけるとこうなるんだぞ💢💢💢」
「やったぁ!まぁちゃん!倒したじゃん!!」
「やった!!!初めて戦った!!」
「すごいよ!!」
「さおちゃんこの子達の回復頼むわ!」
「任せて・・・」
そう言った瞬間 モゾモゾ と倒したはずのモンスターが動き出した。
「!!」
「まぁちゃん!気をつけて!!」
「くそ!まだやるのかこいつ!!」
ところが私たちの予想と反して
「くぅーん」
「あっ!!!これ仲間になりたいやつだ!!」
「ほんまや!!!!でも今まではこんな強いモンスターは仲間に出来なかったのに!なんで!?」
「うーん・・・きみのレベルが上がったからじゃない?」
「あ、そうか!!なるほど!レベルが上がればフレンズになるモンスターの強さも上がるのかな」
「そうかも」
「えー、いいじゃん!初の大きい仲間!!この子仲間になったら背中に乗れるから助かるよね!?」
「助かりまくる・・・荷物も運んでもらえる・・・」
「やったー!!!!仲間にする!!!仲間にしまくる!!!!」
こうして巨大クマのモンスターはまぁちゃんのフレンズになった!!
小動物のモンスターばかりだったからそれはそれで癒されてたけど大きい子は大きい子で助かる!
みんな成長して大きくなったしピーコも寄りかかれるサイズだけど力持ちの仲間!ありがたい!!
「あ、名前つけてやらんと・・・」
「何にするの?」
「うーん・・・クマゴロー」
「ネーミングセンス!!!!」
「いやもう今日も疲れてるし無理だよ・・・頭働かないよ・・・クマゴロー、この巣貸してくれる?寝る場所なくて困ってんだ」
まぁちゃんのネーミングセンスの無さはほんと酷いな・・・
そう思ってるとクマゴローがジーッと私を見つめた。
「ん?どうしたの?」
「なんかついてこいって言ってるよ」
「私?なんでだろ?きみじゃなく?」
「うん、きみだって」
そういやまぁちゃんはいつの間にかフレンズたちの言葉がわかるようになってた。
これもレベル上がったおかげかな?
そんなことを思いながら
なんだろうなーと 呑気にクマゴローについて行った。
クマゴローはどんどん奥に進んで、奥は少し狭い空間で薄暗くなってた。
「あぁ、この草が敷き詰められてるところがクマゴローの寝床なの?暖かそうじゃん!」
「クマゴローなんて?」
「ここ暖かいから一緒に寝ようだって」
「優しい」
「ピーコもいたら快適では?とりあえずおさるとニョロちんに草についてる虫取っといてもらお」
「大事。快適に寝るためにとても大事」
「あ、あとね、クマゴローが」
「うん」
「きみにそこの岩の裏に隠してあるものを渡したいみたい」
「え!?なに!?虫!?ネズミ!?やだ!こわい!」
「怖くないって」
「え、なんだろう」
まぁちゃんがクマゴローの気持ち汲んであげて!!って言うから、仕方なく岩の裏に手を伸ばした。何かの死骸とかあったらどうしよういじめだ・・・
と、思ったんだけど。
手に当たった感触はそんなものよりもすごく固くて・・・
「あれ、なにこれ・・・スマホ?」
私の手に握られて出てきたのは スマホ だった。
「あれ!スマホじゃん!」
「スマホだね」
「誰のだ」
「誰のだろうね」
「こんな所に置いといても電源ないだろうしね」
「だね」
「どこ電源?」
「わかんない、見てみる?」
「うん」
まぁちゃんにスマホを渡すけど、すぐに全然わからん動くわけないと返されてしまった。
確かにずっとここにあったなら動くはずないんだけど。
「ここが電源かな?」
横についてた小さいボタンを押してみた。
その瞬間
ウィンと小さくスマホが震えて電源がついた。
「!!」
「わ、ついた!!!!」
きみすごいじゃん!!って興奮するまぁちゃん。
とりあえずスマホを見て中身を確認する。
「うーん、うちらが普通の世界で使うスマホと変わりないね」
「でも入ってるアプリ少ないね」
「地図と…カメラ?あとネットかな……このアプリはなんだろ」
「ネットとか繋がるわけないよなこんな所で」
「だね」
「見せて」
「うん」
「地図とかこの世界のだったら便利だよねぇ……ん!?」
「どーした?」
『権限がないため使用できません』
「スマホしゃべった!!」
「SiriとかGoogleみたいなものかな?」
「権限ないから使えないって」
「それはまぁうちらのじゃないから仕方ないよね」
まぁちゃんからまたスマホを受け取り私も地図のアプリをタップしてみた。
まぁ誰のか知らないし使えるわけないんだけど・・・・・・
「あれ?」
「あ、地図開けてるじゃん!さおちゃんすごいやん」
「あれ、なんでだろ」
『わたしはhelp。あなたのアシスタントです。御用はなんでしょう?なんでも聞いてみてください』
「またしゃべった!!」
「さおちゃんは権限のこと言われないね」
その時、さっきのクマゴローが私をじっと見ていたのを思い出した。
なんかこれ、もしかして
「私、これ使えるんだきっと・・・」
「え、まじか」
「うん、これが能力なのかわからないけど・・・きっと私は使えるんだと思う」
「すげー!じゃあ他に何できるか見てみて!!」
「わかった!この見たことないアイコン気になってたの」
アプリを起動すると『対象をスキャンしてください』って書いてあったからとりあえずクマゴローにスマホを向けてみた・・・
(!?)
