クロスオーバー74【さおり/まなみ】

 

3月。卒業式だ。

 

 

アタシは虹村パイセンに第二ボタンをやるよって渡され(いらんと言ったが、かっこつけさせろ!って怒られたからもらっといた)
なんか結構優しくしてくれた先輩方がみんな卒業して行った。
約束通りバスケ部を続けよう・・・か、もう全然行ってねぇし、どうせ虹村パイセンアメリカ行くしこっそり辞めちまうか悩んでたんだ

 

 

 

 

 

 

赤司「4月から高校バスケ部のレベルを上げるために大学と共同で部活をすることになった!大学の先輩方にしっかり指導してもらうように!!」

 

 

 

 

 

と、言う赤司の言葉のあと

 

 

 

(え?)
(大学って)
(まさか・・・!)

 

 

 

 

花道「おー、まなみー!」
仙道「まなみちゃーん」
藤真「久しぶりだな」
牧「よぅ」
花形「元気そうだな」
三井「相変わらずチビだな」
宮城「部活終わったら飯行こうぜ!」

 

 

 

 

 

 

きゃ~~~~~

 

 

 

 

 

体育館に顔を出したバスケ部(大学生)に大興奮した!!!!!!!!!!!!
今日からめっちゃマネージャー頑張ろうと思った!!!!!(もう春)

 

 

 

 

 

 


 

 

 

3月にはホワイトデーがあったね!
家族はもちろん、幼馴染も部活のみんなも何倍返ししてくれたんだろう・・・
もう全然わからない・・・すごかった・・・誕生日もすごかったのにホワイトデーもやばかった・・・
なんかもうお菓子だけじゃなかった・・・至れり尽くせりすぎて逆に恐縮してしまうよ・・・
来年からはバレンタインとホワイトデー制度を無くしてもらうか・・・いや、男の人たちみんなバレンタイン楽しみにしてるからな・・・
でもクリスマスと誕生日とホワイトデーのトリプルパンチでプレゼント置く場所ないし
食べ物は食べきれないし
年々みんなお金稼げる年齢になってきてプレゼントのレベルが上がってるし
毎年これはキツイから
ちょっとまぁちゃんと相談しよ

 

 

 

 

 

 

 

 

「ってことで、きみ、クリスマスと誕生日とバレンタインでもうプレゼント多すぎて困ってんだけど来年から控えてもらうように言わない?」
「まぁ確かに冬に偏りすぎだよね・・・夏ももっとチヤホヤされてもいいと思う」
「いや・・・時期とかじゃないんだよ・・・きみだってお菓子とか多すぎて困るだろ」
「お菓子は困らない、外国のわけわからんお菓子は困るけど、お菓子はおらは大体食う」
「そうか・・・でもプレゼント困るしょ・・・置き場所ないよもう・・・」
「欲しいものは使えるけどダンベルとかいらないのくれる脳筋野郎もいるしな・・・ブランド物は同じのをたくさんもらって1つ残して質屋に売る」
「正気・・・・?なに現役キャバ嬢みたいなことやってるの?こわ・・・」
「あくせさりーとか興味ないしな・・・いっそ現金もらったほうが100倍嬉しい」
「それはまぁわからなくもないけど」
「とりあえずブランドとかアクセサリー送ってくる社会人軍団には注意しよ、文房具とかのが嬉しいって言おう、自由帳が一番うれしいですって」
「それ年末マンガ描く気満々だね!」
「年末マンガ早めに考えないとね!もう春だし!!」
「まだ春だから大丈夫だよ、どんだけ大作を描くつもりなの・・・?」
「社会人とかバイトできる年齢の人には金額とか種類に制限して、チビ達には今までどうり」
「(コクリ)もちろんだよ、私はあの子たちからのプレゼントが生きる糧となってる・・・」

 

 

