「じゃあ第30回、イケメン会議を始めるよ」
「いやきみ、もう決着つかないんだからやめようよ」
「100回まではがんばろうよ!!」
「やだよ・・・きみ白石推しだから白石しか言わないじゃん・・・」
「・・・」
「そもそもタイプ違うもん・・・きみ白石かショタしか選ばないだろ・・・」
「そ、そんなことないよ!!」
「そんなことあるよ・・・あとじゃあ年下ツンデレかい・・・?」
「そんなことないってば!マコちゃんとかすごいかっこいいのわかるし!!」
「マコはね、あいつは神レベルだからね特に体。メンタルちょっと弱いけどね」
「体とかメンタル弱いとか結構ひどいなきみ・・・好きなんだろ・・・」
「好きだよ!だからさ!おらバスケ部も自転車部もいろいろ行けるけどきみあんまし興味ないしょ!」
「いや、まぁバスケ部はね・・・OBの方はとてもかっこいいと思うよ・・・」
「大人だからね・・・」
「藤真さんとかやべぇ」
「きみ美形しか興味ないのな」
「いや・・・」
「じゃあさーバスケ部で一番イケメン誰さ」
「え!」
「火神とか黄瀬とかかい」
「いや、高尾くんかな・・・」
「高尾か!!中身イケメンだけどさ!!もっと他にいるしょ!!!」
「いや、ほんとバスケ部はね・・・」
「じゃあイケメン会議しようとか言わないでよ!!!」
「じゃあきみバスケ部きみのランキング上位に入るの?」
「・・・いや」
「じゃあいーしょ!!」
「まぁ、うん・・・あいつらキチガイ集団だしな」
「だからさ、やっぱりイケメンならテニス部の白石くんダントツだよ」
「またそれか!テニス部イケメンだらけだもんな」
「そうだね」
「おらはあの2年生のダビデだな・・・もうダントツでイケメン」
「え・・・」
「ダントツ・・・」
「いや、年下っぽくないんだもんダビくん!もっと年下なら年下の魅力があるしょ!!」
「年下の魅力なんてないよ・・・」
「いやあるよ、生足かツンデレか・・・どっちも最高だからね」
「出たー変態ー」
「変態じゃないよ!」
「したらさ・・・野球部は?」
「え、そんなの御幸くんに決まってるしょ」
「うわ・・・わたしあいつきらい・・・」
「知ってる」
「もっちーがいいよ・・・」
「いや、御幸くんだろ」
「自転車部は?」
「自転車部なら新開くん・・・でも自転車部すごい嫌いな人いるからいやだ」
「御堂筋かwww」
「まじでいやだ」
「いや、御堂筋ツンデレだからwww」
「ツンデレってレベルじゃないしょほんとむり」
「真顔www」
「でもねー、あれだよ、水泳部はイケメン多いと思うよ!」
「だからマコでしょ」
「いや、あのリンちゃんとかそーすけくんとか」
「ああ」
「ももたろくん超かわいいし」
「私は兄派」
「渚くんはリスペクトしてる」
「わかる、マジ渚リスぺクト」
「あとさ、バレー部もイケメン多くない?」
「すごいわかる。きみバレー部でうらやましい」
「でしょ」
「牛若かっこよすぎてやばい・・・」
「おおう・・・同意・・・てかきみ黒尾は?」
「黒尾くん?かっこいいと思うけど・・・」
「けど何?」
「いや、何考えてるかよくわかんないから・・・」
「(黒尾不憫www)そうだね、ほんとそうだわ」
「研磨くんとか超かわいいよ」
「私・・・2年の田中くん・・・すき・・・」
「知ってる。まさかの田中」
「田中くんかわいいしょ・・・」
「いや・・・年下ぽくないし・・・にしのやくんはなんか男前すぎてたまにどちっとする」
「かっこいいよなあいつ・・・てかきみさっきから年下っぽくないとか散々言うけどさ」
「うん」
「ニーナはどうなの」
「え!(どき!)」
「ニーナさ・・・年下だけどかっこいいって言ってたじゃん」
「いや・・うん・・・それな・・・」
「ニーナ、いいよね」
「うん、いいのさ、なんか長男って感じで年下なのにすごく素敵で・・・」
「お話し中悪いんだけど、」
そこで我々の白熱した討論は中断する。
「・・・まもなく学校につきますよ主」
「ほんと、主はイケメン好きだよね」
苦笑する運転席の光忠と、朝から不機嫌そうな助手席の長谷部。
「あ、うん」
「てか盗み聞きやめてくんない!?」
「いや無理でしょ!!車でいきなりイケメン会議しないで!?」
「・・・イケメン好きなのは結構ですが変な虫につかれないようお気を付けくださいね主」
「いや大丈夫だよ長谷部は心配しすぎ」
「30回目の今日も決着つかなかったね」
「てゆーか僕の記憶が正しければ1回目から何一つ話してる内容変わってないよ」
「いやいいんだよ、実に有意義だったよ」
「とりあえず俺は主の気に入ってる輩の名前は覚えました(いつか斬る)」
「いいよ覚えなくて」
「マジで長谷部うぜぇw」
ききーっと車が止まって 学校へついた。
「はい、到着。忘れ物はないね、主」
「うんないよ」
「はぁ今日もだるいけどがんばるか」
車を降りて、そういえば と思い振り返った。
そうして手を振る彼らに告げるのだ。
「あ、でもね」
「ん?」
「光忠も長谷部もすっごくかっこいいよ!!」
そういって私がじゃあねと手を振れば
その場には謎の桜が舞ったという・・・。