「ちょ、これ・・・!」
「あっ!これってステータスってやつ!?クマゴロー動かないでね!」
「えっと、名前、レベル、特性、生息地・・・弱点!?すごい細かく書いてある!!さっき白石さんに見せてもらったステータスより詳しく載ってる・・・」
「すげー!!!!!てかクマゴローレベル64じゃん!!つえー!!!!」
「強いねクマゴロー!!すごいこれ!!やったー!レベルとかわからなかったから嬉しい!!!」
「めっちゃ嬉しい!!!おらのことも見てみて!!!」
「いーよ!!えっときみはね・・・あ、レベル40になってるね。クマゴロー倒したからかな?」
「レベル40!やったね!」
「あと・・・あれ?能力は見れないって聞いたのにきみの能力見れるわ」
「ほんと!?アニマルフレンズ!!!」
「いや、アニマルフレンズじゃないよ?」
「え!!なに!?」
「ビーストマスター(猛獣使い)だって」
「え!!?超カッコイー!何それ!!能力って進化するの!?!?」
「そうなのかもしれないね」
「あ、だから最初の時は可愛い動物しか仲間に出来なかったんだ!!今猛獣使いだからクマゴロー仲間にできるのか!!」
「そうだわ」
「やったー!!!!トラも仲間にできるー!!!!!」
「そうだね、トラいるかわからないけどトラも仲間にできるわ」
「トラとオオカミ仲間にする!!!!」
「それはいいね」
「早速明日トラとオオカミ仲間にしに行こう」
「早いw」
「あ、てか帰りたいんだけどhelpに聞けないの?」
「それ大事!!!聞くわ!help、ゲームのログアウト方法を知りたいんだけど」
『検索しています・・・ゲームをログアウトするにはゲームを終わらせる必要があります』
「何言ってんだ?当然のこと言ってる」
「ゲームを終わらせるのにはどうしたらいいの?」
『ゲームを終わらてください』
「すごい意味わかんない・・・困ったな」
「壊れてんじゃない?大丈夫?」
「うーん、でもかなり助かるよね」
「まぁ何も無い時より2億倍助かる」
「すごいよかった!なんかきみのステータス、めちゃくちゃ詳しく書かれてたし身長とか体重とか腕力とか知力とか脚力まで書かれてたよ」
「え、やばいねそれ!多分情熱は100点満点だと思うわ!」
「情熱はなかったよ。きみこのゲーム嫌がってるのに何の情熱なの」
「横浜流星への情熱かな~~~!!!!!」
「ウケる横浜流星への情熱100点」
「きみの能力見れるかな?きみの見てみようよ」
「自分にスマホ向ければいいのかな」
自分に向けるとスマホ反対になるから見づらかったけどまぁちゃんも見てくれたし自分のステータスも見れた。
これは能力なのではと思ったけど能力のところには「Nothing」と書かれたままだった・・・・・・
能力増えてないじゃん!!!!!!