そう
チビちゃん達にはお小遣いの中でプレゼントは買わなくていいと言ってるからみんなでお手紙書いたり絵を描いたり折り紙で作ってくれたり
なんかもう・・・うぅっ・・・
優しい子たちに育ってくれて嬉しいっ!!!!
一生の宝ものにするっっっ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・で、きみ、白石にホワイトデーもらったの?」
「いや・・・あげてないからね・・・もらってないよ・・・きみは?」
「おらフラれたって言ったじゃん・・・チョコ渡せてないし・・・いやまぐれで手元には渡せたけど捨てたと思うしホワイトデーなんてもちろんもらってないよ・・・」
「そうか・・・」
「うん・・・」

 

 

 

 

あれから。
白石くんに恋をしてると気づいてから。
初めての恋にいてもたってもいられなくて、まぁちゃんに打ち明けた。
まぁちゃんはポカーンとしながら え?今更気づいたの? と言って
なんか気づくの遅いし、気づいてなかったのさおちゃんだったよとか散々言われた。
一応応援してくれるみたいだからよかった・・・のかな?
でもまぁちゃんも今片想いで忙しいしそれどころじゃないだろう。
私が打ち明けたしまぁちゃんもこっそり好きな人のこと教えてくれて、私は心臓が飛び出すほどドキドキしてしまった。
だって・・・まさかまぁちゃんの好きな人が忍足くん(金髪の方)だと思わなくて・・・!!
まぁちゃんめっちゃキツかったし、いつも騒いでるタイプの人だから苦手かと思ってたし!!
むしろ好きな人にあんな態度できるまぁちゃんすごくない!?!!?
よくできるなあんな態度!!?
自分が白石くん好きって気づいたときよりもビックリしちゃったよ!!!
まぁ忍足くんがまぁちゃんのこと「ちょっと・・・」っていうのはまぁちゃんのせいでしょ!って言ったよね。
そりゃああんな態度とってたら怖がられるよね・・・
マコちゃんにはめちゃくちゃ懐いてるくに・・・
ってゆーかマコちゃんじゃなかったんだ!!?ってそっちのが驚いたよね!!!あんなにマコちゃんマコちゃん言って家に行ってるのに・・・
あと御手杵でもなかったのビックリしたわ!!!!!!ずっと御手杵の事好き好き言ってたのに・・・!!確かに最近全然御手杵に近寄らなくなったけど。
本当に好きな人の前だと素直になれないんだね・・・ツンデレかな・・・・・

 

 

でも

 

朝早く行って挨拶してるとか、めっちゃがんばってるよなぁ・・・まぁちゃん・・・

 

 

 

これ以上嫌われないからもう怖いものないんだって。
まずは嫌われない女になるんだって。

 

すごいなぁ。
私なんてバレンタインでめっちゃチョコもらってたし、お返ししたのかなぁとか
あの中の誰かともう付き合ってたりしてとか考えて落ち込んだり
かといえばお話出来た日はめちゃくちゃ浮かれるし。
日々浮かれたり落ち込んだり大変なのに。

 

 

(・・・強いなぁ)
(それになんだか楽しそう)
(キラキラ恋してるな)
(・・・恋って素晴らしいな)

 

 

まぁちゃんを見て、自分もがんばろう!!って誓うのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

春休み、結構暇でね。
部活もあるし、さおちゃんも部活の時は割と一緒に行ってるけど。

 

 

めっちゃ真面目にマネージャーしてるよ?
大好きな!!はなみっちゃんたちもいるし!!!!!
りょー!!!ちん!!!が!!!!
い!る!し!!!!!
ハナガタも!!!!!いる!!!!し!!!!!!
フジマかっこいい!!!し!!!!!!!!
仙道と越野!!!!面白い!!!!し!!!!!
清田と三井はうざいけど!!!!!!牧さんかっこいい!!!し!!!!!!!
みんな!!!ご飯連れってくれる!!し!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

デレデレ

 

 

 

あと、春休みなのに学校行ったら忍足謙也に会えるからね!
いつもテニスコート見つめてニヤニヤするたけだけど
たまにばったり会ったら がんばって挨拶してる!!!!!笑顔で!!!!

