さおちゃんが言っていた通り、初日はボールを拾っただけでコートにいるのは終わりになった。
そして、施設内をいろいろと案内されたのであった・・・
「はぁ~すごい施設やなぁ~」
「お風呂が広いわ~た・の・し・み♥」
「図書館広かったな、植物図鑑あるやろか・・・」
「フォアグラ楽しみすぎる、今日フォアグラしか食べないと決めた」
「カロリー高すぎやろ!」
「わいも、たーっくさん食べるでー!」
「金ちゃん、ほどほどにしぃや」
「ちょっとまて」
「なにさ」
「お前、なんで普通に四天宝寺に紛れているんだ?お前は氷帝だろうが!!」
「そんなの氷帝がつまらんからに決まってるだろう!」
「そういう問題じゃないだろ!お前は、氷帝のマネージャーとしてついてきたんだろうが!!」
「いいじゃん、今は自由時間みたいなもんなんだから。他の学校の人と話してる人もたくさんいるじゃん」
「お前はだめだ」
「なぜだ」
「けいごくん、まぁちゃんと一緒にいたいんだよ。かわいいしょ」
「なっ!?」
「いや、1ミリもかわいくないから。マジでかわいくないから。なぜさおちゃんがかわいいという心境に至っているのかが不思議で仕方ない。とにかくアタシのことはほっといてよ」
「俺は、氷帝として恥じない行動をしろと言っているだけだ!!」
「ただ友達と一緒に施設見てるだけだから何も恥じる行動してませんが?」
「ぐっ・・・監督から目を離すなと言われている」
「いや、逆に四天宝寺と一緒にいられないなら暴れて問題起こすぞ私は」
「・・・は?」
「四天宝寺と一緒にいれるならおとなしくしてるから、四天宝寺と一緒にいる」
「何言ってんだお前!」
「跡部いーじゃねーかよ、そいつ止めるの大変だしよ」
「なんかあったら四天宝寺のせいにしようぜ」
「俺たちだって見てなかった責任は問われるだろうが」
「いうこと聞きませんでしたって言えば大丈夫だって!正直うるさいのがおとなしくなるからおれは言うことない」
「うるさいって何さ!」
「うるせーじゃん!ババア!」
「ババアって言うな!!同い年だろうが!!」
「お前、母ちゃんみたいに口うるさいんだよ!!」
「仕方ないじゃん!!!あんたたちなんてアタシの子供みたいなもんなんだから!!!」
「そういうとこだよババア!!」
「あらぁん、女の子にババアはダメよ♥」
「そうだぜ、やめろよガクト」
「まなみさんはとってもかわいいですよ!」
「チョタ・・・あとでいっぱい頭撫でる・・・チョタのが可愛くて震える・・・:;(∩´﹏`∩);:」
「ほら、けいごくんが口出すから他の部員もみんな口出してうるさくなっちゃうんだよ?」
「・・・は?俺のせいなのか?そもそもそいつがおとなしく俺の横にいればいい話だろう」
「友達との久々の再会を喜んでるんだから、邪魔するのもどうかと思うよ私は。とにかく、騒いで目立つのは良くないよ、職員さんたちの心証も悪くなるし、一度落ち着こう」
「・・・お前も年齢に合わないくらいの落ち着きようだよな」
「そう?けいごくん、ほらトレーニングルームだって見に行こう」
「・・・」
「みんなも行くよ」
「わーったよ」
そう言って、さおちゃんが跡部のことを引っ張ると、跡部はしぶしぶさおちゃんのあとをついて行った。氷帝のみんなも一緒に。
あいつ昔から、さおちゃんには頭上がんないのwwwぷぷぷwwwアタシにはよく絡んでくるけど、そのたびにさおちゃんに言いくるめられているwww(まぁアタシも口では負けたことないけど)
アタシを助けてくれたさおちゃん本当に天使じゃない・・・?ありがとう・・・さおちゃん・・・。
「跡部きゅんって、さおりんの前では子供みたいになってかわええわね・・・意外な一面って感じやわ・・・」
「昔からそうだよ、子供のころからさおちゃんにコロコロされてるイメージ」
「すごいな」
「跡部は普段はしっかりしてるなってところもあるんだけど、いきなりネジ外れて言動がおかしくなるから困ったもんだよ」
(それはまなみんに関わることだけじゃないのかしらぁ・・・?)