「・・・これからまだ覚醒する可能性あるからすごいよ」
「いいよ気を使わなくて」
「レベル34!腕力22!」
「低い!!腕力低すぎ!!」
「まぁきみが腕力あるとは誰も思ってないよ、このゲームすら思ってないよ」
「うん・・・腕力はないことが事実」
「あれ?職業かいてあるじゃん」
「ほんとだ!!英語だけど読める?」
「うぜあ」
「え?こっち反対だから読みにくいな・・・」
「u、s、e、r」
「ゆーえす・・・あ、これユーザーだね」
「あ、そうだね!ユーザーだ!」
「職業ユーザーってどーゆーことだろ」
「職業ユーザーってウケる」
「help、userの意味教えて!」
『userは英語の名詞です。意味は、使用する人[もの]、使用者、利用者、《法律》〔権利の〕行使、〔財産の〕使用権、です』
「なんかよくわからんけどすごいかっちょいいな、これ、仕事なんだな」
「仕事なんだね」
「お金どうやって手に入るんだろうね」
「仕事内容とかわからないね」
「わからんけど楽しそう」
「めちゃくちゃ楽しいかもしれない・・・やっと私にも出来ることがあって今とても胸熱」
そしてもう眠いというまぁちゃんをよそにアドレナリン出まくった私はまぁちゃんのフレンズたちのステータス見まくっていた。
わかったことはみんなレベル50以上ある、それぞれ特性が色々ある、私たちがお金たくさん持ってたのはニョロちゃんが居るだけで入手できるお金が3倍に増えるかららしいとか。 だからお金たくさんあったんだ!って思ったし、リス太郎の特性で経験値も他の人より貰えるということがわかったよ!
みんなレベル高いのはそれだね!まぁ一日中やってるからそりゃガンガンレベル上がるよなーとは思っていた。
おさるは分身の術みたいのが使えるらしい!知らなかった。随分素早いなと思うことはあったけどもしかしたら分身してたのかもしれない!!
ピーコとかぴょん吉とかリス太郎も知らなかった技とか色々あったし明日まぁちゃんに伝えてみよう。
その日は新しいスマホと、ジョブと、ステータスが見れたりとか色んなことが嬉しくてあまり寝れなかった。
「起きた!!!!よし!今日は虎と狼捕まえに行く!!!」
まぁちゃんは今日も元気だ。
私は眠たい。
「おはよ・・・あんまり寝れなかったよ」
「どーせ新しいスマホが嬉しかったんだろ!」
「うん」
「大丈夫かい?今日はクマゴローの背中に乗って寝てな!」
「そーする」
「あーそろそろ本気で帰りたい」
「私は楽しくなってきたからまだ大丈夫だわ」
「でも疲れるしょ!宿ならともかくベッドですら寝れないんだよ!?」
「まぁね・・・その辺はどうにかしたいよね」
「温かいご飯もずっと食べていたい・・・」
「そうだね・・・」
「とりあえず虎と狼は手に入れる!」
「とりあえずそこが優先なのがウケるね」
「あのさ、昨日スマホに地図入ってたじゃん?あーゆーの使えないかな?」
「あぁ、オオカミ型のモンスター検索しようか?」
「うん、地図で表示してくれたら分かりやすいよね」
「やってみるわ!help、オオカミ型のモンスターとトラ型のモンスターっている?」
『オオカミ型、スノウウルフ、群れで行動するモンスターです。平均討伐レベルは65。集団で攻撃し遠吠えで仲間を呼ぶので体力が尽きて倒れる冒険者が後を絶ちません。また雪山に住み雪を操るので少々厄介なモンスターです』
「めっちゃ強そう」
「常に仲間呼ぶからバトルが全然終わらない感じのやつかー!厄介だな・・・」
『トラ型、ジャガーサンドラ、白く大きなトラ型のモンスターで砂を操り背中に生えた羽で空を飛びます。空中からの攻撃に加え、操った砂で攻撃もしてくるので攻略難易度は高めです。平均討伐レベルは70。』
「やべーつえー!」
「諦めなよ!」
「でも味方になったらめちゃくちゃ心強いよ!トラちゃん空飛ぶって!!」
「空飛べたってきみ高所恐怖症でしょ」
「それな」
「もう少しレベル上げてから行こうよ」
「でもうちにはクマゴローがいるから多分大丈夫」
「謎の自信!」
「ちなみにクマゴローはなんか操れたりするのかな」
「あぁ、クマゴローはないみたいだけど、ニョロちゃんはレアモンスターみたいだよ!お金が多く貰えるし、隠密も得意だし、毒に耐性があって自身も毒を作れて解毒剤とかも作れちゃうみたい」
「マジか、ニョロちゃんすごいんだな」
「なんか白い宝石みたいに光り輝いてるもんね」
「目とかもアメジストのようにピカピカよ」
「ニョロちゃんすごいんだね」
「ヘビだけど・・・」
「ヘビだからだよ・・・シロヘビは神様の使いだというもんね・・・」
「でも使えそうだね毒・・・」
「だね、やってみようか」
helpにオオカミ型とトラ型どちらのかま近いか聞いたらオオカミ型だったからそっちに行くことにしたよ。
まぁ他にやることも無いしね。もちろん向かう途中も敵倒しながら!