 

 

 

 

えへへ

だから1年経ってようやく部活が楽しいと感じるようになった!!!!!
部活!!!!!最高!!!!!!青春!!!!!

 

 

 

 

・・・ってな感じだけどね。
まぁ休みもちょいちょいあるんだよね。
春休みのうちに体育館工事とか入るからね。
バレー部もバスケ部も体育館使えないとできないしね。自主練あるけどマネージャーはいいよって言われてるから。
さおちゃんと春休み結構暇だねーって言いながら小学生たち構えてさおちゃんめちゃくちゃ嬉しそう。

 

 

 

 

 

 

 

でも、今日は!!!!
さおちゃんとオタ活だから!!!!ふたりでデートだよ!!!!!
まぁ二人だけのこっそり秘密の話もしたかったしね(恋バナとか恋バナとか恋バナとか)

 

 

朝からショッピング(服も見るけどアニメイトやゲームなど)→ランチ→カラオケ→帰宅ってスケジュールなんだけど
今ランチ終わってお店出て カラオケ行く前にさおちゃんがトイレ行ったから待ってるとき。

 

 

 

?「こんちは」
「・・・」
?「どこ行くの?あ、買い物か。洋服とか?」

 

 

 

 

はーーーーーー
ナンパかよ!!!!

 

ま じ で

ウザいな!!!
可愛過ぎるアタシ!!乙!!!!

 

 

 

 

 

「・・・(無視)」
?「あれっ、疲れてる?じゃあさ、休憩しよ。飲みモンおごるからさ。」
「忙しいから無理」

 

 

 

 

 

クソが!!!!
向こういけよ!!!!
さおちゃんが!!戻ってきたら!!!ビビっちゃうだろ!!!!!
さおちゃん男苦手なんだから!!!!

 

 

 

 

 

?「だーいじょうぶ、すぐ終わるから。はばたきミックスジュース、知ってるだろ?」
「知らね」
?「マジで?すんげー話題になってんだよ、売り切れ続出って。それがさ、そこの自販機だけに入ってんの。超限定。だから――」

 

 

 

(え?)
(しつこくね?)
(しかも自販機!!?)
(おらそんな安い女じゃねーし!!!!!!)

 

 

 

「あのさッ」
?「え?何々?おごらせてくれる気になった?」

 

 

文句言ってやろうって顔をあげたんだ

今までスマホ見てたからさ 顔見てなかったけど

 

 

(・・・あれ?)
(なんだよイケメンじゃん!!)
(もったいねぇな!!!チャラすぎ!これで真面目ならモテんのに!)

 

 

 

と、思いながらも
こちとらナンパもイケメンも飽き飽きしてんだよ
男なら甲斐性だろうがっ!!!!

 

 

 

 

「アンタさ!!たかが自販機のジュースごときでアタシを誘うつもり!?」
?「え!?・・・じ、自販機じゃなかったら、いーの?」
「ばかたれ!!!出直してこい!!ナンパが下手!過去最高に下手!!!てかナンパやめろ」
?「え・・・」
「はーあ、自販機ごときで釣ろうと思うなそんな安くないし」
?「え、えっと、」
「あ!!!!UFO!!!!」
?「は!?」

 

 

そうナンパ野郎が後ろを向いた瞬間にダッシュした。
トイレに行ったらちょうどさおちゃん出てきたから腕掴んで走ってカラオケ入った。

 

 

めちゃくちゃアニソン歌ってやる~~~

さおちゃんとめっちゃ楽しく盛り上がったのだった。

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

今日はまぁちゃんとデートで。
恋バナとかして、すごい普通のJKみたいで楽しい。
行くところはアニメイトとかだしアニソンばっか歌ってるけど!!
話が尽きることはない。