「ええんかな・・・」
「なにが?」
「いや、ほんまに俺らと行動しててもええんかなって・・・なんか言われるのお前やし・・・」
「いいに決まってる!!!(アタシのことを心配してくれてるの!?謙也!!!優しい!!!)」
「それにしてもババアはあかんで!!女の子にババアは言ったらあかん!!」
「だよねー金ちゃん、ちゃんと教育がなっていて素晴らしい」
「当たり前や!」
「金太郎、昔は言ってたけどなばばあって・・・元ヤンやからな・・・」
「小学生で元ヤンとは何事www」
「いろいろあってん・・・」
「あ!!コシマエや!!コシマエ~~~!!」
「やべぇ・・・青学・・・」
「四天宝寺か・・・」
「お!謙也さんちゅーっす!!」
「おう!桃城!」
パンッ🙌
Σ
「え・・・ちょっと仲良いのは知ってたけど、仲良すぎない・・・?」
「え?普通やで?」
「普通っすよ!」
「桃ちゃんのこと大好きだったけど、ライバルと認定するね・・・」
「は!?え!?どういうこと!?」
「え・・・いや、わからん・・・どういうことやろ・・・」
「桃、なんかしたの~?」
「え!?俺なんにもしてないっすよ!!」
「だって・・・ずるいしょ・・・」
「え、何が・・・?」
「わ、私だって謙也とハイタッチしたいのに!!」
「え!?俺!?」
「桃城ずるい!!!」
「謙也くんモテモテやないの♥」
「ええええ」
「お、謙也タコみたいやなぁ~夕飯でたこ焼き食お」
「あるといいばいねぇ」
「桃城・・・一生恨んでやる・・・」
「ええ・・・全然どういうことかわからないっす」
「おお・・・すまんな・・・俺にもわからん・・・」
「ふふ、面白いね彼女」
「ああ、面白いデータがとれそうだ」
「データって・・・乾・・・」
「謙也、ハイタッチしてあげればええんやない?機嫌治るんとちゃうかな・・・」
「え!?恥ずかしいしょ!!こんなたくさんの人の前で!!」
「「「「「は?」」」」」
「さ、触るとか無理だから!!!!」
「ええ~・・・」
「四天宝寺のツッコミ担当はどうしたんスか!?」
「すまん!!来てへんのや!!!!」
「・・・ツッコミ不在・・・こえぇ・・・」
謙也に触るのとか 無理
白石なにアホなこと言ってんだと思いながら、桃城にプンスコする。
もう、本当にこの2人は仲良しすぎるな・・・
あってすぐハイタッチとかどういうこっちゃ・・・意味わからん・・・
もう前世でもヤキモキしたけど、今世で生で見たらもっとヤキモキするな・・・
その後、なぜか青学は逃げるようにどっかに行ったので、また四天宝寺のみんなと施設をまわって、お腹がすいたと騒ぐ金ちゃんとみんなで食堂に向かうのであった・・・。
「もう、いつまでも怒らないんだよ跡部」
「怒ってねぇ!」
もう、昔からまぁちゃんのこととなると不機嫌になっちゃうんだから・・・
ちょっとまぁちゃんに絡みすぎて、四天宝寺と一緒にいたいまぁちゃんにはかわいそうだったから跡部(というか氷帝)を連れて違う場所に見学にきた。
だって、明日から謙也負け組でいなくなるもんね・・・(また帰ってくるけど・・・)少しでも一緒にいさせてあげたいよ・・・
跡部は子供のころからまぁちゃんのことが好きすぎてまぁちゃんのこととなるとすぐダメになるなぁ~とほわほわとしていると、
「お、氷帝じゃん」
「マルイくん!!!!!!」
ジロちゃんが大好きなブンちゃんを見つけてそばに駆け寄る・・・とっても微笑ましい(^_^)
「氷帝はレギュラーは全員揃っているね」
「ああ、お前らもじゃねーか」
「マネージャーも呼ばれたんスか!?すげー!!さすが氷帝!!!氷帝のマネージャーかわいいな~って思ってたんすよ!!」
「こら赤也!何を言っとるか!!たるんどる!!!」
「い、いいじゃないっすか!!ちょっとくらい!!」
「私かわいくないよ」
「え?」
「私かわいくないよ、切原くんのほうが可愛い!!!」
「・・・え?」
「切原くんかわいいね!!!近くて見ると、本当にかわいい!!!」
「ええええ」
「赤也真っ赤だろぃ」
「プリッ」
「でた・・・さおりの年下かわいい」
「やめろよお前・・・恥ずかしいから・・・」
「だって、切原くんかわいい…♥こんなにかわいいと思わなかった…♥(あ~立海に通ってみたい人生だった・・・)」
「え・・・これって脈あり・・・?」
「勘違いすんなよ、切原。こいつのかわいいは、犬とか子供とかに向けるかわいいと同じだから」
「は?」
「女子特有の『超かわいい~』ってやつ、こいつ年下全部かわいく見えてるらしい」
「え、ちょっと日吉と並んでもらえない・・・?お願い、できればチョタと樺地も・・・2年生が並んでるところ写真に撮りたい・・・」
「絶対嫌です」
「ひ、日吉~」
「・・・」
「ちょっとくらいいでしょ!!並んで!!お願い!!!」
「これくらいはっきり断らねぇとダメだぞ」
「えええ・・・・・・(ドン引き)」
「はは、変わった子だね」
(頭おさえる)
「普段はしっかりしとるんやけどなぁ・・・年下見るとなぁ・・・」
「おもしれー」
結局、写真は撮らせてもらえないし、みんなには変な目で見られて、悲しい気持ちになった。
(ちなみに他の学校の1、2年生見ても同じこと言ったけど、全部拒否された)
とりあえず、もう少ししたら夕飯になるので、みんなで食堂に向かったのだった。
(また別の機会に写真撮らせてもらおう・・・)
(めちゃくちゃお願いしよう・・・)