今まで敵倒すのはそれぞれが勝手に倒してたけど、スマホを見ながら弱点調べてそれに合った子で攻撃したらものすごく手早く楽に倒せた!
やはり指示って大事ね。
あとクマゴローの背中に乗れるからめちゃくちゃ楽・・・。
大きいお友達とてもありがたいね・・・小さいお友達も可愛いけどね・・・みんな最初よりは進化して大きくなったし・・・でも大きいと暖かいしいいね・・・。ピーコの羽毛は気持ちいいよ・・・。
雪山について、早速オオカミ探そうとしたけどなんせ寒すぎて無理だった。
寒い・・・私ら街で買ったちょっと暖かいコートしかないから無理だよ・・・
さてどうしたもんかと思ってたけどクマゴローがたまたま死んだ動物の死骸持ってきたんだよね。
「使える」
「うん、使おう」
手を合わせてその死骸から血をもらって、ピーコに空から転々と血の跡を付けて私たちが居るところまで誘導してもらう。
おさるの分身の術は自身の毛を本人みたいに見せるというものなので(孫悟空みたいな感じ?)分身したおさるの毛に、少量で即効性のある毒をニョロちゃんに生成してもらって毒を塗る。
おさるの分身の周りに血をかけといておさるの分身から血が臭うようにしてオオカミの群れを騙し、おさるの分身を食べさせる。
毛には毒が塗ってあるからオオカミたちはかなり弱る、最悪の場合死に至るという作戦。
そんな漫画みたいに上手くいくかな?と思ったけどやってみると思いのほか作戦は成功した。
血でおびき寄せて毒を食べさせて弱らせる・・・
群れの大半は毒で動けなくなった。
でも異変に気付いたオオカミやボスは毒を食べもしなかったからそこの戦闘はキツかったー!!!!
雪操るから視界も何も見えないし寒いし、うちらも凍る寸前であとニョロちゃんも寒さに弱いから使えないし、クマゴローとかが主に頑張ってくれたんだけど、仲間の大半がやられててもやっぱり群れで生活してる狼の統率力、半端じゃなかった!
ただボス以外の戦闘は普段は持久戦みたいな感じだけど大半を弱らせちゃったから得意の持久戦が出来ず私達もアイテムで回復しながらやってたからなんとかなった!
最後はボスなんだけど・・・
「白い・・・オオカミ・・・」
「この子強いね・・・」
「吹雪で姿を隠してるね、賢いわ」
「寒いし無理・・・どうしようか」
「ステータス見てみるね・・・あ、レベル73だ!相当強いと思う・・・特に知能が高い」
「うーん、寒すぎて体動かないし、力任せの戦いじゃ負けるね・・・」
「弱点は・・・炎、毒、目がよすぎるから急な光に目がくらむみたい。耳も凄くいいって書いてるよ」
「よし、そこを狙おう」
スマホのボイス機能で木の下におびき寄せる→ぴょん吉のツノが光るから目くらまし→木の上から飛びかかり首を切る
この作戦、上手くいってボスのオオカミを無事に倒した!