 

まぁちゃんに誕生日に飴もらったんだーってヘラヘラして言うと
まぁちゃんは消しゴムもらったというしね!?!?
ビックリしない!?
え!?フラれたのに!?
誕生日に消しゴム!?もらったの!?
え・・・なにそれ・・・忍足くん優しすぎない・・・?
まぁちゃんは、わざわざおめでとうって言いにいったとかゆってたしそれもすごいなって思うわ。

はーーーーー
でも頑張ってるんだな・・・
えらいなまぁちゃん・・・

 

カラオケで盛り上がって、夕方だしそろそろ帰ろうって電車に乗る途中。

 

 

 

 

「あー・・・ヤバイ・・・冷や汗レベルの腹痛きたわ」
「マジか、大丈夫かいきみ」
「出せば治ると思う・・・」
「トイレ行きな!!ここの駅のトイレきれいだわ!!」
「わかった・・・待ってて・・・変な奴に着いて行っちゃだめだよ・・・」
「ついていかないよ!!早く行きな!!!」

 

 

 

まぁちゃんを送り出して 近くにあったベンチに座る。

 

 

 

 

(まぁちゃん大丈夫かな…)

 

 

 

 

「ねえ」
「え?」

 

 

 

 

道でも尋ねられたのかと、声をかけてきた人を見た。
どうしたんだろう。
なにか困ってるのかな?

 

 

 

 

男「ねえねえ、彼女。一人でヒマそうじゃん、オレっちとお茶しようよ。」
「えっ!?(な、なにこの人こわい!!)……いえ、けっこうです( ˙-˙ )スンッ」
男「待ちぼうけくってるんでしょ?相手が来るまでの暇つぶしだと思ってさ! ね!」
「ちょ、ちょっと……」

 

 

???「そこのカーノジョ。」

 

 

(別の人も来た!今度はなんなの?)

 

 

???「ヒマ? だったらオレとお茶、飲みに行かない?」

 

 

(Σ(゚Д゚)ウソだろ!!!)
(ナンパにナンパ重ねてきた!!!)
(しかもちょっとイケメン!!)
(でもナンパする人嫌いだから心閉ざす!!!)

 

 

 

 

必殺心を閉ざすの巻

 

( ˙-˙ )スンッ

 

 

 

 

男「なっ、なんだ? おまえ。」
?「オレ? ナンパ。」
男「堂々と言いやがって!ルール違反だろ!先に声かけたのオ・レ!」
?「狩りすんのに順番も何もないっしょ?男だったらオレの挑戦、正々堂々と受けてみろって。」
男「な、なんかカッコイイ……よぉし、勝負だ!」
?「アンタ、誰か待ってんだろ?」
「は、はい」
?「コイツ、けっこうしつこいぜ?逃がしてやっからオレに合わせて。いいか?」

 

(なんだ?)
(助けて・・・くれるつもり?)

 

なんかもうこういう状況に慣れてないから真顔だけどめちゃくちゃ心の中は動揺してる
やばい
変な汗出てくる

 

 

まぁちゃん助けて・・・って思っても多分まだまぁちゃんは来ないし

 

 

(とりあえず、この人に任せてみようかな・・・)

 

 

 

「お、お願いします・・・」

 

( ˙-˙ )スンッ ←表情は変えず

 

 

 

???「OK。はばたきミックスジュース持って来いって言って。」

 

「う、うん。……えぇと。はばたきミックスジュースを持ってきてくれた人が勝ち!」
男「え!!どこも売り切れてるのにそんなんムリだってハニー!」
?「よっしゃあぁぁぁぁ!駅前広場の端っこにある自販機に先に辿り着けばオレの勝ちだ!」
男「! いい情報ありがとよ!それはオレが先にいただくぜ!ハハハハハ!」

 

 

え・・・
キモイホストみたいなナンパの人走って行っちゃった・・・

 

 

いやきもかったから助かったけど

 

 

・・・助けてくれた・・・んだよねぇ?

 

 

 

?「……ッハ、ちょろいヤツ。さて、邪魔者もいなくなったしオレとお茶でもして相手待っちゃう?」
「…………( ˙-˙ )スンッ
?「ウソウソ。そんな黙るなって。うーん、なんかさっきと雰囲気違くね?顔は似てるけど、雰囲気全然違うってゆーか・・・」

 

 

 

(え?)
(・・・さっき?)

 

「あー・・・クソ、その顔、ズルいよなぁ。もっかい会えて運命かと思ったし」

 

 

( ˙-˙ )スンッ←心の中では激しく動揺

 

 

 

?「あ、それより、待ち合わせ相手に早く来いって連絡したほうがいいぜ?アイツ、すっげ勢いで戻ってきそうだから。」
「あ・・・」
?「で、次はオレとデートしてよ。約束!じゃ。」

 

 

 

(・・・)
(うーん)
(一応、助けてくれたんだよね?)
(なんか、イケメンだったし・・・)
(・・・助けてくれたのちょっと嬉しかった)
(あ、お礼!!言い忘れた!!)
(せっかく助けてくれたのに!!)

 

 

 

そう思いながら

 

 

「さおちゃん・・・痛いの治らないから早く帰ろ」

 

と、まぁちゃんが戻ってきたので

 

「え!ちょっと!大丈夫!?」

 

と、まぁちゃんを心配してたらその日のことは忘れていた。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

4月

 

春がやってきた!!!

 

 

「ほんとね、ずっと見てられる」

 

 

さっきからさおちゃんがコソコソしつこい。

 

 

「あのね、こないだまで中学生だったでしょ」
「小さい子とかもいるでしょ」
「背が低い子とか」
「義務教育だったわけでしょ」
「いや・・・可愛いわ・・・」
「うちの学校男子多くてもう・・・」
「え・・・見た?今の子・・・見た?」
「しぬほどかわいくない???」
「まってやばい」
「尊い・・・」

 

 

 

ついに泣き出しちゃったよ。
さおちゃんのショタ好きはやばいな。
さっきから可愛い男の子にだけ反応してるよ。
おらは年下には興味ないからさ・・・
うちの子たちは弟みたいだし可愛いけどさ・・・
全然年下興味ないからさおちゃんの言ってることが理解できないよ。
でも2年生になったからね!!
ふっふ!!
後輩出来るもんね!!

 

いばれるもんね・・・・!!!!!

 

 

 

 

「はー・・・今の子も可愛かった・・・拝んでおこうかな・・・」
「いいからきみ手を動かしなよ」
「いや無理だよ・・・見てるだけでお腹いっぱいで・・・」
「だったらチラシ配れないしょ・・・・!!!!!!」

 

 

 

そう。
今入学式が終わって、中庭で私たちは部活勧誘のチラシ配りをしている。

 

 

嵐「こっちは全部配ったぞ・・・って、お前ら全然進んでないな」

 

 

そう

柔道部のだ。

 

 

 

バレー部もバスケ部も推薦で人入ってくるしここ強豪だから勧誘しなくてもみんな勝手に増えるじゃん。
でも柔道はまだ同好会とすら認められてないからな・・・
3人でがんばってチラシ配ってるんだけど
いつもなら真面目でそういうの超張り切るさおちゃんが1年生が可愛すぎて尊いって理由で全然働いてくれないよ!
困ったもんだね。

 

 

嵐「じゃあ俺向こうで半分配ってくるな!」

 

 

はっ

 

 

「ご、ごめん不二山くん!!大丈夫!!真面目にやるから!!ここは任せて!!不二山くんは自主練行ってきていいから!!」
嵐「ん?いや、自主練後でも出来るし大丈夫だ」
「あああ、ほんとごめんね!めっちゃがんばる・・・!」
嵐「お、おう、別にそこまで気合入れなくても・・・」