いや、文字にすると簡単そうに見えるけど壮絶な戦いだったんだよ・・・
まじで死ぬかと思ったし寒すぎて凍死しそうだったよ・・・
「壮絶だったね・・・」
「きみよく頑張ったね」
「スマホ無かったら倒せなかったよね、きみのユーザーって職業強い」
「私というか凄いのスマホだけどね」
「無事に仲間に出来て嬉しい・・・背中もふもふ」
「よかったね、念願のオオカミ」
「うん・・・しかも白いオオカミ・・・私の名前はサン!!!」
「あんまりジブリ知らないんだから真似しなくていいよ」
「ウルフちゃん、カッコイイうれぴっぴ」
「運んでもらえて楽になったね」
「うん、クマゴローもウルフたそも大きい子は楽・・・」
無事にオオカミ仲間に出来たんだけど、ほんとに疲れすぎたし体が冷えたし割ともう限界・・・
トラはまた後日だねと話しながらこの後どうするかを話してた時。
「わ!まどうしがきた!」
「野生の魔道士めー!疲れてんのに!もうみんなやっちゃって!」
いつも通り野生のモンスターが現れたから倒した・・・
んだけど。
じぃ・・・っ
「え、めっちゃ見てくる・・・」
「熱い視線をきみに向けてるね」
「これ仲間にしてほしいやつでは・・・?」
「でもこの魔導士、動物系じゃないのになんでだろう」
「なんでだろう・・・help、あの魔導士は仲間になりたいかわかる?」
『魔導士 レベル44は仲間になりたいようです』
「やっぱり仲間になりたいんだ!!」
「なぜ!!魔導士と何回も戦って来たけど今まで一度もこんなことなかったのに!!」
『能力モンスターズコントロールが発動したためです』
「モンスターコントロール・・・?」
「アニマルじゃなく・・・?」
「スキル見てみる!!あ!ほんとだ!能力がビーストマスターからモンスターズコントロールに変わってるわ!あ、きみのレベル45になってるからかな?」
「マジかー!やったー!」
「狼の群れ、毒で倒したのも全部経験値入ったんだろうね」
「結構な数いたもんね」
「え、じゃあとりあえず魔導士は仲間にするとして、スライムとかも仲間に出来るってこと?」
「多分そうだね」
「お!!じゃあ群れで暮らしてるドワーフとかも仲間に出来るのかな!?」
「出来ると思うけど・・・」
「よし絶対に仲間にする。虎より先だわ」
「どうしたの急に」
「ドワーフは手先が器用なんだよ!何度か戦ってるけど武器も自分たちのお手製の使ってたでしょ」
「あ、そうだね」
「ドワーフがいればなんでもできる・・・!」
「よし探そう」
「ドワーフの村とかないのかな?探そう」
私たちはhelpにドワーフの居場所を聞いて、そこに向かった。
途中でスライムとゴーストを仲間にした!
大きな岩に隠れてたけど、岩場を超えるとドワーフの村があった。
私たちが乗り込むとドワーフたちはパニックになって戦おうとしたけど
村の奥から 人間の言葉をしゃべる年老いたドワーフが出てきて今度は戦いではなく話し合いが行われた。
【なるほど、ドワーフを数名貴女様の仲間に・・・わかりました、腕のいいドワーフをお預けしましょう】
「いいの?戦ったりしなくても大丈夫?」
【我々は強い種族ではないので貴女様の指示に従いましょう。貴女様はその力がある】
「やったぁ、ありがとう!」
「物々交換ってわけじゃないけど、何か必要なことはありますか?」
【一つお願いがります。我々ドワーフがいつも素材を取りに行く火山にドラゴンが住み着いてしまい材料を取りに行けず困っています・・・】
「それを取りに行けばいいの?」
【あらゆる素材の集まった山なので貴女様たちにも必ずやお役に立つでしょう】
「おっけー、行ってくる」
「行ける?ドラゴンだって、ドラゴン怖いよ」
「行かないとドワーフが手に入らない・・・!」
「うーん、とりあえず行ってみようか」
まぁちゃんと火山に来た。
火山なだけあって・・・あつい!!!!
「水ポケモンいないからきっついね」
「ポケモンじゃないよフレンズだよ」
「ここはウルフちゃんの氷属性で行きたいけど苦手だもんね熱いの」
「そうだね、ウルフたん嫌だって言ってる」
「あ、魔導士の水魔法使えるんじゃない?」
「うん、使えると思う」
「ウルフちゃんの仲間たちも全員解毒して呼べると思うんだけど彼らにも協力してもらったらどうだろう」
「そうしよう!あとクマゴローがレベルアップして自然系の属性ついたみたいだからそれも利用して・・・」
「スライムも使えるよね・・・ゴーストは熱も通さないし・・・」
「よしいける・・・いこう!」
火山に住む火属性のドラゴンとかリザードンかな???
どっちにしてもこっちにはhelpもいるしまぁちゃんと愉快な仲間たちもいる!!!
私たちはドラゴンとの戦いに赴くのだった・・・!!!