 

 

なんかこの二人は二人とも真面目で天然で可愛い・・・
見ているとほっこりする・・・
あの飯田どんとさおちゃんも可愛いけど、嵐とさおちゃんのコンビも実は好きだ。

 

 

おらもう青春大好物だからニマニマするな・・・
白石なんてやめて嵐とくっつけばいいのに
いやむりか
この二人は天然記念物だ・・・

 

 

とかもう思いながら

 

 

「柔道同好会、お願いしまーす」

 

 

と、満点の笑顔でチラシを配る。
この学校女ほとんどいないから可愛いマネージャーに釣られて何人か入ったらいいなというよこしまな気持ちもある。
最初は面白半分で参加した柔道同好会だけど、跡部がむかつくことと、嵐の努力を間近で見て今はしっかり応援してる。
だからおらはめっちゃ真面目にやってる。えらい。おらはえらいぞ!!

 

 

 

 

「お願いしまーす!!」
「・・・・あ!!

 

 

 

そう、声が聞こえて

 

(ん?)

 

顔を上げた。

 

 

 

「・・・?」
?「え・・・マジかよ・・・」
「???」
?「え、てか、なんだよこれ。なんでアンタここにいんの?ドッキリ?」
「誰だお前」
?「え!?覚えてねぇの!?てかなに!?マジでビビったんだけ、ど、」

 

 

「あ!!こないだの・・・!あの、先日は助けていただいてありがとうございました!」

 

 

?「え!!?えええ!?!?」

 

 

「なんで・・・同じ顔がふたつ・・・」そう言って新入生の男は固まった。

 

 

 

そうか
お前さおちゃん助けたのか。
いいやつだな。
よしよし、柔道部に入れてやろ。

 

 

 

 

嵐「ん?お前助けられたのか?」
「あ、うん・・・困ってたときにたまたま助けてくれて」
嵐「男気のあるやつだな!よし!柔道部に入れ!!」
「おめでとう!きみは選ばれた!」
?「へ?柔道部!?いやいや、俺部活は・・・」
「年下だったんだね!(安心感)一緒にがんばろっ(〃’∇’〃)」
?「・・・つーか!!え、もしかして、先輩?」
「2年だよ」
?「・・・マジかよ」
嵐「一緒に柔道やろうな!!」
?「・・・え!?いや!!俺!!柔道やるとか言ってねぇし!!」
「入るんだよ!アタシ、まえまなみ!」
「私はまえさおり、2年生で、まぁちゃんと双子なの。よろしくね!!」
新名「新名……旬平……」
「え、ニーナ?」
「ニーナくん!?可愛い名前・・・!」
嵐「新名か!よし、気合入れてがんばるぞ!!」
新名「ちょ・・・!だ、だから!!俺は柔道はやんねぇっつーの!!!」

 

 

 

 

ピュー

 

 

そう言ってニーナは逃げてしまった。
残念。
しかしあいつよく見たらあれだね。
前にナンパしてきたやつだな。イケメンだからなんとなく思い出したわ。
ナンパしてきたときまだ高校入学前かよ!!!
そりゃ缶ジュースしかおごれないわ!!!
おこずかいのやつに酷なこと言っちまったな・・・でもナンパしてきたのが悪いぞ・・・
あとさおちゃん助けてくれてありがとなニーナ・・・

 

 

(校内で会ったらめっちゃ絡もう)

 

 

 

 

「・・・あーあ、嵐が強引だから逃げられたー」
嵐「俺じゃない。お前だろ?」
「残念だったね・・・あ!鯰尾たち発見!!」
「お、捕まえて柔道部いれよう!!」

 

 

そんなこんなで柔道同好会!!
いまだメンバー募集中でっす!!!!!!

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